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フィアットの車種一覧

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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フィアットの車種一覧(フィアットのしゃしゅいちらん)では、イタリアの自動車メーカー、フィアットから発売されている車種、以前発売していた車種について記述する。なおアバルトブランドの車種に関しては、当該記事を参照のこと。また、1949年以前の車種についても、日本語版の記事数が少ないことから割愛している。

現行車種[編集]

※は2024年5月現在、日本市場に導入されているモデル。

車種 初登場年 現行型 備考
発表 フェイスリフト
マイクロカー

TOPOLINO
トッポリーノ 2023年 2023年 - シトロエン・アミのOEM車である。名前の由来やクラシカルな雰囲気のデザインは初代及び2代目500のオマージュである。
ハッチバック

ARGO
アルゴ 2017年 2017年 - ラテンアメリカ市場で販売されるBセグメント車。

500
500 1936年 2007年(3代目) 2016年 メカニズムこそ1975年に終売したものと全く異なるが、れっきとした後継車であり、2007年に現代版と称して帰ってきた。日本向けの生産は2024年5月に終了した。

500e
500e 2020年 2020年 - 500のパワーユニットを埋込磁石型同期型モーターに置き換えて、内外装のデザインも変更したモデル。※

MOBI
モビ 2016年 2016年 - ラテンアメリカ市場で販売されるAセグメント車。

PANDA
パンダ 1980年 2011年(3代目) - 欧州市場で販売されるAセグメント車。※

TIPO
ティーポ 1988年 2015年(2代目) 2020年 Cセグメント車であり、系譜上では1988年に発売されたものとは異なる。そのため、1995年から2015年の間に空白期間がある。トルコではエーゲとして販売されている。
セダン

CRONOS
クロノス 2018年 2018年 - アルゴのセダン版であり、ラテンアメリカ市場で販売される。

TIPO
ティーポ 2015年 2015年 2020年 詳細はハッチバックモデルを参照。
ステーションワゴン

TIPO
ティーポ 2015年 2015年 2020年 詳細はハッチバックモデルを参照。
クロスオーバーSUV

500X
500X 2014年 2018年 - 500の派生モデルのサブコンパクトクロスオーバーSUV。※

600
600 1955年 2023年(2代目) - 1955年に発売された小型車と同じ名前を名乗るが、車格を含め、全体的には全くの別物である。500と同じ意匠のデザインが特徴である。電気自動車の600eも販売される。

FASTBACK
ファストバック 2022年 2022年 - その名の通り、ファストバックスタイルのクロスオーバーSUVである。パルスとアルゴをベースにした南米市場専売車。

PULSE
パルス 2021年 2021年 - アルゴをベースにした南米市場専売車。
MPV/ミニバン

DOBLO MPV
ドブロMPV 2000年 2023年(3代目) - ドブロの乗用モデルで、EVモデルも用意されている。※

ULYSSE
ウリッセ 1994年 2002年(3代目) 2022年 スクードの乗用モデル。
バン

DOBLO
ドブロ 2000年 2023年(3代目) - 3代目はプジョー・パートナーシトロエン・ベルランゴとのバッジエンジニアリング車。※

DUCATO
デュカト 1981年 2006年(3代目) 2014年 シトロエン・ジャンパーとのバッジエンジニアリング車。※

FIORINO
フィオリーノ 1977年 2013年(3代目) - 2024年に全ての市場でバン/ワゴンモデルが廃止。以降はウーノをベースにしたパネルバンの327型が、ラテンアメリカ市場で販売されるのみになる。

SCUDO
スクード 1996年 2007年(3代目) 2022年 3代目はシトロエン・ジャンピーのOEMのパネルバン
ピックアップトラック

STRADA
ストラーダ 1996年 2020年 2代 メキシコで販売されているラム700OEM車。なお、同車名でかつピックアップトラックである三菱自動車が以前製造販売していた三菱・ストラーダとは無関係。

TORO
トロ 2016年 2016年 3代 ラム1000のOEM車。ブラジルで製造される。

過去の販売車種[編集]

1950年以降[編集]

車種 初登場年 販売終了年 世代数 備考

1400
1400 1950年 1951年 1代

CAMPAGNOLA
カンパニョーラ 1951年 1973年 1代 ウィリス・MBの影響を受けて作られたオフロード車。軍用車両としても採用されたことがある。

8V
8V 1952年 1954年 1代

1900
1900 1952年 1958年 1代

1100/103
1100/103 1953年 1969年 1代

600
600 1955年 1969年 1代

1200
1200 1957年 1961年 1代

NUOVA 500
NUOVA 500 1957年 1975年 1代 500「トッポリーノ」の後継車。

1100T
1100T 1957年 1971年 1代

1200/1500/1600 CABRIOLET
1200/1500
/1600カブリオレ
1959年 1966年 1代

1800
1800 1959年 1968年 1代

2100
2100 1959年 1961年 1代

2300
2300 1961年 1969年 1代

850
850 1964年 1973年 1代

238
238 1965年 1983年 1代

241
241 1965年 1974年 1代

124
124 1966年 1974年 1代

124 SPORT COUPE
124スポルト・クーペ 1967年 1975年 1代

124 SPORT SPIDER
124スポルト・スパイダー 1966年 1985年 1代

DINO
ディーノ 1966年 1973年 1代

125
125 1967年 1972年 1代

128
128 1969年 1985年 1代 ボディバリエーションには2/4ドアセダンだけでなく、ステーションワゴンの「ファミリアーレ」とクーペの「128クーペ」「128 3P」がある。

130
130 1969年 1977年 1代

127
127 1971年 1983年 1代

126
126 1972年 2000年 1代 500の後継となるべく開発された。

132
132 1972年 1981年 1代

X1/9
X1/9 1972年 1981年 1代

131
131 1974年 1984年 1代

242
242 1974年 1987年 1代 シトロエン・C35としても販売された。

900T
900T 1976年 1985年 1代 イギリスではシティバン、ユーゴスラビアではザスタヴァ・900として販売された。

147
147 1976年 1987年 1代

RITMO
リトモ 1976年 1987年 1代 英語圏ではストラーダと名乗っていた。

FIORINO
フィオリーノ 1977年 2024年 3代 乗用モデルにはクーボ(Qubo)というペットネームが付く。トルコでは単にフィアット・クーボとして販売されていた。

DAILY
デイリー 1978年 1983年 1代 イヴェコ・デイリーのバッジエンジニアリング車。

MARENGO
マレンゴ 1979年 2001年 3代

PANORAMA
パノラマ 1980年 1986年 1代

ARGENTA
アルジェンタ 1983年 1985年 1代

REGATA
レガータ 1983年 1990年 1代

OGGI
オッジ 1984年 2014年 1代

UNO
ウーノ 1984年 2021年 2代 2014年までは南アメリカ市場において初代と2代目が併売されていた。

CROMA
クロマ 1985年 2010年 2代 1996年から2005年まで空白期間あり。

DUNA
デューナ 1985年 2000年 1代 商用モデルはペニー(Penny)という名前だった。

TALENTO
タレント 1989年 2016年 2代 初代はデュカートのショートホイールベース版。2代目はルノー・トラフィックのOEM。

TEMPRA
テムプラ 1990年 2002年 1代

CINQUECENTO
チンクェチェント 1991年 1998年 1代 名前は「500」をイタリア語で読んだもの。イタリア語では数字ではなくアルファベットで表記で綴られる。日本語ではこれに倣って片仮名表記であることが多い。

COUPE FIAT
クーペ・フィアット 1993年 2000年 1代

PUNTO
プント 1993年 2018年 3代 3代目にグランデ プントと改称。

ULYSSE
ウリッセ 1994年 2010年 2代 フィアットから販売されるユーロバン

BARCHETTA
バルケッタ 1995年 2005年 1代

BRAVO
ブラーボ 1995年 2016年 2代 初代の5ドア仕様はブラーバ(Brava)と呼称された。2001年から2007年まで間をおいた後、日本ではブラビッシモ(Bravissimo)の名で販売された。

MAREA
マレア 1996年 2007年 1代 テムプラの後継車。ブラジルではステーションワゴンも販売された。

PALIO
パリオ 1996年 2020年 2代

SIENA
シエナ 1996年 2022年 2代 欧州市場ではアルベアとして販売されていた。

MULTIPLA
ムルティプラ 1998年 2013年 1代 イタリア語で「多様な」という意味から取られており、実用性は高かったが、特に初期型のデザインが醜いことで知られている。フェイスリフト後はその醜さが抑えられたが、カーフェリー料金を抑えるという元来のセールス上の利点を失ってしまった。

STILO
スティーロ 2001年 2010年 1代

SEDICI
セディチ 2005年 2014年 1代 スズキ・SX4のOEM。

SEICENTO
セイチェント 2005年 2014年 1代 チンクェチェントの後継車であり、名前は「600」をイタリア語で読んだもの。イタリア語では当初アルファベットで綴られていたが、2005年に数字綴りの「600」に変更された。

LINEA
リネア 2007年 2018年 1代 インドで販売された、4ドアセダン

FREEMONT
フリーモント 2011年 2017年 1代 ダッジ・ジャーニーのOEM。

VIAGGIO
ビアッジオ 2012年 2017年 2代 中国で販売される、4ドアセダン

500L
500L 2012年 2022年 1代

OTTIMO
オッティモ 2013年 2017年 1代 中国で販売される、5ドアハッチバック

FULLBACK
フルバック 2016年 2019年 1代 三菱・トライトンOEM

124 SPIDER
124スパイダー 2016年 2020年 1代 ND型マツダ・ロードスター兄弟車。日本のマツダの工場で生産されるが、日本ではアバルトによってチューンアップされたアバルト・124スパイダーのみ販売されていた。

脚注[編集]

注釈[編集]

出典[編集]