ピット (カードゲーム)
ピット(Pit)の箱とカード | |
販売元 | ハズブロ |
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期間 | 1904年~ |
ジャンル | カード交換ゲーム |
プレイ人数 | 3~8人 |
準備時間 | 1~2分 |
プレイ時間 | 1ラウンドに付き、平均10分程度。数ラウンド(目安として3ラウンド以上)行う。 |
運要素 | 高(カード取引、相手のカードが見えない交換) |
必要技能 | 持ち札の管理、取引の作戦 |
ピット(Pit)は、商品(農産物や鉱物)の入札のための立ち会い取引をモデルにした、3~8人で遊ぶ非常にテンポの速いカードゲームである。このゲームはパーカー・ブラザーズによって発明され、1904年に最初に発売された。このゲームで有名なバージョンの物としては、心霊診断家としての名声を高めることになった[1]エドガー・ケイシーが発明した物である[2] 。「The Pit」の名で知られるシカゴ商品取引所、フィラデルフィアのフィラデルフィアとうもろこし取引所、それに商売的に成功した有名なゲームであるGavitt's Stock Exchange[3]から発想を得た。Billionaire, Business, Cambio, Deluxe Pit, Quick 7,Zaster等の名前で、販売されている[1]。
ゲームの内容
[編集]1セット(箱1つ)に対し、8つの異なった種類の商品が書かれた物が9枚ずつ入った、74枚のカードで構成されている。商品の種類は様々なゲームの種類において異なっているが、近年最も遊ばれているバージョンに使われている物としては、大麦,トウモロコシ,コーヒー豆,オレンジ,カラスムギ,大豆,砂糖そして小麦が挙げられる。古典的なバージョンでは、亜麻,干し草,カラスムギ,ライ麦,トウモロコシ,大麦そして小麦である。
そして、大抵は2枚の特別なカードが含まれており、牛と熊がこれらにあたる(番犬や農夫など他のバージョンの物もある)。これらのカードは、オプション的な位置づけである。
1970年代になると、取引を開始する際に使用するベルを含んだバージョンが出るようになった。商品を9枚揃えて、最初にあがったプレイヤーがベルを鳴らすようになったのもこの頃からである[1]。
遊び方
[編集]どのラウンドにおいても、プレイヤーの人数に対して含まれる商品の数は同じである。どのプレイヤーも9枚のカードが配られるが、2人のプレイヤーに対しては、牛か熊が含まれた10枚のカードを持つ事になる。
ピットにはターンがなく、どのプレイヤーも同時にプレーをする。プレイヤーは、相手のカードを見ることなく、他の1人のプレイヤーと1~4枚のカードを相手と同じ枚数分だけ交換する。取引のプロセスは、あるプレイヤーが交換したいカードの枚数を、他のプレイヤーが同数分のカードと提示するまで、叫ぶ事を含んでいる。カードを交換する2人のプレイヤーは、カードの表を伏せて交換する。
9枚同じ商品が揃ったプレイヤーが出ると、そのプレイヤーは「(○○〔商品名〕を)買い占めた!」と宣言して、商品に書かれた数字の分だけ得点を獲得し、1ラウンドが終了する(特別なバージョンのゲームでは、宣言する代わりにベルを鳴らすこともある)。
牛と熊のカード、ゲームの終了
[編集]牛のカードは、ワイルドカードと見なされ、他の9枚のカードと一緒にあがることが出来る。もしあるプレイヤーが1つの商品を9枚と牛のカードを持ってあがった時には、そのラウンドにおいて、そのプレイヤーはあがった商品に書かれた数字の2倍の得点を獲得できる。
熊のカードは、持っているとあがることが出来ない(言わば「お邪魔カード」である)。ラウンド終了時に、熊のカードを持っているか、他のプレイヤーがあがった時に牛のカードを持っていると、そのプレイヤーは20点だけ減点される。
ゲームの終了は、あらかじめ決められたラウンド数を終了した時(この場合は最も多くの得点を獲得したプレイヤーが勝利)か、あるプレイヤーがあらかじめ決められた得点(250点や500点が多い)に最初に達した時(この場合は最初に所定の得点に達したプレイヤーが勝利)である。
カードの種類
[編集]オリジナルバージョンでは7種類の商品で構成されている。
商品名 | 得点 |
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小麦 | 100 |
大麦 | 85 |
トウモロコシ | 75 |
ライ麦 | 70 |
カラスムギ | 60 |
干し草 | 50 |
亜麻 | 40 |
より新しいバージョンでは7か8種類の商品が含まれており、亜麻・干し草・ライ麦の代わりに、オレンジ・コーヒー豆・砂糖・大豆が入っている。
商品名 | 得点 |
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小麦 | 100 |
大麦 | 85 |
コーヒー豆 | 80 |
トウモロコシ | 75 |
砂糖 | 65 |
カラスムギ | 60 |
大豆 | 55 |
オレンジ | 50 |
最初の発売(1904年)から100周年に当たる2004年に発売された「100周年記念バージョン」では、オリジナルバージョンから一新して、より現代化された8種類の商品で構成されている。
商品名 | 得点 |
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ココア豆 | 100 |
白金 | 85 |
金 | 80 |
牛[4] | 75 |
石油 | 65 |
米 | 60 |
銀 | 55 |
ガス | 50 |
脚注
[編集]- ^ a b c History of Pit at boardgamegeek.com. Accessed August 2007
- ^ Bro, Harmon (1997年). A Seer out of Season. New York: St. Martin's. p. 305. ISBN 0-312-95988-5 citing article “The Pit: Copies of Game Invented by Bowling Green Man Received Here”. Bowling Green Times Journal. (1904年)
- ^ 1903年にカンザス州のトピカで、Harry E. Gavittによって発明され、2004年にアウト・オブ・ザ・パブリシング社により正真正銘のお宝バージョンとして復刻された。
- ^ この場合、ワイルドカードである牛のカードは、他のカードになっている。