コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

ファッション雑誌

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ファッション雑誌(ファッションざっし)は、ファッションを主なテーマとして扱う雑誌である。

ファッションが報道の対象として定期的に取り上げられるようになったのは、19世紀前半のフランスにおいてである。『ジュルナル・デ・ダム・エ・デ・モード』がその先駆的な雑誌であるが、1829年にはベリー公爵夫人の援助によって『ラ・モード』が創刊され、バルザックら知識人を執筆陣に迎えてフランスのファッション雑誌の代表的な存在となった。19世紀末には『ジュルナル・ド・ラ・ヴィ・リテレール』がフランスのファッション雑誌の中心的存在に躍り出た[1]

今日に続くファッション雑誌の基礎を作ったのは、1867年にアメリカで創刊された『ハーパーズ バザー』および1893年に同じくアメリカで創刊された『ヴォーグ』である。両誌は現在も世界で最も影響力があるファッション雑誌として、多数の国で発行されている。

日本におけるファッション雑誌

[編集]

日本の女性にとってファッションは極めて関心の高いものであり、流行、年齢、生活・収入レベルやそれらがもたらす読者別のファッションの傾向によって数多くのファッション雑誌が発行されている。近年では老舗女性ファッション雑誌といわれた『Olive』(マガジンハウス)や『mcシスター』(当時の婦人画報社、現・ハースト婦人画報社)が次々休刊した。インターネットの普及により『ef』(主婦の友社)がデジタル媒体に移行したような例もある。

また、日本におけるファッション雑誌は洋服の発祥地である西洋のファッション雑誌の模倣や提携などから始まっており、欧化主義洋装化の影響を強く受け、モデル金髪碧眼白人を起用し、美の典型と位置づけるものも多く、西洋式の文化を称賛する傾向が強い雑誌もある。日本のファッション誌の歴史は『服装文化』(1934年創刊)、『ル・シャルマン』(1935年創刊)を端緒に、『装苑』(1936年創刊)に始まり『アンアン』(1970年創刊)で確立したとされるが[2]、1980年代に入ると女性向けファッション誌が乱立しはじめ、読者ターゲットやファッションの好みによって、モード系、赤文字系青文字系、黒文字系などジャンルも多岐にわたり、赤文字系をはじめ日本人モデルが中心の雑誌は多い[3]

内容

[編集]

メインは月刊誌から季刊誌のペースでのトレンドに合わせた着こなしの紹介である。全身の服装、個別のアイテム (カタログともいえる)、ヘアスタイルやメイクが、モデルや芸能人、読者など多様な人物の写真で表され、商品を説明するキャプションがつく。また主眼となるコンセプトがモード系ではコレクションの図版、ストリートファッションならばストリートスナップが用いられる。

一応ファッション雑誌とは分類されるものの、女性誌の場合、恋愛、占い、音楽等のレビュー、ダイエットをはじめとする美容、インテリア、キャリア、育児、金銭管理、料理のレシピ、旅行、また小物の付録など、実生活で役立つ情報やエンタテイメント要素を盛り込んでいる。しかし一方で、消費意欲の煽動を訴求するあまり、過激で根拠のないでたらめな情報、品性に欠ける文章を掲載することも少なくなく、世間からの批判も少なくない[4]

流行の創出

[編集]

洋服や装飾品だけでなく、ライフスタイル全般を取り上げるファッション雑誌も多い。『アンノン族』を生み出し、従来の物見遊山型でない女性の国内旅行を定着させた『an・an』・『non-no』などが女性の若者文化に大きな影響を与えた。バブルが終わり不況の長期化、情報源の多様化などにより、女性ファッション誌ではファッション情報に特化した実用性を求める傾向が強まっているが、男性ファッション雑誌は物・文化記事を重視する傾向が目立つ。ファッション記事やグラビアよりも若年サラリーマン向けの宣伝タイアップを絡めたビジネスノウハウ記事が目立つ『GQ JAPAN』や、逆に、自動車雑誌であるものの、ファッション記事にも多くのページを割く『NAVI』のような雑誌(廃刊)もある。「ちょい不良(ワル)オヤジ」等のスタイル提案で知られる中年男性ファッション誌『LEON』(主婦と生活社)のように、単なるファッションだけにとどまらず、スタイルや生き方にまで及ぶ流行を生み出そうとしている雑誌もある。

2000年代に入り、ファッションの多様化が進む一方、活字媒体全般にわたり不調と言われている[誰によって?]2006年現在、パンク・ファッションストリートファッションモード系など個性や先鋭的なセンスを打ち出す雑誌は一部に根強い支持があるものの、全体としては男性誌・女性誌ともに実利的な異性受け(「モテ」と称される)するファッションを重視する傾向が強まっている。10代後半から20代の女性向けファッション雑誌というカテゴリで圧倒的に強みを持つ『CanCam』がその代表格であり、近年ではその専属モデルであった押切もえ蛯原友里が誌面で着用した服は、即完売するという影響力をもった[5]

着物やロリータ、アウトドアなど限定的な服装に特化したものや、美容、フィットネス、ヘアスタイル、メイク、ネイルに関する雑誌も刊行されている。

なお、月刊女性誌には1kgを超えるものもあるが2013年頃からは、持ちやすい「小型版」も同時に発売されている[6]

年譜

[編集]
  • 1867年 アメリカ合衆国で『Harper's BAZAAR』創刊。
  • 1893年 アメリカ合衆国で『ヴォーグ』創刊。
  • 1905年婦人画報』創刊。国木田独歩を初代編集長として創刊された、日本で最も歴史ある婦人総合誌。
  • 1936年 宇野千代が時事新報社(のちにスタイル社)より日本初のファッション雑誌『スタイル』を創刊[注釈 1]。表紙画は藤田嗣治、題字は東郷青児。定価20銭。全32ページのうち、洋装に16、男物に4、和装に8、化粧に4という構成だった[7]。同年、『装苑』が創刊。当時は洋裁の専門誌としての性格が強かった。
  • 1946年 坂内ミノブによる『女性線』創刊。刊行は坂内が経営する吉田出版。[8]
  • 1949年ドレスメーキング』創刊。同年、日本初の男性ファッション誌『洋装』が洋装社より創刊。
  • 1950年 男性ファッション誌『男子専科』がスタイル社より創刊。
  • 1955年 男性ファッション誌『MEN'S CLUB』創刊。
  • 1958年家庭画報』創刊。
  • 1960年ハイファッション』創刊。
  • 1969年 1966年から刊行されていた森英恵のPR誌『森英恵流行通信』が『流行通信』の名でファッション専門誌として創刊される。
  • 1971年non-no』創刊。旅行特集で前年創刊の『anan(アンアン)』とともにアンノン族現象を引き起こす。
  • 1971年POPEYE』創刊。従来の男性誌と一線を画す、カタログ風の実践的内容であった。
  • 1975年JJ』創刊。ニュートラが全国的に流行。
  • 1980年代 バブル期の消費拡大により広告収入が見込めるビジュアル(ファッション写真などのエディトリアルデザイン)重視のファッション誌(海外有名ファッション誌の日本語版含む)の創刊が相次ぐ。
  • 1994年 不況とともに、ビジュアルより服の詳細情報を主にしたファッション情報誌が増え、アンチテーゼとしてアート系ファッション誌『ジャップ』が創刊されるも出版社倒産により廃刊[9]

主要なファッション雑誌のリスト

[編集]

各出版社が人気のファッションをスタイル別(俗にテイスト、○○系と呼ばれる)・年齢やライフスタイル別の専門誌を出版しており、以下は現在一般的に認知されている印象をマクロにカテゴライズしているが、形而上・抽象的な概念に拠るものから、認識も十人十色であり、はっきりとした特徴は確立されていない。例えば一般的に相反するものとされがちなカジュアルコンサバにあたっても、流行、または雑誌の意向により、カジュアル専門誌であってもコンサバのグレーゾーンにあたるファッションが紹介されていることなどがある。

女性向け

[編集]

以下に挙げるものは、書店で流通する、そしてある程度の認知を得てきた女性向けファッション雑誌の一覧である。小売店に流通しないファッション雑誌型の通信販売カタログは除外している。

年齢 ジャンル 名前 出版者 出版地 創刊年 休刊・廃刊年 備考
子供服 maria (マリア) アンジュパブリッシング 大阪 2003.07 刊行中
子供服 ニコ☆プチ 新潮社 東京 2006.09 刊行中
11 - 15 ローティーン ピチレモン 学研プラス 東京 1986.04 2015.10
ローティーン nicola (ニコラ) 新潮社 東京 1997.12 刊行中
ローティーン ラブベリー 徳間書店 東京 2001.12 2017.12.20 2012年3月に一旦休刊となったが、2016年1月に復刊
16 - ハイティーン ELLE girl (エルガール) ハースト婦人画報社 東京 2006春夏 刊行中
ハイティーン SEVENTEEN (セブンティーン) 集英社 東京 1968 2021.09 デジタルに移行
ストリート裏原系 CUTiE (キューティ) 宝島社 東京 1989 2015.8.11
ストリート裏原系 JILLE (ジル) 双葉社 東京 2001.10 2014.3
ストリート裏原系 mini (ミニ) 宝島社 東京 1999秋冬 刊行中
ストリート裏原系 SEDA (セダ) 日之出出版 東京 1991 2016.06
ストリート裏原系 Zipper (ジッパー) 祥伝社 東京 1993 2017.12
ストリート FRUiTS (フルーツ)英語版 ストリート編集室 東京 1997.07 (2017.12) 不定期刊に移行
ストリート STREET (ストリート) ストリート編集室 東京 1985 刊行中
パンク 他 KERA (ケラ) ジャックメディア 東京 1998 刊行中
カジュアル an・an (アンアン) マガジンハウス 東京 1970.03 刊行中
カジュアル ar(アール) 主婦と生活社 東京 1995.07 刊行中
関西 girl's style exp. (関西ガールズスタイル エクスプレス) イリオス;交通タイムス社 大阪;東京 2003.02 刊行中
SpyGirl(スパイガール) ダブリュエヌコーポレーション;やまの出版 名古屋;東京 2000冬 刊行中 (地方限定) 東海、関西、九州がある。東海版は「NAGOYA GIRL」としてリニューアル
子供服 Sesame(セサミ) 朝日新聞出版 東京 1975 刊行中 創刊:婦人生活社 (1975 - 2003.01)
ウェディング 25ansウエディング (ヴァンサンカン - ) ハースト婦人画報社 東京 1986 刊行中 継続前誌:ザ・ウエディング、FG MOOK
ウェディング ゼクシィ リクルート 東京 1993 刊行中 地域によりバージョンが異なる
ウェディング ゼクシィプレミア リクルート 東京 不明 刊行中 2013年まで「ゼクシィ・アネーロ」だった。
和装 きものサロン 世界文化社 東京 1980 刊行中 家庭画報特選
和装 美しいキモノ ハースト婦人画報社 東京 1953 刊行中 FG MOOK
和装 七緒 プレジデント社 東京 2004.9 刊行中
ランジェリー THE BODY (ザ・ボディ) ケイズファクトリー;日販アイ・ピー・エス 東京;東京 1994.04 刊行中
20代前半 - カジュアル InRed (インレッド) 宝島社 東京 2003.03 刊行中
カジュアル mina (ミーナ) 主婦の友社 東京 2001.03 刊行中
カジュアル non-no(ノンノ) 集英社 東京 1971.05 刊行中
カジュアル Soup. (スープ) インデックス・コミュニケーションズ 東京 2001 刊行中
カジュアル SPRiNG (スプリング) 宝島社 東京 1996 刊行中
カジュアル sweet (スウィート) 宝島社 東京 1999.03 刊行中
サーファー Fine (ファイン) 日之出出版 東京 1978 刊行中
ギャル egg (エッグ) 大洋図書 東京 1995 2014.5
ギャル Popteen (ポップティーン) 角川春樹事務所 東京 1980.01 刊行中
ギャル S Cawaii! (エスカワイイ) 主婦の友社 東京 2000.10 刊行中
ギャル BLENDA (ブレンダ) 角川春樹事務所 東京 2003.09 刊行中 2020年6月、BLENDA Japanに改称
ギャル Ranzuki (ランズキ) ぶんか社 東京 2000.09 2016 継続前誌:ランキング大好き。YouTubeに移行
ギャル JELLY (ジェリー) 文友舎 東京 2006.04 2024.02
ギャル Happie nuts (ハピーナッツ) ネコ・パブリッシング 東京 2004.11 刊行中 創刊はインフォレストから
ギャル 小悪魔ageha トランスメディア 東京 2005.10 刊行中 インフォレストから発刊されていたが、休刊ののち、現出版社に移管。
ギャル I LOVE mama(アイラブママ) インフォレスト 東京 2008.9 2014.3
お姉系 / 赤文字 JJ (ジェイジェイ) 光文社 東京 1975 刊行中
お姉系 / 赤文字 CanCam (キャンキャン) 小学館 東京 1981 刊行中
お姉系 / 赤文字 ViVi (ヴィヴィ) 講談社 東京 1983.05 刊行中
お姉系 / 赤文字 Ray (レイ) 主婦の友社 東京 1988 刊行中
お姉系 / 赤文字 PINKY (ピンキー) 集英社 東京 2004.10 2010.02
20代 OL MORE (モア) 集英社 東京 1977 刊行中
OL with (ウィズ) 講談社 東京 1981.08 刊行中
OL Steady. (ステディ) 宝島社 東京 2006.11 刊行中
ラグジュアリー / モード 25ans (ヴァンサンカン) ハースト婦人画報社 東京 1980.04 刊行中
モード 装苑 文化出版局 東京 1936 刊行中
モード High Fashion (ハイファッション) 文化出版局 東京 1960夏 2010.04
モード GINZA(ギンザ) マガジンハウス 東京 1997.03 刊行中
モード SPUR (シュプール) 集英社 東京 1989.11 刊行中
モード FUDGE (ファッジ) 三栄書房 東京 2002 刊行中 白人モデルが多く起用されている
モード CLUEL (クルーエル) THE BOOKS Publishing 東京 2014 刊行中 白人モデルが多く起用されている
モード / 海外誌 Numéro TOKYO (ヌメロ・トウキョウ) 扶桑社 東京 2007.02 刊行中 (日本版)
モード / 海外誌 Numéro Groupe Alain Ayache フランス 1998 刊行中
モード / 海外誌 ELLE japon (エル・ジャポン) ハースト婦人画報社 東京 1989.07 刊行中 (日本版)
モード / 海外誌 ELLE Hachette Filipacchi Médias フランス 1945 刊行中
モード / 海外誌 VOGUE NIPPON / VOGUE JAPAN コンデナスト・ジャパン 東京 1999.07 刊行中 (日本版)
モード / 海外誌 VOGUE Condé Nast Publications アメリカ 1892 刊行中
モード / 海外誌 NYLON JAPAN (ナイロン・ジャパン) トランスメディア 東京 2004 刊行中 (日本版)
モード / 海外誌 NYLON Nylon Holding Inc. アメリカ 1998 刊行中
モード / 海外誌 marie claire (マリ・クレール) アシェット婦人画報社 東京 1982.07 2009.09 (日本版・一般発売)
モード / 海外誌 marie claire style 中央公論新社 東京 2013.07 刊行中 会報誌(読売新聞購読者向け特典)
モード / 海外誌 marie claire Groupe Marie Claire フランス 1937 刊行中
モード / 海外誌 Harper's BAZAAR (ハーパーズ バザー) エイチビージャパン 東京 2000 2010.12 (日本版)
モード / 海外誌 Harper's BAZAAR (ハーパーズ バザー) ハースト婦人画報社 東京 2013.09 刊行中 再刊
モード / 海外誌 Harper's BAZAAR Hearst Corporation アメリカ 1867 刊行中
モード / コレクション gap PRESS (ギャッププレス) ギャップ・ジャパン 東京 1994.11 刊行中 複数の種類がある
モード / コレクション FASHION NEWS (ファッションニュース) INFASパブリケーションズ 東京 1989 刊行中
モード / コレクション MODE et MODE (モードェモード)[注釈 2] モードェモード社 東京 1946 刊行中
20代後半 - モード / セレブスナップ GLITTER (グリッター) トランスメディア 東京 2004 刊行中
20代後半 - モード / セレブスナップ GISELe (ジゼル) 主婦の友社 東京 2005.10 刊行中
20代後半 - OL 美人百花 角川春樹事務所 東京 2005.10 刊行中
20代後半 - OL GLAMOROUS (グラマラス) 講談社 東京 2005 2013.07
20代後半 - OL AneCan (アネキャン) 小学館 東京 2007.03 2016.11
20代後半 - OL Oggi (オッジ) 小学館 東京 1991 刊行中
20代後半 - OL GINGER (ジンジャー) 幻冬舎 東京 2009.05 2023.12
20代後半 - OL BAILA (バイラ) 集英社 東京 2001.06 刊行中
20代後半 - 淑女風OL MISS家庭画報 / MISS / MISS plus+ 世界文化社 東京 1988 2013.12
20代後半 - 淑女風OL CLASSY. (クラッシィ) 光文社 東京 1984 刊行中
30代 主婦 VERY (ヴェリィ) 光文社 東京 1995.06 刊行中
主婦 LEE (リー) 集英社 東京 1982 刊行中
Domani (ドマーニ) 小学館 東京 1997.01 刊行中
Grazia (グラツィア) 講談社 東京 1996.03 2013.07
40代 Precious (プレシャス) 小学館 東京 2004.03 刊行中
Marisol 集英社 東京 2007.03 刊行中
STORY (ストーリィ) 光文社 東京 2002.12 刊行中
ミセス 文化出版局 東京 1961 2021.03
50代 家庭画報 世界文化社 東京 1958.03 刊行中
婦人画報 ハースト婦人画報社 東京 1905 刊行中
eclat 集英社 東京 2007.09 刊行中
HERS 光文社 東京 2008.04 刊行中
和樂 小学館 東京 2001 刊行中
COSMOPOLITAN Hearst Corporation アメリカ 1886 刊行中
COSMOPOLITAN (コスモポリタン) 集英社 東京 1983.06 2006.02 (日本版)
11-15 CANDy (キャンディ) 白泉社 東京 2001.06 2006.03
Lemon (レモン) 学習研究社 東京 1982 1998.09
プチセブン 小学館 東京 1978.01 2002.03
Hana*chu→ (ハナチュー) 主婦の友社 東京 2003.05 2011.05
10代 mc Sister (エムシーシスター) アシェット婦人画報社 東京 1976.06 2002.02
Olive (オリーブ) マガジンハウス 東京 1982 2003.08
bis (ビズ) 光文社 東京 2001.08 2006.08 『JJ』に事実上統合
30ANS / La Vie de 30 ans(ラ・ヴィ・ドゥ・トランタン) アシェット婦人画報社 東京 1995 2005
東京ストリートニュース! 学習研究社 東京 1994 2000.09 継続後誌:Stonew
Vingtaine (ヴァンテーヌ) アシェット婦人画報社 東京 1989.10 2007.12
ドレスメーキング 鎌倉書房 東京 1949 1993.05
ドレスメーキングのジュニアスタイル 鎌倉書房 東京 1976.06 1994.12 他の名称:ジュニアスタイル、Junie
ジュニー 扶桑社 東京 1995.04 2005.07 継続前誌:ドレスメーキングのジュニアスタイル (鎌倉書房)
LUCi (ルーシィ) 扶桑社 東京 1998.11 2008.02
流行通信 INFASパブリケーションズ 東京 1966 2008.01 2014年現在は季刊誌「WWD MAGAZINE」巻末に「流行通信」とのタイトルで掲載
ギャル Cawaii! (カワイイ!) 主婦の友社 東京 1996.03 2009.06
Woofin'Girl (ウーフィンガール) シンコーミュージック 東京 2002 2010.03
16 - ストリート裏原系 PS Pretty Style (ピーエス プリティスタイル) 小学館 東京 2002.04 2011.12
10代 - エルティーン 近代映画社 東京 1981 2005
ChouChou (シュシュ) 角川書店 東京 1993 2009.11
LUIRE (ルイール) リットーミュージック 東京 1999春夏 2009.05
スタイル スタイル社 東京 1936 1959 中間の雑誌:女性生活 1941 - 1946
Style (スタイル) 講談社 東京 2001.09 2008.09
ウェディング GRACEFUL Wedding (グレイスフル・ウエディング) 世界文化社 東京 1992秋冬 2009秋冬 継続後誌:Miss Wedding
不明 ハイミセス 文化出版局 東京 1982.5 1996.1 継続前誌:ミマン
ミマン 文化出版局 東京 1996.3 2003.5 継続前誌:ハイミセス
マダム 鎌倉書房 東京 1967.06 1994.11

男性向け

[編集]

以下に挙げるものは、書店で流通する、そしてある程度の認知を得ていた男性向けファッション雑誌の一覧である。小売店に流通されていないファッション雑誌型の通信販売カタログは除外している。女性誌と同じく、ファッション以外にもセックス特集、モテ特集、ビジネス、アイドル自動車家電、音楽等、読者の関心を寄せる特集が掲載されていることが多い。また服装より時計や文具、デジタル家電などの「モノ」に重点をおいた雑誌の方が選考していると思われる。

年齢 ジャンル 名前 出版者 出版地 創刊年 休刊・廃刊年 備考
10代・学生 きれいめ系 FINEBOYS 日之出出版 東京 1986.05 刊行中
10代・学生 きれいめ系 キラリ! マガジン・マガジン 東京 1998.12 刊行中
10代・学生 サロン系 CHOKi CHOKi 内外出版社 東京 2006.06 2015.07
10代・学生 サロン系 Cazi Cazi イリオス;交通タイムス社 大阪;東京 1994.07 刊行中
10代・学生 お兄系ギャル男 Men's egg 大洋図書 東京 1999.06 2013.11
10代・学生 お兄系ギャル男 MEN'S KNUCKLE ミリオン出版;大洋図書 東京 2004.06 2022.07
10代・学生 ヤンキー暴走族 チャンプロード 笠倉出版社 東京 1987.09 2016.11
10代・学生 ヤンキー暴走族 ティーンズロード ミリオン出版 東京 1989.05 1998.10
10代・学生 ストリート warp トランスワールドジャパン 東京 1996 2017 現在はWEBサイトで復活
10代・学生 ストリート Smart 宝島社 東京 1995 刊行中
10代・学生 ストリート street Jack ベストセラーズ 東京 1997 2017.10
10代・学生 ストリート COOL TRANS ワニブックス 東京 1995.11 2013.08
10代・学生 ストリート Samurai magazine インフォレスト 東京 1999 2014
10代・学生 ストリート GET ON! 学習研究社 東京 1996 2007.12
10代・学生 ストリート Ollie / オーリー 三栄書房 東京 1995 刊行中
10代・学生 ヒップホップ WOOFIN' シンコーミュージック・エンタテイメント 東京 1997.06 2016.12
10代・学生 ヒップホップ Men's Street 竹書房 東京 2005.01 2008.09 創刊:実話ニッポン(1982年) から実話芸能ニッポン、芸能ニッポンを経る
10代・学生 ヒップホップ 411 (フォーダブワン) 三栄書房 東京 2004.06 2017.12 創刊は英知出版から
20代 デザイナーズ
ブランド
MEN'S NON-NO 集英社 東京 1986.06 刊行中
20代 デザイナーズ
ブランド
POPEYE マガジンハウス 東京 1976夏 刊行中
20代 デザイナーズ
ブランド
HUgE 講談社 東京 2002.11 2014.12
20代 きれいめ・カジュアル Men's JOKER ベストセラーズ 東京 2004 2019.02
20代 お兄系 (きれいめ) Men's Voi 丸井 東京 1990年代 刊行中
20代 ビジネススーツ smart MAX 宝島社 東京 2001春夏 2007.06 継続後誌:STYLE max 2007年7月号~12月号 (休刊)
20代 ビジネススーツ GQ JAPAN コンデナスト・ジャパン 東京 1993.03 刊行中 (日本版) 2003.06から。創刊:中央公論インターナショナル、嶋中書店 (〜2002.01)
20代 ビジネススーツ Begin 世界文化社 東京 1988.11 刊行中 グッズ情報中心であるが、ファッション関連の記事もみられる。
30代 Gainer (ゲイナー) 光文社 東京 1990 2016
30代〜 MEN'S CLUB ハースト婦人画報社 東京 1954 刊行中 創刊:男の服飾読本、男の服飾
30代〜 LEON 主婦と生活社 東京 2001 刊行中
30代〜 BRIO 光文社 東京 1995.05 2009.08
30代〜 MEN'S EX 世界文化社 東京 1994.05 刊行中
30代〜 UOMO 集英社 東京 2005.04 刊行中
30代〜 Safari 日之出出版 東京 2003.11 刊行中
30代〜 SENSE センス 東京 2000 刊行中
30代〜 Pen 阪急コミュニケーションズ 東京 1998 刊行中 継続前誌:ギリー (TBSブリタニカ、1997〜)
モード系 gap PRESS MEN ギャップ・ジャパン 東京 2002 刊行中 ミラノ、パリ、ロンドン、ニューヨーク、東京の各コレクションショー開催時期に発売
モード系 Fashion News MEN'S インファスバブリケーションズ 東京 2004.09 刊行中 ミラノ、パリ、ロンドン、ニューヨーク、東京の各コレクションショー開催時期に発売
モード系 men's FUDGE 三栄書房 東京 2006.05 刊行中
モード系 WWD FOR JAPAN MEN'S インファスパブリケーションズ 東京 不明 不明
Lightning エイ出版社 東京 1994 刊行中
TUNE (チューン) ストリート編集室 東京 2004.05 刊行中
BOYS RUSH (ボーイズラッシュ) 主婦の友社 東京 1998.06 2004.12
Mr.ハイファッション (ミスター -) 文化出版局 東京 1981 1989 継続後誌:Mr
ミスター 文化出版局 東京 1989.03 2003.06 継続前誌:Mr.ハイファッション
SpyMaster. Tokai (スパイマスター 東海版) ダブリュエヌコーポレーション;やまの出版 名古屋;東京 1996 刊行中 (地方限定)
High-STYLE 東海版 ダブリュエヌコーポレーション;やまの出版 名古屋;東京 2005.06 不明 (地方限定)
洋装 洋装社 東京 1949 2000.12
男子専科、Dansen スタイル社 東京 1950 1993.02 改題:Dansen 1986.06〜 2013年ぶんか社より復刊
Free & Easy (フリー・アンド・イージー) イースト・コミュニケーションズ 東京 1998.12 刊行中 創刊:イーストライツ (同社)

オンラインのみ

[編集]

2010年現在、メディアとしてのインターネットはまだまだ過渡期にある。定期的な製造と流通を伴う雑誌と異なり、いつでも更新できるので、Webサイトを「逐次刊行物」とされる雑誌と位置づける必要はない。ただ単にファッションの情報サイトにカテゴライズされることも考えられる。しかしその中で雑誌と名乗り、通販や特定のブランドの宣伝ではなく情報を発信するサイトを暫定的に掲載する。

  • フイナム ライノ、2004年9月- 2015年より、雑誌・フイナムアンプラグドを刊行。
  • ハニカム ハニカム、2005年12月-
  • unbar ニューエイジ、2007年3月-

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 講談社が2001年創刊した「style」は別物である。
  2. ^ 名称の小文字に注意。

出典

[編集]
  1. ^ F・モネイロン『ファッションの社会学』(文庫クセジュ2009年)18-20ページ
  2. ^ 日本における「ファッション誌」生成の歴史化 (PDF) 井上雅人、都市文化研究、2010
  3. ^ 赤文字系女子VSオリーブ少女、20年後はどうなった? peachy, 2014年6月30日
  4. ^ 「柔道・卓球・陸上部はブス子」 ブログで「ショック」告白続々 2007/11/13J-CASTニュース
  5. ^ 2006年4月号「日経エンタテインメント!」(日経BP社)
  6. ^ 女性誌 軽く持ちやすく「小型版」相次ぐ: YOMIURI ONLINE(2013年2月8日 読売新聞)
  7. ^ 笹尾佳代「宇野千代における〈装い〉の意味 : 雑誌『スタイル』編集と「あいびき」をめぐって」『國文學論叢』第56巻、龍谷大學國文學會、2011年、34-47頁、ISSN 02887770NAID 110008748692 
  8. ^ 『21世紀のマスコミ: 出版文化の崩壊はくい止められるか』桂敬一, 伊藤洋子 、大月書店、 1997
  9. ^ 『ジャップ Zyappu』アートスケープ

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]