ピューマ・AE (航空機)
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ピューマ・AE
ピューマ・AE(英語: Puma AE)は、エアロバイロメントの全環境型(AE:All Environment)無人航空機。
構成
[編集]1セットは3機のUAVと2機のコントロールシステムで構成される。コントロールシステムはエアロバイロメントのUAVであるRQ-11、ワスプ、シュライクと共通であり、同社ではグラウンド・コントロールシステム(GCS:Ground Control System)と称する携行可能なシステムを使用する[1]。重量3.32 kgでバックパックに収納可能なサイズであり、展開に想定されている時間は2分となっている[2]。
燃料電池を動力とする開発が行われており、2008年3月には9時間の飛行に成功している[3][4]。
用途
[編集]軍事用としては偵察、イルミネーターとしての用途が考えられており、機体下部の回転式ポッドに機材一式が収められている。民間市場においては、警察、消防の捜索任務[5]、自然保護活動における観測などの用途が検討されている[6]。
実績
[編集]2012年8月の時点で、RQ-20 100機がアフガニスタンに投入され、129機が追加予定となっている[7]。
採用国
[編集]要目
[編集]出典: Puma AE Data Sheet[9]。
諸元
性能
- 失速速度: 37 km (20ノット)
- 航続距離: 15 km
- 実用上昇限度: 152 m (500フィート)
- *滞空時間:2時間
- 回転式モジュール(赤外線カメラ・EO(電気光学)カメラ、赤外線式イルミネーター)1基
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b “U.S. Army Places $20.4 Million Order for AeroVironment RQ-20A Puma AE Small Unmanned Aircraft Systems”. AeroVironment. 2012年9月21日閲覧。
- ^ “GCS - Joint Common Interoperable Ground Control Station”. AeroVironment. 2012年9月21日閲覧。
- ^ a b “Puma AE (All Environment) Unmanned Aircraft System (UAS), United States of America”. army-technology.com. 2012年9月21日閲覧。
- ^ “AeroVironment Puma Small UAS Achieves Record Flight of Over Nine Hours Using Fuel Cell Battery Hybrid System”. AeroVironment. 2012年9月21日閲覧。
- ^ 検討例:Brian Bennett (2012年8月5日). “Drones tested as tools for police and firefighters”. Los Angeles Times. 2012年9月21日閲覧。
- ^ 検討例:Manolo Morales (2012年6月19日). “Unmanned aircraft to monitor animal population at Northwest Hawaiian Islands”. 1105 Media, Inc. 2012年9月21日閲覧。
- ^ Kimberly Johnson (2012年8月28日). “Afghanistan is the proving ground for UAS capability”. 1105 Media, Inc. 2012年9月21日閲覧。
- ^ “Nytt UAV-system för spaning”. Försvarets materielverk (2012年4月27日). 2012年7月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年9月21日閲覧。
- ^ “Puma AE Data Sheet”. AeroVironment. 2012年9月21日閲覧。