ビーショ
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『ビーショ』 | ||||
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カエターノ・ヴェローゾ の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | MPB | |||
時間 | ||||
レーベル | フィリップス・レコード | |||
プロデュース | カエターノ・ヴェローゾ | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
カエターノ・ヴェローゾ アルバム 年表 | ||||
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『ビーショ』(Bicho)は、ブラジル人ミュージシャン、カエターノ・ヴェローゾが1977年に発表したスタジオ・アルバム。
背景
[編集]1977年1月から2月にかけて、ヴェローゾとジルベルト・ジルはナイジェリアのラゴスで開催されたFESTAC 77(第2回国際黒人芸術文化祭)に参加し[1]、その後、ラゴスでの経験にインスパイアされて本作を制作した[2][3]。「トゥー・ナイラ・フィフティ・コボ」のタイトルはラゴスのタクシー料金に由来しており、音楽的にもナイジェリアのジュジュ・ミュージックが取り入れられた[2]。「チグレーザ」の歌詞は、当時まだ新人女優だったソニア・ブラガにインスパイアされた内容である[2]。
2012年に発売された日本盤SHM-CDにはボーナス・トラックが2曲追加された。そのうちジョアン・ドナートとヴェローゾが共作した「ア・ハォン」は、ガル・コスタに提供した曲のセルフ・カヴァーで、コスタの録音はヴェローゾがプロデュースしたアルバム『Cantar』(1974年)に収録された[4]。
評価・影響
[編集]John Douganはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け「ヴェローゾ自身は『熱いリズムに乗った甘美なメロディ』と称しており、それは全くもって正しい。素晴らしいアルバムだ」と評している[3]。ベイルートは本作収録曲「オ・リアォンジーニョ」をカヴァーし、2011年6月発売のチャリティ・アルバム『レッド・ホット・アンド・リオ』に提供した[5]。
収録曲
[編集]特記なき楽曲はカエターノ・ヴェローゾ作。
- オダーラ - "Odara" - 7:20
- トゥー・ナイラ・フィフティ・コボ - "Two Naira Fifty Kobo" - 5:04
- ジェンチ(人々) - "Gente" - 3:36
- オーリャ・オ・メニーノ(おちびさんをごらん) - "Olha o Menino" (Jorge Ben) - 3:07
- ウン・インヂオ(インディオー人) - "Um Indio" - 2:58
- オ・グランヂ・ボルボレッタ(大きな蝶) - "A Grande Borboleta" - 1:12
- チグレーザ - "Tigresa" - 6:20
- オ・リアォンジーニョ(レオンジーニョ) - "O Leãozinho" - 3:06
- アルゲン・カンダント(誰かが歌ってる) - "Alguém Cantando" - 2:47
日本盤SHM-CDボーナス・トラック
[編集]- ア・ハォン(カエル) - "A Ra" (João Donato, Caetano Veloso) - 1:58
- ヂアマンチ・ヴェルダデイロ - "Diamante Verdadeiro" - 1:03
脚注・出典
[編集]- ^ a b “biography” (英語). Caetano Veloso Oficial. Universal Music Brasil. 2017年7月2日閲覧。
- ^ a b c ダン, クリストファー 著、国安真奈 訳『トロピカーリア ブラジル音楽を変革した文化的ムーヴメント』音楽之友社、2005年、256-258頁。ISBN 4-276-23683-5。
- ^ a b Dougan, John. “Bicho - Caetano Veloso”. AllMusic. 2016年2月21日閲覧。
- ^ Gal* - Cantar (Vinyl, LP, Album) at Discogs
- ^ Breihan, Tom (2011年3月25日). “Beck, Dirty Projectors, Neon Indian, Of Montreal, Beirut, Devendra on Red Hot Tropicália Tribute”. Pitchfork. Condé Nast. 2016年2月21日閲覧。