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ピウパイト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ピウパイト
分類 硫酸塩鉱物
シュツルンツ分類 7.BC.40
化学式 K2Cu2O(SO4)2
結晶系 正方晶
対称 正方晶
ヘルマン・モーガン記号: (4)
空間群: I 4
単位格子 a = 13.6 A, c = 4.95 A; Z=4
晶癖 [001]に沿った針状結晶, 正方形断面, 通常は空洞; コケ様集合体
へき開 完全, 長軸方向に平行
粘靱性 脆い
モース硬度 2.5
光沢 ガラス質から脂質
エメラルドグリーン、深緑色、黒色
条痕 黄緑色
透明度 透明から半透明
比重 3.0 - 3.1
光学性 1軸 (+)
屈折率 nω = 1.583 nε = 1.695
複屈折 δ = 0.112
多色性 明確; O = 淡緑色, 黄緑色; E = 深緑色, 淡緑色
溶解度 残渣を残して水に可溶
文献 [1][2][3]
プロジェクト:鉱物Portal:地球科学
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ピウパイト(Piypite)は、組成式K2Cu2O(SO4)2の、カリウムを含む珍しい硫酸塩鉱物である。結晶系は正方晶であり、針状結晶または塊として産出する。個々の結晶の断面は正方形で、しばしば空洞である。色はエメラルドグリーンから黒色で、ガラス状~脂肪光沢を持つ[2][3]

1982年にロシアトルバチク山で初めて記載されたが、イタリアヴェスヴィオドイツバート・エムススラグ鉱床でも報告されている[2][1]噴気孔の環境では、火山昇華物として産出する。カムチャッカ模式地で関連する鉱物には、岩塩カリ岩塩ラングバイナイト黒銅鉱赤鉄鉱トルバチアイトドレロファン石ウルソバイト硫酸カリ鉱ポノマレバイト塩化鉛鉱水藍石ユークロール石アベリエバイトフェドトフ石アラース石アルモクリュチェフスク石ナボコアイトラメル石等がある。ヴェスヴィオでは、パラアタカマ石とともに産出する[2]

出典

[編集]