ピアノ協奏曲第4番 (フンメル)
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ピアノ協奏曲第4番 ホ長調 Op.110は、ヨハン・ネポムク・フンメルが作曲したピアノ協奏曲。作曲者本人により『告別』(Les adieux)という副題が与えられた[1]。
概要
[編集]長くパリへの演奏旅行を希望していたフンメルは、1825年に念願かなってその機会を得た。しかしながら、新たな作品を携えていくことができなかった彼は1814年に作曲、初演していたピアノ協奏曲を披露することを思いつき、最後の公演となった5月23日までにこれを実行する。この時、曲に『告別』という副題を与えた。作品は、曲の蘇演を行ったパリ音楽院へと献呈されている。以上の経緯からも分かる通り、作品番号110でありながら2番、3番の協奏曲よりも以前に作曲された作品である[1]。
演奏時間
[編集]約31分[1]
楽器編成
[編集]ピアノ独奏、フルート1、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2、ホルン3、トランペット3、トロンボーン1、ティンパニ、弦五部[2][注 1]
楽曲構成
[編集]伝統的な3楽章制である。
- 第1楽章 アレグロ・ポンポーソ・エ・スピリトーソ ホ長調 4/4拍子
- ソナタ形式。堂々とした主題で開始される。ピアノパートはアルペジオ、スケール、重音などを駆使して華やかに書かれている。カデンツァはなく、最後はピアノが15小節の間トリルを継続した後オーケストラに引き継いで堂々と閉じられる。
- 第2楽章 アンダンテ・コン・モート ホ短調 3/8拍子
- 陰鬱な調子で開始される。ところどころにピアノの即興的なパッセージが挿入される。
- 第3楽章 ロンド、アレグロ・モデラート ホ長調 2/4拍子
- 符点のリズムによる陽気な主題で開始される。途中ト長調、変ホ長調を経由するなどして主調に戻り、そのまま終結する。
脚注
[編集]注釈
出典
- ^ a b c Eve Barsham. “CHANDOS Johann Nepomuk Hummel piano concertos ブックレット” (PDF). 2012年12月6日閲覧。
- ^ “IMSLP Piano Concerto No.4 in E major, Op.110 (Hummel, Johann Nepomuk)”. 2012年12月6日閲覧。
外部リンク
[編集]- ピアノ協奏曲第4番 (フンメル) - ピティナ・ピアノ曲事典
- ピアノ協奏曲第4番 (フンメル)の楽譜 - 国際楽譜ライブラリープロジェクト