ビルナウイルス科
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ビルナウイルス科(びるなういるすか、Family Birnaviridae)とは線状の2本鎖RNA2分子をゲノムとする直径60nmの正20面体構造を持つRNAウイルスの一科。エンベロープを持たないためエーテル耐性である。また、熱、酸、アルカリに安定である。魚類、鳥類、昆虫、軟体動物などに感染するが、特に魚類に感染するウイルスとして重要である。
分類
[編集]- Genus Aquabirnavirus
- 伝染性膵臓壊死ウイルス(Infectious pancreatic necrosis virus;IPNV)
- 黄色尾腹水ウイルス(Yellowtail ascites virus)
- ベニ貝ウイルス(Tellina virus)
- Genus Avibirnavirus
- 伝染性ファブリキウス嚢病ウイルス(Infectious bursal disease virus;IBDV)
その他
[編集]脚注
[編集]- ^ “真珠養殖のアコヤガイ大量死、原因は新種ウイルス”. 読売新聞 (2022年2月2日). 2022年2月9日閲覧。
関連項目
[編集]- ウイルス性腹水症-モジャコの肝臓、膵臓に巣状壊死
- ウイルスの分類
- 伝染性膵臓壊死症(IPN)-サケ科魚類にカタール性腸炎
- 伝染性ファブリキウス嚢病
参考文献
[編集]- 獣医学大辞典編集委員会編集 『明解獣医学辞典』 チクサン出版 1991年 ISBN 4885006104
- 鹿江雅光、新城敏晴、高橋英司、田淵清、原澤亮編 『最新家畜微生物学』 朝倉書店 1998年 ISBN 4254460198
- 原澤亮 「動物ウイルスの新しい分類(2005)」 『獣医畜産新報』 58号 921-931頁 2005年 ISSN 0447-0192