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ビーショ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『ビーショ』
カエターノ・ヴェローゾスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル MPB
時間
レーベル フィリップス・レコード
プロデュース カエターノ・ヴェローゾ
専門評論家によるレビュー
カエターノ・ヴェローゾ アルバム 年表
Doces Bárbaros(with ジルベルト・ジルガル・コスタマリア・ベターニア
(1976年)
ビーショ
(1977年)
ムイトス・カルナヴァイス
(1977年)
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ビーショ』(Bicho)は、ブラジル人ミュージシャン、カエターノ・ヴェローゾ1977年に発表したスタジオ・アルバム

背景

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1977年1月から2月にかけて、ヴェローゾとジルベルト・ジルナイジェリアラゴスで開催されたFESTAC 77(第2回国際黒人芸術文化祭)に参加し[1]、その後、ラゴスでの経験にインスパイアされて本作を制作した[2][3]。「トゥー・ナイラ・フィフティ・コボ」のタイトルはラゴスのタクシー料金に由来しており、音楽的にもナイジェリアのジュジュ・ミュージック英語版が取り入れられた[2]。「チグレーザ」の歌詞は、当時まだ新人女優だったソニア・ブラガにインスパイアされた内容である[2]

2012年に発売された日本盤SHM-CDにはボーナス・トラックが2曲追加された。そのうちジョアン・ドナートとヴェローゾが共作した「ア・ハォン」は、ガル・コスタに提供した曲のセルフ・カヴァーで、コスタの録音はヴェローゾがプロデュースしたアルバム『Cantar』(1974年)に収録された[4]

評価・影響

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John Douganはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け「ヴェローゾ自身は『熱いリズムに乗った甘美なメロディ』と称しており、それは全くもって正しい。素晴らしいアルバムだ」と評している[3]ベイルートは本作収録曲「オ・リアォンジーニョ」をカヴァーし、2011年6月発売のチャリティ・アルバム『レッド・ホット・アンド・リオ』に提供した[5]

収録曲

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特記なき楽曲はカエターノ・ヴェローゾ作。

  1. オダーラ - "Odara" - 7:20
  2. トゥー・ナイラ・フィフティ・コボ - "Two Naira Fifty Kobo" - 5:04
  3. ジェンチ(人々) - "Gente" - 3:36
  4. オーリャ・オ・メニーノ(おちびさんをごらん) - "Olha o Menino" (Jorge Ben) - 3:07
  5. ウン・インヂオ(インディオー人) - "Um Indio" - 2:58
  6. オ・グランヂ・ボルボレッタ(大きな蝶) - "A Grande Borboleta" - 1:12
  7. チグレーザ - "Tigresa" - 6:20
  8. オ・リアォンジーニョ(レオンジーニョ) - "O Leãozinho" - 3:06
  9. アルゲン・カンダント(誰かが歌ってる) - "Alguém Cantando" - 2:47

日本盤SHM-CDボーナス・トラック

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  1. ア・ハォン(カエル) - "A Ra" (João Donato, Caetano Veloso) - 1:58
  2. ヂアマンチ・ヴェルダデイロ - "Diamante Verdadeiro" - 1:03

脚注・出典

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  1. ^ a b biography” (英語). Caetano Veloso Oficial. Universal Music Brasil. 2017年7月2日閲覧。
  2. ^ a b c ダン, クリストファー 著、国安真奈 訳『トロピカーリア ブラジル音楽を変革した文化的ムーヴメント』音楽之友社、2005年、256-258頁。ISBN 4-276-23683-5 
  3. ^ a b Dougan, John. “Bicho - Caetano Veloso”. AllMusic. 2016年2月21日閲覧。
  4. ^ Gal* - Cantar (Vinyl, LP, Album) at Discogs
  5. ^ Breihan, Tom (2011年3月25日). “Beck, Dirty Projectors, Neon Indian, Of Montreal, Beirut, Devendra on Red Hot Tropicália Tribute”. Pitchfork. Condé Nast. 2016年2月21日閲覧。