ピエール・アド
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ピエール・アド(Pierre Hadot、1922年2月21日 - 2010年4月24日[1])は、フランスの哲学者・哲学史学者。コレージュ・ド・フランス教授[2][3][4]。
新プラトン主義やストア派など、古代哲学の文献学的研究で著名となった[2][3]。「生き方としての哲学」を論じ、フーコーに着目された[3][5][6]。ウィトゲンシュタインの哲学をフランスに紹介し、哲学史や大陸哲学の観点から論じた[2][5]。
経歴
[編集]1922年、パリのカトリック家庭に生まれ、神学教育を受ける[3]。22歳で司祭の資格を得た後、パリ大学で哲学・文献学を学ぶ[3]。27歳でフランス国立科学研究センター(CNRS)の研究員となり、神学から哲学に転向する[3]。
1963年、高等研究実習院(EPHE)のディレクターに就任[3]。1982年、フーコーの推薦もありコレージュ・ド・フランスの教授に就任[3][4]。2010年没[3]。
著作(日本語訳)
[編集]- 『イシスのヴェール 自然概念の歴史をめぐるエッセー』小黒和子 訳、法政大学出版局〈叢書・ウニベルシタス〉、2020年。ISBN 978-4-588-01109-2
- 原著: Le voile d'Isis: Essai sur l'histoire de l'idée de nature. Paris, Gallimard, 2004. (NRF essais). ISBN 2-07-073088-3
- 『生き方としての哲学 J.カルリエ,A. I.デイヴィッドソンとの対話』小黒和子 訳、法政大学出版局〈叢書・ウニベルシタス〉、2021年。ISBN 978-4-588-01138-2
- 原著: La philosophie comme manière de vivre. Paris, Albin Michel, 2002. (Itinéraires du savoir). ISBN 2-226-12261-3
- 『ウィトゲンシュタインと言語の限界』合田正人 訳、古田徹也 解説、講談社〈講談社選書メチエ〉、2022年。ISBN 978-4-06-528362-2
- 原著: Wittgenstein et les limites du langage. Paris, J. Vrin, 2004. (Bibliothèque d'histoire de la philosophie). ISBN 2-7116-1704-1
外部リンク
[編集]- Hadot, Pierre - インターネット哲学百科事典「ピエール・アド」の項目。
脚注
[編集]- ^ Thomas Dylan Daniel. “Pierre Hadot (1922-2010) | Issue 113 | Philosophy Now”. philosophynow.org. 2024年10月28日閲覧。
- ^ a b c “『ウィトゲンシュタインと言語の限界』(ピエール・アド,合田 正人,古田 徹也):講談社選書メチエ 製品詳細 講談社BOOK倶楽部”. 講談社BOOK倶楽部. 2024年10月26日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i “生き方としての哲学 | 法政大学出版局” (2021年12月19日). 2024年10月26日閲覧。
- ^ a b 堀江聡 (2020年5月2日). “元慶應文学部教授が選ぶ小論文推薦図書[ 2 ] ピエール・アド『イシスのヴェール 自然概念の歴史をめぐるエッセー』”. 洋々LABO. 2024年10月26日閲覧。
- ^ a b “鼎談「生き方としての哲学-ピエール・アド 『ウィトゲンシュタインと言語の限界』をめぐって」 合田正人×古田徹也×池田喬”. 明治大学. 2024年10月26日閲覧。
- ^ 近藤智彦 著「ヘレニズム哲学」、神崎繁・熊野純彦・鈴木泉 編『西洋哲学史 II 「知」の変貌・「信」の階梯』講談社〈講談社選書メチエ〉、2011年。ISBN 978-4062585156。41頁。