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ビルマ文字 (Unicodeのブロック)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ビルマ文字 (Unicodeのブロック)
Myanmar
範囲 U+1000..U+109F
(160 個の符号位置)
基本多言語面
用字 ビルマ文字
主な言語・文字体系
割当済 160 個の符号位置
未使用 0 個の保留
Unicodeのバージョン履歴
3.0 78 (+78)
5.1 150 (+72)
5.2 160 (+10)
公式ページ
コード表 ∣ ウェブページ
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ビルマ文字(ビルマもじ、英語: Myanmar)は、Unicodeの36個目のブロック

解説

[編集]

東南アジアの国ミャンマーの公用語であるビルマ語や、同国で話されるその他の言語(シャン語モン語カレン諸語など)を表記するためのビルマ文字を収録している。なお、英語での本ブロックの名称は"Myanmar"(ミャンマー文字)だが、この文字は歴史的には"Burmese"(ビルマ文字)としても知られており[1]、本記事の記事名は日本語でよく使用される後者を採用している。

ビルマ文字はブラーフミー文字から派生した所謂ブラーフミー系文字(インド系文字)の一つであり、音素文字のうち子音字単独では短母音/-a/を伴って発音され、別の母音にする際に母音記号を付加することで発音を切り替えるアブギダに分類される。

また、頭子音を伴わない単独の母音にも子音字同様に独立した文字が充てられているが、一部の母音にしか単独の母音字が存在しない。子音連続など子音のみで発音する場合は子音字に介子音記号を付加して表すか、ヴィラーマを用いて子音字を子音クラスタを形成する際に用いられる別の子音字に結合する結合文字に変化させる。末子音にはアタッ(အသတ် [ʔət̪aʔ])と呼ばれる記号を付けて表す。

書字方向ラテン文字キリル文字などと同様に左から右へと横書き(左横書き)し、下に行を送る。単語毎の分かち書きは原則しない

子音字は有声音無声音の弁別に加えて、有気音であるか無気音であるかを区別していた。そのため、各調音点における破裂音には計4種類の子音字が存在している。現在のビルマ語では有声有気音は有声無気音に合流している。

母音字は元々母音の長短を区別していたため文字が分かれているが、現在のビルマ語では長短での区別は消失しており、代わりに母音の声調の変化によって区別されるようになっている。

符号位置の順序はおおむね伝統的なブラーフミー系文字の順序に従っている。

加えて、アラビア文字タイ文字などと同様に独自の数字体系(ビルマ数字)を有している。

Unicodeのバージョン3.0で初めて追加された。

収録文字

[編集]

ラテン文字転写」の列はビルマ文字のラテン文字への翻字方式の一つであるMLC Transcription System英語版に従う。

コード 文字 文字名(英語) 用例・説明 ラテン文字転写
子音字
U+1000 က MYANMAR LETTER KA 子音[k]を表す。 k
U+1001 MYANMAR LETTER KHA 子音[kʰ]を表す。 hk
U+1002 MYANMAR LETTER GA 子音[ɡ]を表す。 g
U+1003 MYANMAR LETTER GHA 子音[ɡ]を表す。元々は有声有気音の[ɡʱ]を表していた。 gh
U+1004 MYANMAR LETTER NGA 子音[ŋ]を表す。 ng
U+1005 MYANMAR LETTER CA 子音[s]を表す。元々は[c]を表していた。 c
U+1006 MYANMAR LETTER CHA 子音[sʰ]を表す。元々は[cʰ]を表していた。 hc
U+1007 MYANMAR LETTER JA 子音[z]を表す。元々は[ɟ]を表していた。 j
U+1008 MYANMAR LETTER JHA 子音[z]を表す。元々は有声有気音の[ɟʱ]を表していた。 jh
U+1009 MYANMAR LETTER NYA 子音[ɲ]を表す。末子音の時はこの形になる。 ny
U+100A MYANMAR LETTER NNYA 子音[ɲ]を表す。 ny
U+100B MYANMAR LETTER TTA 子音[t]を表す。元々は反舌音の[ʈ]を表していた。 t
U+100C MYANMAR LETTER TTHA 子音[tʰ]を表す。元々は反舌音の[ʈʰ]を表していた。 ht
U+100D MYANMAR LETTER DDA 子音[d]を表す。元々は反舌音の[ɖ]を表していた。 d
U+100E MYANMAR LETTER DDHA 子音[d]を表す。元々は[ɖʱ]を表していた。 dh
U+100F MYANMAR LETTER NNA 子音[n]を表す。元々は反舌音の[ɳ]を表していた。 n
U+1010 MYANMAR LETTER TA 子音[t]を表す。 t
U+1011 MYANMAR LETTER THA 子音[tʰ]を表す。 ht
U+1012 MYANMAR LETTER DA 子音[d]を表す。 d
U+1013 MYANMAR LETTER DHA 子音[d]を表す。元々は有声有気音の[dʱ]を表していた。 dh
U+1014 MYANMAR LETTER NA 子音[n]を表す。 n
U+1015 MYANMAR LETTER PA 子音[p]を表す。 p
U+1016 MYANMAR LETTER PHA 子音[pʰ]を表す。 hp
U+1017 MYANMAR LETTER BA 子音[b]を表す。 b
U+1018 MYANMAR LETTER BHA 子音[bʱ]を表す。 bh
U+1019 MYANMAR LETTER MA 子音[m]を表す。 m
U+101A MYANMAR LETTER YA 子音[j]を表す。 y
U+101B MYANMAR LETTER RA 子音[r]を表す。但し、現在のビルマ語では[j]と発音されることもある。 r
U+101C MYANMAR LETTER LA 子音[l]を表す。 l
U+101D MYANMAR LETTER WA 子音[w]を表す。 w
U+101E MYANMAR LETTER SA 子音[θ]を表す。元々は[s]を表していた。 s
U+101F MYANMAR LETTER HA 子音[h]を表す。 h
U+1020 MYANMAR LETTER LLA 子音[l]を表す。元々は反舌音の[ɭ]を表していた。 l
独立母音字
U+1021 MYANMAR LETTER A 短母音[a]を表す。

声門破裂音[ʔ]を表す子音字としても用いられる[1]

a
U+1022 MYANMAR LETTER SHAN A シャン語において母音[a]を表す。
U+1023 MYANMAR LETTER I 下降調の母音[i]を表す。
U+1024 MYANMAR LETTER II 低平調の母音[i]を表す。元々は長母音[iː]を表していた。
U+1025 MYANMAR LETTER U 下降調の母音[u]を表す。
U+1026 MYANMAR LETTER UU 低平調の母音[u]を表す。元々は長母音[uː]を表していた。
U+1027 MYANMAR LETTER E 低平調の母音[e]を表す。
U+1028 MYANMAR LETTER MON E モン語において母音[e]を表す。
U+1029 MYANMAR LETTER O 高平調の母音[ɔ]を表す。元々は母音[o]を表していた。
U+102A MYANMAR LETTER AU 低平調の母音[ɔ]を表す。
従属母音記号
U+102B MYANMAR VOWEL SIGN TALL AA 低平調の母音[a]を表す。

hk(ခ), g(ဂ), d(ဒ), p(ပ), w(ဝ)に付く時にはこちらの形になる。 元々は長母音[aː]を表していた。 元々102Cに統合されており、結合する子音字によってグリフを変更する処理で対応していたが、スゴー・カレン語英語版では/aa/を表す母音記号がこちらの1種類のみで表されるため統合が不可能であることが発覚し、符号位置が分離された[2]

U+102C MYANMAR VOWEL SIGN AA 低平調の母音[a]を表す。

hk(ခ), g(ဂ), d(ဒ), p(ပ), w(ဝ)以外に付く時にはこちらの形になる。 元々は長母音[aː]を表していた。

U+102D MYANMAR VOWEL SIGN I 下降調の母音[i]を表す。
U+102E MYANMAR VOWEL SIGN II 低平調の母音[i]を表す。元々は長母音[iː]を表していた。
U+102F MYANMAR VOWEL SIGN U 下降調の母音[u]を表す。

102D 102F (ို)の形で低平調の母音ui[o]を表す。

U+1030 MYANMAR VOWEL SIGN UU 低平調の母音[u]を表す。元々は長母音[uː]を表していた。
U+1031 MYANMAR VOWEL SIGN E 低平調の母音[e]を表す。

文字の左側にレンダーされるため、符号上の文字順序と表示上の順序とが入れ替わる[1]。 1031 102C (ော)の形で高平調の母音au[ɔ]を表す。

U+1032 MYANMAR VOWEL SIGN AI 低平調の母音[ɛ]を表す。
U+1033 MYANMAR VOWEL SIGN MON II モン語において長母音[iː]を表す。
U+1034 MYANMAR VOWEL SIGN MON O モン語において母音[o]を表す。
U+1035 MYANMAR VOWEL SIGN E ABOVE シャン語において母音[e]を表す。また、モン語においてဵုの形で[y]を表す[3]
各種記号
U+1036 MYANMAR SIGN ANUSVARA アヌスヴァーラ

母音の後に[ɴ]があることを表す。元々は直後に音節が後続する子音字に付き、直後の子音と同じ調音点鼻音が挿入されることを表していた。

m
U+1037 MYANMAR SIGN DOT BELOW 声調記号[1]として用いられる。e(ေ), ai(ဲ), ui(ို)など単独では低平調となる母音やau(ော)など単独では高平調となる母音を下降調で読むことを表す。 .
U+1038 MYANMAR SIGN VISARGA ヴィサルガ

現在のビルマ語では高平調の声調で読むことを表す。

元々は音節末に[h]を伴うことを表していた。

:
ヴィラーマと殺母音記号
U+1039 MYANMAR SIGN VIRAMA ヴィラーマ。殺母音記号。随伴母音/-a/を発音せず子音のみが読まれることを表す。子音クラスタを形成する際に用いられる。

レンダー上は前の文字を子音クラスタを表す形状に変化させる制御文字として機能する。

U+103A MYANMAR SIGN ASAT アタッ(အသတ် [ʔət̪aʔ])。ヴィラーマと同様の機能を持ち、末子音であることを表す。一部の子音字については発音が変化する。

U+1039とは異なり制御文字ではなく必ず目に見える形でレンダーされる[1]

従属子音記号
U+103B MYANMAR CONSONANT SIGN MEDIAL YA 子音クラスタにおける別の子音に続く介子音[j]を表す。 -y-
U+103C MYANMAR CONSONANT SIGN MEDIAL RA 子音クラスタにおける別の子音に続く介子音[j]を表す。元々は[r]を表していた。 -r-
U+103D MYANMAR CONSONANT SIGN MEDIAL WA 子音クラスタにおける別の子音に続く介子音[w]を表す。 -w-
U+103E MYANMAR CONSONANT SIGN MEDIAL HA 子音クラスタにおける別の子音に続く介子音[h]を表す。発音上は前の子音(鼻音及び接近音)を無声音として発音することを表す。 h-
子音字
U+103F MYANMAR LETTER GREAT SA パーリ語などで重子音[sː]を表す。 ss[2]
数字
U+1040 MYANMAR DIGIT ZERO ビルマ文字における数字の0 0
U+1041 MYANMAR DIGIT ONE ビルマ文字における数字の1 1
U+1042 MYANMAR DIGIT TWO ビルマ文字における数字の2 2
U+1043 MYANMAR DIGIT THREE ビルマ文字における数字の3 3
U+1044 MYANMAR DIGIT FOUR ビルマ文字における数字の4 4
U+1045 MYANMAR DIGIT FIVE ビルマ文字における数字の5 5
U+1046 MYANMAR DIGIT SIX ビルマ文字における数字の6 6
U+1047 MYANMAR DIGIT SEVEN ビルマ文字における数字の7 7
U+1048 MYANMAR DIGIT EIGHT ビルマ文字における数字の8 8
U+1049 MYANMAR DIGIT NINE ビルマ文字における数字の9 9
約物
U+104A MYANMAR SIGN LITTLE SECTION ビルマ文字における読点。欧文におけるカンマ(,)に相当する。 ,
U+104B MYANMAR SIGN SECTION ビルマ文字における句点。欧文におけるピリオド(.)に相当する。 .
各種記号
U+104C MYANMAR SYMBOL LOCATIVE 処格を表す。
U+104D MYANMAR SYMBOL COMPLETED 完了相を表す。
U+104E MYANMAR SYMBOL AFOREMENTIONED 必ず၎င်း或いは၎င်္の形で書かれ、「前述したように」を意味するလည်းကောင်း(laññ:koṅ:)という単語の略称を表す[2]
U+104F MYANMAR SYMBOL GENITIVE 属格を表す。
パーリ語及びサンスクリット語用の拡張
U+1050 MYANMAR LETTER SHA 子音[ɕ]を表す。
U+1051 MYANMAR LETTER SSA 子音[ʂ]を表す。
U+1052 MYANMAR LETTER VOCALIC R 音節主音化した短母音としてのR(IPA:[ɹ̩])を表す。
U+1053 MYANMAR LETTER VOCALIC RR 音節主音化した長母音としてのR(IPA:[ɹ̩ː])を表す。
U+1054 MYANMAR LETTER VOCALIC L 音節主音化した短母音としてのL(IPA:[l̩])を表す。
U+1055 MYANMAR LETTER VOCALIC LL 音節主音化した長母音としてのL(IPA:[l̩ː])を表す。
U+1056 MYANMAR VOWEL SIGN VOCALIC R 音節主音化した短母音としてのR(IPA:[ɹ̩])を表す。
U+1057 MYANMAR VOWEL SIGN VOCALIC RR 音節主音化した長母音としてのR(IPA:[ɹ̩ː])を表す。
U+1058 MYANMAR VOWEL SIGN VOCALIC L 音節主音化した短母音としてのL(IPA:[l̩])を表す。
U+1059 MYANMAR VOWEL SIGN VOCALIC LL 音節主音化した長母音としてのL(IPA:[l̩ː])を表す。
モン語用の拡張
U+105A MYANMAR LETTER MON NGA モン語において子音[ŋ]を表す。 ng
U+105B MYANMAR LETTER MON JHA モン語において子音[ɟʱ]を表す。 jh
U+105C MYANMAR LETTER MON BBA モン語において子音[ɓ]を表す。
U+105D MYANMAR LETTER MON BBE モン語において子音[ɓ]を表す。 mb
U+105E MYANMAR CONSONANT SIGN MON MEDIAL NA モン語において子音クラスタにおける別の子音に続く介子音[n]を表す。 -n-
U+105F MYANMAR CONSONANT SIGN MON MEDIAL MA モン語において子音クラスタにおける別の子音に続く介子音[m]を表す。 -m-
U+1060 MYANMAR CONSONANT SIGN MON MEDIAL LA モン語において子音クラスタにおける別の子音に続く介子音[l]を表す。 -l-
スゴ―・カレン語用の拡張
U+1061 MYANMAR LETTER SGAW KAREN SHA スゴー・カレン語英語版において子音[ʃ]を表す。 sh
U+1062 MYANMAR VOWEL SIGN SGAW KAREN EU スゴー・カレン語英語版において母音[ɨ]を表す。 uh
U+1063 MYANMAR TONE MARK SGAW KAREN HATHI スゴー・カレン語英語版においてasat記号(U+103A ်)と共に用いられၣ်の形で下降声調を表す。
U+1064 MYANMAR TONE MARK SGAW KAREN KE PHO スゴー・カレン語英語版において中平調の声調を表す。
西部ポー・カレン語用の拡張
U+1065 MYANMAR LETTER WESTERN PWO KAREN THA 西部ポー・カレン語英語版において子音[θ][4]を表す。
U+1066 MYANMAR LETTER WESTERN PWO KAREN PWA 西部ポー・カレン語英語版において子音[pʷ]を表す。
U+1067 MYANMAR VOWEL SIGN WESTERN PWO KAREN EU 西部ポー・カレン語英語版において母音[ɨ]を表す。
U+1068 MYANMAR VOWEL SIGN WESTERN PWO KAREN UE 西部ポー・カレン語英語版において母音[y]を表す。
U+1069 MYANMAR SIGN WESTERN PWO KAREN TONE-1
U+106A MYANMAR SIGN WESTERN PWO KAREN TONE-2
U+106B MYANMAR SIGN WESTERN PWO KAREN TONE-3
U+106C MYANMAR SIGN WESTERN PWO KAREN TONE-4
U+106D MYANMAR SIGN WESTERN PWO KAREN TONE-5
東部ポー・カレン語用の拡張
U+106E MYANMAR LETTER EASTERN PWO KAREN NNA 東部ポー・カレン語において子音[ɳ][4]を表す。
U+106F MYANMAR LETTER EASTERN PWO KAREN YWA
U+1070 MYANMAR LETTER EASTERN PWO KAREN GHWA
ゲバ・カレン語用の拡張
U+1071 MYANMAR VOWEL SIGN GEBA KAREN I ゲバ・カレン語英語版において緊張を伴う母音[i][4]を表す。 î[4]
カヤー語用の拡張
U+1072 MYANMAR VOWEL SIGN KAYAH OE
U+1073 MYANMAR VOWEL SIGN KAYAH U カヤー語英語版において母音[u]を表す。
U+1074 MYANMAR VOWEL SIGN KAYAH EE
シャン語用の拡張
U+1075 MYANMAR LETTER SHAN KA 子音[k]を表す。
U+1076 MYANMAR LETTER SHAN KHA 子音[kʰ]を表す。
U+1077 MYANMAR LETTER SHAN GA 子音[ɡ]を表す。
U+1078 MYANMAR LETTER SHAN CA 子音[t͡ɕ]を表す。
U+1079 MYANMAR LETTER SHAN ZA 子音[z]を表す。
U+107A MYANMAR LETTER SHAN NYA 子音[ɲ]を表す。
U+107B MYANMAR LETTER SHAN DA 子音[d]を表す。
U+107C MYANMAR LETTER SHAN NA 子音[n]を表す。
U+107D MYANMAR LETTER SHAN PHA 子音[pʰ]を表す。
U+107E MYANMAR LETTER SHAN FA 子音[f]を表す。
U+107F MYANMAR LETTER SHAN BA 子音[b]を表す。
U+1080 MYANMAR LETTER SHAN THA 子音[tʰ]を表す。
U+1081 MYANMAR LETTER SHAN HA 子音[h]を表す。
U+1082 MYANMAR CONSONANT SIGN SHAN MEDIAL WA 子音クラスタにおける別の子音に続く介子音[w]を表す。
U+1083 MYANMAR VOWEL SIGN SHAN AA 長母音[aː]を表す。
U+1084 MYANMAR VOWEL SIGN SHAN E
U+1085 MYANMAR VOWEL SIGN SHAN E ABOVE
U+1086 MYANMAR VOWEL SIGN SHAN FINAL Y
U+1087 MYANMAR SIGN SHAN TONE-2
U+1088 MYANMAR SIGN SHAN TONE-3
U+1089 MYANMAR SIGN SHAN TONE-5
U+108A MYANMAR SIGN SHAN TONE-6
U+108B MYANMAR SIGN SHAN COUNCIL TONE-2
U+108C MYANMAR SIGN SHAN COUNCIL TONE-3
U+108D MYANMAR SIGN SHAN COUNCIL EMPHATIC TONE
ルマイ・パラウン語用の拡張
U+108E MYANMAR LETTER RUMAI PALAUNG FA
U+108F MYANMAR SIGN RUMAI PALAUNG TONE-5
シャン数字
U+1090 MYANMAR SHAN DIGIT ZERO シャン語における数字の0 0
U+1091 MYANMAR SHAN DIGIT ONE シャン語における数字の1 1
U+1092 MYANMAR SHAN DIGIT TWO シャン語における数字の2 2
U+1093 MYANMAR SHAN DIGIT THREE シャン語における数字の3 3
U+1094 MYANMAR SHAN DIGIT FOUR シャン語における数字の4 4
U+1095 MYANMAR SHAN DIGIT FIVE シャン語における数字の5 5
U+1096 MYANMAR SHAN DIGIT SIX シャン語における数字の6 6
U+1097 MYANMAR SHAN DIGIT SEVEN シャン語における数字の7 7
U+1098 MYANMAR SHAN DIGIT EIGHT シャン語における数字の8 8
U+1099 MYANMAR SHAN DIGIT NINE シャン語における数字の9 9
カムティ・シャン語用の拡張
U+109A MYANMAR SIGN KHAMTI TONE-1
U+109B MYANMAR SIGN KHAMTI TONE-3
アイトン語及びパーケ語用の拡張
U+109C MYANMAR VOWEL SIGN AITON A
U+109D MYANMAR VOWEL SIGN AITON AI
シャン語の記号
U+109E MYANMAR SYMBOL SHAN ONE
U+109F MYANMAR SYMBOL SHAN EXCLAMATION

小分類

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このブロックの小分類は「子音字」(Consonants)、「独立母音字」(Independent vowels)、「従属母音記号」(Dependent vowel signs)、「各種記号」(Various signs)、「ヴィラーマと殺母音記号」(Virama and killer)、「従属子音記号」(Dependent consonant signs)、「数字」(Digits)、「約物」(Punctuation)、「パーリ語及びサンスクリット語用の拡張」(Pali and Sanskrit extensions)、「モン語用の拡張」(Extensions for Mon)、「スゴ―・カレン語用の拡張」(Extensions for S'gaw Karen)、「西部ポー・カレン語用の拡張」(Extensions for Western Pwo Karen)、「東部ポー・カレン語用の拡張」(Extensions for Eastern Pwo Karen)、「ゲバ・カレン語用の拡張」(Extension for Geba Karen)、「カヤー語用の拡張」(Extensions for Kayah)、「シャン語用の拡張」(Extensions for Shan)、「ルマイ・パラウン語用の拡張」(Extensions for Rumai Palaung)、「シャン数字」(Shan digits)、「カムティ・シャン語用の拡張」(Extensions for Khamti Shan)、「アイトン語及びパーケ語用の拡張」(Extensions for Aiton and Phake)、「シャン語の記号」(Shan symbols)の21個となっている[1]。本ブロックでは、Unicodeのバージョン更新時の文字追加が隙間を埋める形で行われた影響で、同一の小分類に属する文字が飛び飛びの符号位置に割り当てられていることがある。また、収録文字が1文字しかない小分類については小分類名が単数形で表現されているが、本記事では単数形か複数形かによる小分類名の表記ゆれについては別の小分類として扱わず、同一の小分類として扱うこととする。

子音字(Consonants

[編集]

この小分類にはビルマ文字のうち、基本的な子音字が収録されている。

独立母音字(Independent vowels

[編集]

この小分類にはビルマ文字のうち、頭子音のない母音の音節を表す際に用いられる独立した母音字が収録されている。

従属母音記号(Dependent vowel signs

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この小分類にはビルマ文字のうち、子音字に結合する母音記号が収録されている。文字によっては子音字の左側に結合されるため文字の符号上の順序とレンダー上の順序が入れ替わる場合がある。

各種記号(Various signs

[編集]

この小分類にはビルマ文字のうち、母音字や子音字に結合する発音記号などの様々な記号が収録されている。

ヴィラーマと殺母音記号(Virama and killer

[編集]

この小分類にはビルマ文字のうち、子音字の持つ母音/-a/を読まずに子音のみを発音することを表す記号2種類が収録されている。

従属子音記号(Dependent consonant signs

[編集]

この小分類にはビルマ文字のうち、子音字に更に結合して子音クラスタを表すための介子音記号が収録されている。

数字(Digits

[編集]

この小分類にはビルマ文字で用いられる固有の数字が収録されている。

約物(Punctuation

[編集]

この小分類にはビルマ文字で用いられる句読点などの約物が収録されている。

パーリ語及びサンスクリット語用の拡張(Pali and Sanskrit extensions

[編集]

この小分類にはビルマ文字でパーリ語サンスクリット語を表記するための拡張文字が収録されている。

モン語用の拡張(Extensions for Mon

[編集]

この小分類にはモン語を表記するための拡張文字が収録されている。

スゴ―・カレン語用の拡張(Extensions for S'gaw Karen

[編集]

この小分類にはスゴー・カレン語英語版を表記するための拡張文字が収録されている。

西部ポー・カレン語用の拡張(Extensions for Western Pwo Karen

[編集]

この小分類には西部ポー・カレン語英語版を表記するための拡張文字が収録されている。

東部ポー・カレン語用の拡張(Extensions for Western Pwo Karen

[編集]

この小分類には東部ポー・カレン語を表記するための拡張文字が収録されている。

ゲバ・カレン語用の拡張(Extension for Geba Karen

[編集]

この小分類にはゲバ・カレン語英語版を表記するための拡張文字が収録されている。

カヤー語用の拡張(Extensions for Kayah

[編集]

この小分類にはカヤー語英語版を表記するための拡張文字が収録されている。

シャン語用の拡張(Extensions for Shan

[編集]

この小分類にはシャン語を表記するための拡張文字が収録されている。

ルマイ・パラウン語用の拡張(Extensions for Rumai Palaung

[編集]

この小分類にはパラウン語のルマイ方言を表記するための拡張文字が収録されている。

シャン数字(Shan digits

[編集]

この小分類にはシャン語において用いられる固有の数字を収録している。

カムティ・シャン語用の拡張(Extensions for Khamti Shan

[編集]

この小分類にはカムティ語英語版を表記するための拡張文字が収録されている。

アイトン語及びパーケ語用の拡張(Extensions for Aiton and Phake

[編集]

この小分類にはアイトン語英語版及びパーケ語英語版を表記するための拡張文字が収録されている。

シャン語の記号(Shan symbols

[編集]

この小分類にはシャン語において用いられる記号が収録されている。

文字コード

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ビルマ文字[1]
Official Unicode Consortium code chart (PDF)
  0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 A B C D E F
U+100x က
U+101x
U+102x
U+103x     
U+104x
U+105x
U+106x
U+107x
U+108x
U+109x
備考
1.^Unicode バージョン12.0現在

履歴

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以下の表に挙げられているUnicode関連のドキュメントには、このブロックの特定の文字を定義する目的とプロセスが記録されている。

バージョン コードポイント[a] 文字数 L2 ID ドキュメント
3.0 78 (to be determined)
5.1 U+102B 1 L2/06-077 Michael Everson (9 March 2006), Proposal to encode seven additional Myanmar characters in the UCS (WG2 N3043) (英語)
L2/06-092 Ken Whistler (27 March 2006), Discussion of AA and TALL AA Disunification for Myanmar (英語)
U+1035 1 L2/06-249 Michael Everson; Martin Hosken (28 July 2006), One additional Myanmar character for Mon for PDAM 3.2 (WG2 N3115) (英語)
U+1065..1074 15 L2/06-303 Michael Everson (8 September 2006), Proposal for encoding Myanmar characters for Karen and Kayah (WG2 N3142) (英語)
U+1075..108F 26 L2/06-304 Michael Everson (8 September 2006), Proposal for encoding Myanmar characters for Shan and Palaung (WG2 N3143) (英語)
U+1022,1028,1033..1034,105A..1064,1090..1099,109E..109F 29 L2/07-205 Michael Everson (28 August 2007), Proposal for encoding additional Myanmar characters for Shan (2nd revision, WG2 N3277R2) (英語)
5.2 U+103A..103F 6 L2/06-077 Michael Everson (9 March 2006), Proposal to encode seven additional Myanmar characters in the UCS (WG2 N3043) (英語)
L2/06-093 Martin Hosken (27 March 2006), Supporting Discussion for the Encoding of seven additional Myanmar Characters (WG2 N 3061) (英語)
L2/06-129 Martin Hosken (12 April 2006), Supporting Discussion for the Encoding of seven additional Myanmar Characters (WG2 N3061) (英語)
U+109A..109D 4 L2/08-145 Michael Everson (14 April 2008), Ordering and character properties for Myanmar Khamti Shan characters (WG2 N3436) (英語)
L2/08-181 Michael Everson (14 April 2008), Proposal to add Khamti Shan Characters to the Myanmar Blocks (WG2 N3423) (英語)
L2/08-276 Martin Hosken (4 August 2008), Extended proposal to add Khamti Shan Characters to the Myanmar Blocks (WG2 N3492) (英語)
  1. ^ 提案されたコードポイントと文字の名前は、最終決定と異なる場合がある。

出典

[編集]
  1. ^ a b c d e f "The Unicode Standard, Version 15.1 - U1000.pdf" (PDF). The Unicode Standard (英語). 2024年8月12日閲覧
  2. ^ a b c Michael Everson (2006年3月9日). “Proposal to encode seven additional Myanmar characters in the UCS (WG2 N3043)” (英語). Unicode. 2024年8月13日閲覧。
  3. ^ Michael Everson; Martin Hosken (2006年7月28日). “One additional Myanmar character for Mon for PDAM 3.2 (WG2 N3115)” (英語). Unicode. 2024年8月13日閲覧。
  4. ^ a b c d Michael Everson (2006年9月8日). “Proposal for encoding Myanmar characters for Karen and Kayah (WG2 N3142)” (英語). Unicode. 2024年8月13日閲覧。

関連項目

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