フランシス・マクドナルド・コーンフォード
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(フランシス・コーンフォードから転送)
人物情報 | |
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生誕 |
1874年2月27日 イギリス イーストボーン |
死没 |
1943年1月3日 (68歳没) イギリス ケンブリッジ |
出身校 | ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ |
学問 | |
研究分野 | 西洋古典学 |
研究機関 | ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ |
フランシス・マクドナルド・コーンフォード FBA (英語: Francis Macdonald Cornford、1874年2月27日 - 1943年1月3日[1]) は、イギリスの西洋古典学者。古代ギリシアの宗教やギリシア哲学を研究した。ケンブリッジ儀礼学派の一人。
経歴
[編集]1874年、イーストボーンの牧師の家に生まれた[1][2]。セント・ポールズ・スクール卒業後[1]、ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジに入学し、A・W・ヴェラルのもとで古典学を学んだ[2]。
1899年にトリニティのフェローに就任した後、古典学講師となった[2]。1931年、ケンブリッジのローレンス記念古代哲学教授に就任。1937年、イギリス学士院フェローに選出[1]。1939年に退職、1943年に没[2]。
第一次大戦中の兵役と、1928年のハーバードへの講演旅行を除いて、生涯の大半をケンブリッジの町で過ごした[2]。
研究内容・業績
[編集]若手時代は、フレイザーの社会人類学やユング心理学を援用してトゥキディデスなどを研究し[2]、J・E・ハリソンらとともにケンブリッジ儀礼学派の一翼を担った。フレイザーとは直接の親交もあった[3]。第一次大戦後は、ソクラテス以前の哲学者やプラトン、アリストテレスを研究した[2]。
指導学生にW・K・C・ガスリーがいる[2]。
家族・親族
[編集]- 妻:フランセス・クロフツ・コーンフォード - 詩人。1909年に結婚。旧姓ダーウィン。フランシス・ダーウィンの娘。チャールズ・ダーウィンの孫。
- 息子:ジョン・コーンフォード - 詩人・共産主義者。
- 息子:クリストファー・コーンフォード - 芸術家・文筆家。
著作
[編集]- Thucydides Mythistoricus. Arnold, London 1907, (archive).
- Microcosmographia Academica (1908)
- Religion in the University. Fabb & Tyler, Cambridge 1911, (archive).
- From Religion to Philosophy. A Study in the Origins of Western Speculation. Arnold, London 1912, (archive).
- 『宗教から哲学へ 西欧的思索の起源の研究』廣川洋一訳、東海大学出版会、1966年
改版『宗教から哲学へ ヨーロッパ的思惟の起源の研究』1987年。
- 『宗教から哲学へ 西欧的思索の起源の研究』廣川洋一訳、東海大学出版会、1966年
- The Origin of Attic Comedy. Arnold, London 1914, (archive).
- Greek Religious Thought. From Homer to Alexander. Dent & Sons, London u. a. 1923, (archive).
- The Laws of Motion in Ancient Thought. An Inaugural Lecture. Cambridge University Press, Cambridge 1931.
- Before and After Socrates. Cambridge University Press, Cambridge 1931.
- 『ソクラテス以前以後 ギリシア哲学小史』大川瑞穂訳、以文社、1972年。改版1977年。
- 『ソクラテス以前以後』山田道夫訳、岩波書店〈岩波文庫〉、1995年。ISBN 9784003368312
- Plato’s Theory of Knowledge. The Theaetetus and Sophist of Plato translated with a running commentary. Routledge & Kegan Paul, London 1935, (archive).
- Plato’s Cosmology. The Timaeus of Plato translated with a running commentary. Kegan Paul, Trench, Trubner & Co. u. a., London u. a. 1937, (archive).
- Plato and Parmenides. Parmenides’ Way of Truth and Plato’s Parmenides translated with a Introduction and a running commentary. Kegan Paul, Trench, Trubner & Co., London 1939, (archive).
参考文献
[編集]- 山田道夫「解説」『ソクラテス以前以後』岩波書店〈岩波文庫〉、1995年、143-155頁。ISBN 9784003368312。
脚注
[編集]- ^ a b c d Hackforth, Reginald [in 英語]; Gill, David (2004). "Cornford, Francis Macdonald (1874–1943)". Oxford Dictionary of National Biography. Oxford: Oxford University Press. doi:10.1093/ref:odnb/32571。
- ^ a b c d e f g h 山田 1995, p. 148-153.
- ^ ロバート・アッカーマン著、小松和彦監修、玉井暲監訳『評伝J・G・フレイザー その生涯と業績』法蔵館、2009年。ISBN 9784831872166。7頁。