フィルムメーカーズ 個人映画のつくり方
『フィルムメーカーズ』は、金子遊の編著書。2011年刊行。サブタイトルは『個人映画のつくり方』。
2009年1月から2010年10月に、映画雑誌「映画芸術」及びそのWEBサイト「映画芸術DIARY」に掲載された個人・実験映画作家へのインタビューに、大幅な追加インタビューと加筆を加えている。
第一章「個人映画を学ぶ」では、スタン・ブラッケージ、マヤ・デレン、ジョナス・メカス、クリス・マルケルら海外の個人映画・実験映画のパイオニアの文章やインタビューを訳出。
第二章は松本俊夫、飯村隆彦、伊藤高志ら国内の映画作家へのロング・インタビュー集。第三章「個人映画を見る」は、実作者や研究者や評論家による論考集となっている。
内容
[編集]「個人映画の世界」 金子 遊
個人映画を学ぶ
[編集]「8つの質問」 スタン・ブラッケージ (とちぎあきら 訳)
「個人映画と商業映画」 マヤ・デレン (飯村昭子 訳)
「芸術形式としての映画」 マヤ・デレン (飯村昭子訳)
「映画制作・批評・上映運動」 ジョナス・メカス (金子遊 訳)
「クリス・マルケルへのインタビュー」(一九六八) (金子遊 訳)
「クリス・マルケルへのインタビュー」(一九九六) (金子遊 訳)
個人映画をつくる
[編集]「実験映画の実践 私の初期と後期」 松本俊夫
「日常を撮り続ける」 かわなかのぶひろ
「実験映画・概念芸術・ビデオアート」 飯村隆彦
「インディペンデント映画の先駆者」 金井勝
「極私的な世界を撮る」 鈴木志郎康
「詩的ヴィジョンとビデオカメラ」 吉増剛造
「ビデオアートとフェミニズム」 出光真子
「実験映画のトップランナー」 伊藤高志
「私の肉体が滅びるとき、私の映画もまた死す」 原將人
「ドローイング・アニメーションの魔術」 石田尚志
個人映画を見る
[編集]「スタン・ブラッケージの原点」 水由章
「マヤ・デレンを知るための視点」 広瀬愛
「Lavas Vacaras!(こんばんは)」 正津勉
「シネマ・エッセイ 詩はストリートにある」 金子遊
「松本俊夫の拡張する実験映像」 西村智弘
「かわなかのぶひろの『共有される記憶』」 阪本裕文
「アメリカ実験映画作家の群像」 クリストフ・シャルル
「阿々大笑する宇宙」 岩本憲児
「日常を撮るとはどういうことか?」 上野昻志
「『gozoCine』の貧しさとしたたかさ」 岡村恵子
「リアル・ワールドに切れ目を」 金恵信
「伊藤高志ワールドに魅せられて」 黒坂圭太
「一つの時、一つの生、一つの映画」 高祖岩三郎
「絵画と映画の間あるアニメーション」 越後谷卓司
参考文献
[編集]金子遊 編著『フィルムメーカーズ 個人映画のつくり方』 アーツアンドクラフツ 2011年
外部リンク
[編集]- フィルムメーカーズ ※出版社の書籍情報
- 讀賣新聞・書評 今福龍太(文化人類学者)
- 東京中日新聞・書評 - ウェイバックマシン(2011年5月11日アーカイブ分) 稲川方人(詩人)
- 図書新聞・書評 阿部嘉昭(映画評論家)
- 映画芸術436号・書評 西嶋憲生(映像批評家)
- Ustream動画 刊行記念トーク - ウェイバックマシン(2011年5月11日アーカイブ分) かなわかのぶひろ(映像作家)×西村智弘(映像評論家)
- 刊行記念トークイベント 松本俊夫(映画監督)×吉増剛造(詩人)青山ブックセンター本店