ファンタジースプリングス
ファンタジースプリングス(英: Fantasy Springs)は、2024年6月6日にオープンした東京ディズニーシーのテーマポートの1つ[1]。
概要
[編集]『魔法の泉が導くディズニーファンタジーの世界』をテーマに、2024年6月6日にオープンした8番目のテーマポート[1][2][3][4][5][6]。幅広い世代に愛されているディズニー映画の世界が再現される[2]。2019年5月21日にテーマポートの名称が『ファンタジースプリングス』と発表され[7]、セレモニーが開催された。
今回の投資金額は3200億円で東京ディズニーリゾート最大級の拡張計画となり「ロストリバーデルタ」と「アラビアンコースト」の間の通路から接続する[1][2][3][5][7]。総開発面積は約14万 m2で、そのうちテーマパークおよびホテルエリアは約10万 m2[8]。東京ディズニーランド向けの臨時駐車場であったリゾートパーキング第1・第2の跡地と、東京ディズニーランド・パーキングの既存の退出路の用地を使って整備された。退出路は開発によってトンネル化された[9][10][11]。
テーマポートには魔法の水が流れる滝や池などがあり、その先にはディズニー映画『アナと雪の女王』『塔の上のラプンツェル』『ピーター・パン』を題材とした3つのエリアが広がり、今回のプロジェクトのために4つのアトラクションや3つのレストランと1つのショップ、そしてディズニーホテルが開業した[2][5](後述参照)。
当初は2022年の開業が計画されていたが、2020年1月30日に2023年度開業へ延期された[12]。その後、新型コロナウイルスによる入国制限や物流の混乱などにより、工期が遅れたため、開業を2024年春に再延期することを2022年10月27日に発表した[1]。
2023年10月26日、開業予定日が2024年6月6日と発表された[13]。同日に入場はスタンバイパスまたはディズニー・プレミアアクセスが必要となることも発表された[14]。
2024年5月11日には招待者向けのプレオープンが行われ、サンドウィッチマン、芦田愛菜、石原さとみ、反町隆史、山崎弘也(アンタッチャブル)、上田晋也 (くりぃむしちゅー)、土屋伸之(ナイツ)等、多くの芸能人・インフルエンサーが招待された[15]。
エリア
[編集]フローズンキングダム
[編集]『アナと雪の女王』をテーマとするエリア。「フローズンキングダム」では、映画の終盤でエルサが氷の魔法を受け入れた後の世界が広がり、門の開かれたアレンデール王国を訪れることができる[3]。このエリアには姉妹であるアナとエルサの心温まるストーリーをめぐるアトラクションと、美しい雪山のふもとにあるアレンデール城の中にレストランが導入された[3]。
ピーターパンのネバーランド
[編集]『ピーター・パン』をテーマとするエリア。「ピーターパンのネバーランド」では、ピーター・パンとティンカー・ベル、ロスト・ボーイズが住むネバーランドで、ゲストが彼らと一緒に新たな冒険に出発するという内容[3]。ネバーランドのジャングルを飛び立って海賊たちと戦う大型アトラクションと、ティンカーベルと妖精たちが住むピクシー・ホロウを訪れる可愛らしいアトラクション、ネバーランドの素晴らしい景色を眺めながら食事ができるレストランが導入された[3]。
ラプンツェルの森
[編集]『塔の上のラプンツェル』をテーマとするエリア。「ラプンツェルの森」には、ラプンツェルの塔が森の奥深くにそびえ、ラプンツェルと一緒に映画の中で描かれたランタンフェスティバルを訪れるというアトラクションや、映画に登場する愉快な荒くれ者たちの隠れ家をテーマにしたレストランでの食事を楽しむことができる[3]。
施設
[編集]2023年8月24日に報道陣に向けて工事現場を公開[8]、あわせて施設名などがプレスリリースによって公開された[16]。
アトラクション
[編集]- フローズンキングダム
- ラプンツェルの森
- ピーターパンのネバーランド
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- ピーターパンのネバーランドアドベンチャー
- フェアリー・ティンカーベルのビジーバギー
ショップ
[編集]- スプリングス・トレジャー
- ファンタジースプリングス・ギフト
レストラン
[編集]- フローズンキングダム
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- アレンデール・ロイヤルバンケット
- オーケンのオーケーフード
- ラプンツェルの森
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- スナグリーダックリング
- ピーターパンのネバーランド
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- ルックアウト・クックアウト
サービス施設
[編集]- フローズンキングダム
- ラプンツェルの森
- ピーターパンのネバーランド
魔法の泉
[編集]エリア内外にはディズニー映画のキャラクターを形どったロックアートが設置されている。
- ファンタジースプリングス・エントリーウェイ
- 「ピーター・パン」
- 「アナと雪の女王」
- 「塔の上のラプンツェル」
- 「ポカホンタス」
- 「バンビ」
- ファンタジースプリングス・ホテル側
「美女と野獣」、「ミッキーの巨人退治」の魔法の泉は、グランドオープンから当面の間、東京ディズニーシー・ファンタジースプリングス・ホテル宿泊者のみ見学することが可能。
東京ディズニーシー・ファンタジースプリングスホテル
[編集]2019年には、新たなディズニーホテルが登場するとオリエンタルランドより発表された。東京ディズニーリゾート内で最上級のホテルとなる[2][3][5]。2022年10月27日、ホテルの名前は「東京ディズニーシー・ファンタジースプリングスホテル」となることが発表された[17]。
ホテルはデラックスタイプとして設定される「ファンタジーシャトー」(419室)と、ディズニーホテルで最上級のラグジュアリータイプとして設定される「グランドシャトー」(56室)の2棟からなる[18]。
共通する宿泊者特典としては宿泊証明書を提示することでファンタジースプリングスへの入場ができるほか、ファンタジースプリングス内のアトラクションを短い待ち時間で利用できる特典が付帯した「1デーパスポート:ファンタジースプリングス・マジック」を購入することが可能[19][20]。
ファンタジーシャトー
[編集]「ラプンツェル」や「バンビ」などのディズニーキャラクターや動植物、魔法の泉をモチーフにした装飾が施された部屋が用意され、部屋の位置によってベイエリアサイド、ホテルエントランスサイド、ローズコートサイド、スプリングスサイドに分けられている[18]。
グランドシャトー
[編集]全客室にバルコニーやテラスが併設されているほか、客室料金にはアトラクション利用券とショー鑑賞券が含まれており、キャストから東京ディズニーリゾートでの過ごし方のプラン提案を受けることもできる[18]。グランドシャトー内に位置するレストラン「ラ・リベリュール」や、ホテルから直接ファンタジースプリングスへ入園できる入園口のうち「グランドシャトー・ゲートウェイ」はグランドシャトーの宿泊者のみが利用できる[21]。
脚注
[編集]- ^ a b c d “東京ディズニーシー新テーマポート「ファンタジースプリングス」2024年6月6日オープン”. オリコンニュース (2023年10月26日). 2023年10月26日閲覧。
- ^ a b c d e 『東京ディズニーシー大規模拡張プロジェクト 新テーマポート名称が「ファンタジースプリングス」に決定』(プレスリリース)東京ディズニーリゾート、2019年5月21日 。2019年5月21日閲覧。
- ^ a b c d e f g h 名鹿祥史 (2019年5月21日). “ディズニーシー新テーマポートは「ファンタジースプリングス」に決定!2022年に開業予定”. シネマトゥデイ 2019年5月22日閲覧。
- ^ 和田憲二 (2019年5月21日). “「魔法の泉」 滝や池配置 「ファンタジースプリングス」 ディズニーシー新エリア”. 毎日新聞 (毎日新聞社) 2019年5月21日閲覧。
- ^ a b c d “東京ディズニーシー、新テーマポートの名称決定「ファンタジースプリングス」 22年開業目指す”. 芸能ニュース (ORICON NEWS). (2019年5月21日) 2019年5月22日閲覧。
- ^ “東京ディズニーシー新テーマポート「ファンタジースプリングス」2024年6月6日オープン予定。”. オリコンニュース. 2023年10月27日閲覧。
- ^ a b “アナと雪の女王・塔の上のラプンツェル・ピーターパン!東京ディズニーシー「ファンタジー・スプリングス」大規模拡張プロジェクト”. Dtimes (2019年5月21日). 2019年5月21日閲覧。
- ^ a b 相川真由美「東京ディズニーシー・新テーマポート「ファンタジースプリングス」の工事現場を初公開! 「すべてが東京オリジナル」とOLC髙野CEO」『トラベル Watch』インプレス、2023年8月24日。2023年8月25日閲覧。
- ^ “ディズニーに浦安市内初のトンネル道路 ランド駐車場の出口ルートに OLCが公開”. 千葉日報 (2021年4月8日). 2021年4月8日閲覧。
- ^ “オリエンタルランド/TDS大規模拡張計画/設計は日建設計に、23年3月末完成へ”. 日刊建設工業新聞 (2018年7月6日). 2018年7月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年6月20日閲覧。
- ^ “浦安市初のトンネル道、8日開通 TDR渋滞緩和へ”. 日本経済新聞 (2021年4月7日). 2024年6月20日閲覧。
- ^ “東京ディズニーシー新エリア「ファンタジースプリングス」開業延期 2023年度の開業を目指す”. ねとらぼ (アイティメディア). (2020年1月30日) 2020年1月31日閲覧。
- ^ “東京ディズニーシー新テーマポート「ファンタジースプリングス」2024年6月6日開業予定”. オリコンニュース. 2023年10月27日閲覧。
- ^ “東京ディズニーシー新テーマポート「ファンタジースプリングス」入場にはスタンバイパス必要か”. オリコンニュース. 2023年10月27日閲覧。
- ^ “サンドウィッチマンが実名報告「芸能人だらけで凄い世界」ディズニー新エリアで次々遭遇”. 日刊スポーツ. 2024年9月8日閲覧。
- ^ 『東京ディズニーシー 大規模拡張プロジェクト 2024年春開業予定の新テーマポート「ファンタジースプリングス」アトラクションなどの施設名称決定について』(PDF)(プレスリリース)オリエンタルランド、2023年8月24日 。2023年8月25日閲覧。
- ^ “東京ディズニーシー 大規模拡張プロジェクト 新テーマポート「ファンタジースプリングス」 各エリアおよびディズニーホテル名称の決定について”. 株式会社オリエンタルランド (2022年10月27日). 2022年10月27日閲覧。
- ^ a b c “「東京ディズニーシー・ファンタジースプリングスホテル」パーク一体型ホテル、レストランやショップも”. ファッションプレス (2023年12月12日). 2024年2月9日閲覧。
- ^ “【公式】宿泊者特典 | 東京ディズニーシー・ファンタジースプリングスホテル ファンタジーシャトー | 東京ディズニーリゾート”. オリエンタルランド. 2024年2月9日閲覧。
- ^ “【公式】宿泊者特典 | 東京ディズニーシー・ファンタジースプリングスホテル グランドシャトー | 東京ディズニーリゾート”. オリエンタルランド. 2024年2月9日閲覧。
- ^ 「ミッキーに会えるディナーは2万3000円 ファンタジースプリングスホテル レストラン詳細発表」『日テレNEWS NNN』日本テレビ放送網、2024年1月25日。2024年2月9日閲覧。