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ビルマメダマガメ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ビルマメダマガメ
保全状況評価[1]
ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: カメ目 Testudines
亜目 : 潜頸亜目 Cryptodira
上科 : リクガメ上科 Testudinoidea
: イシガメ科 Geoemydidae
: メダマガメ属 Morenia
: ビルマメダマガメ
M. ocellata
学名
Morenia ocellata
(Duméril & Bibron, 1835)
シノニム

Emys ocellata
Duméril & Bibron, 1835

和名
ビルマメダマガメ
英名
Burmese eyed turtle

ビルマメダマガメ(緬甸目玉亀、学名Morenia ocellata)は、イシガメ科メダマガメ属に分類されるカメ。メダマガメ属の模式種。別名ビルマモレニアガメワモンメダマガメ

分布

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和名ビルマメダマガメの「ビルマ」はミャンマーのことを指す。

ミャンマー南部固有種

形態

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最大甲長22cm。オスよりもメスの方が大型になる。背甲はややドーム状に盛り上がる。椎甲板には筋状の盛り上がり(キール)が入る。背甲の色彩は褐色。椎甲板と肋甲板には暗褐色を明褐色で囲った目玉のような斑紋(眼状斑)が入る。種小名ocellataは「眼状斑がある」の意。眼状斑は老齢個体では消失することもある。腹甲は黄褐色や淡黄色で、斑紋はない。

頭部は小型で、吻端はあまり突出しない。皮膚の色彩は褐色や緑褐色で、頭部から頸部にかけて左右に3本ずつ白く細い縦縞が入る。

幼体は後部縁甲板がやや尖るが、成長に伴い縁甲板は滑らかになる。

生態

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三角州にある小規模な河川湿地、水路等に生息する。水棲傾向が非常に強く、日光浴のために上陸することもまずない。

食性は植物食で、水草や藻類等を食べる。

繁殖形態は卵生。

人間との関係

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生息地では食用とされることもある。

ワシントン条約附属書Iに掲載され商業目的の商取引は禁止されているが、生息地での個体数は少なくないとされる。しかし食用の乱獲等により生息数は減少している。

脚注

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  1. ^ Praschag, P., Platt, K. & Horne, B.D. (2021). Morenia ocellata. The IUCN Red List of Threatened Species 2021: e.T13873A544192. doi:10.2305/IUCN.UK.2021-1.RLTS.T13873A544192.en. Downloaded on 09 June 2021.

参考文献

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  • 千石正一監修 長坂拓也編 『爬虫類・両生類800種図鑑 第3版』、ピーシーズ、2002年、203頁。
  • 海老沼剛 『水棲ガメ2 ユーラシア・オセアニア・アフリカのミズガメ』、誠文堂新光社2005年、20頁。
  • 安川雄一郎 「バタグールガメ属グループの分類と生活史2」『クリーパー』第29号、クリーパー社、2005年、31-40頁。

関連項目

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外部リンク

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