ピザトースト
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ピザトースト | |
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一般的ピザトースト | |
種類 | パン |
発祥地 | 日本 |
地域 | 東京都 |
誕生時期 | 昭和39年(1964年) |
類似料理 | ピザ |
ピザトーストとは、食パンの上にトマト系ソースや具材を載せ、ピザ風に仕立てて焼いたトーストである。
概要
[編集]夜食やおやつなどといった軽食、あるいは朝食として食べられている。
野菜なども載せて具を増やせば、栄養バランスも比較的良い。
本物のピザと比べ、ピザ生地(きじ)を作る時間(数十分〜数時間)が省けて簡便である。
個人が自分で作って食すのが一般的だが、具材を一式載せてあとは焼くだけの状態でパックされたものがスーパーマーケットなどで売られていることもある。また、喫茶店などのメニューに入っていることもある。この応用として、デニッシュ生地に具やソースを載せて焼いた商品もある。
歴史
[編集]ピザトースト発祥の店は、東京都千代田区有楽町の喫茶店「紅鹿舎(べにしか)」であるとされる[1]。ピザが高価だった1964年頃[注釈 1]、安価でピザを食べて欲しいとの思いで考案された[2]。このことは、新聞や雑誌、テレビ番組で幾度も紹介されている[3][4]
作り方
[編集]トマト系ソースを塗ったパン(主に食パンの片面)の上に具材をのせてオーブントースターで焼く。あとはそのままあるいは切って食べる。
- 簡易版
- ケチャップ(既成のピザソース系で代用すれば、一層風味が増す)とチーズ(スライスチーズやプロセスチーズでも可。加熱で溶けるタイプのチーズが一般的である)に加えて、サラミ(ソーセージを薄切りしたものやハムまたはベーコンでも代用可)などの肉類やコーンなどをのせたりすると、彩りの面でも一層ピザ風になる。
- 本格版
- トマトソース
- オリーブオイル
- ピザ用のチーズ(主としてモッツァレラチーズ)あるいはマヨネーズ。あるいは両方。
- サラミやハムなどの肉類、あるいはエビなどのシーフード。
- コーンやスライスしたピーマン、玉ねぎ、マッシュルームなど(野菜類)。
- オレガノやバジルなどの香草(香り付け)。
以上の材料(本物のピザとほとんど変わらない材料)を好みに応じて選択・組み合わせて食パンの上にのせ、オーブントースターで焼く。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 「外食史に残したいロングセラー探訪(35) 紅鹿舎ピザトースト」 2009年12月7日付『外食レストラン新聞』
出典
[編集]- ^ 「出没!アド街ック天国 有楽町(2007年11月3日放送分)」(テレビ東京ホームページ内)。
- ^ 「“ピザトースト”発祥の店」 『銀座ウォーカー』10号、2007年4月20日発売分。
- ^ 「ピザトースト 紅鹿舎 東京・有楽町」 『サライ』2004年12月2日号。
参考文献
[編集]- 菊地武顕『あのメニューが生まれた店』平凡社、2013年11月。ISBN 978-4582634860。