フレデフォート・ドーム
座標: 南緯27度0分 東経27度30分 / 南緯27.000度 東経27.500度
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フレデフォートのクレーター (上が北の方向) | |||
英名 | Vredefort Dome | ||
仏名 | Dôme de Vredefort | ||
面積 | 301.11 km2 | ||
登録区分 | 自然遺産 | ||
IUCN分類 | VI | ||
登録基準 | (8) | ||
登録年 | 2005年 | ||
公式サイト | 世界遺産センター | ||
地図 | |||
使用方法・表示 |
フレデフォート・ドーム(英語: Vredefort dome)は、南アフリカ共和国フリーステイト州にある、現存する世界最大の隕石衝突跡(クレーター)である。2005年7月に開かれた第29回世界遺産委員会で世界遺産の自然遺産物件として登録された。
概要
[編集]フレデフォート・ドームはヨハネスブルグの南西120kmの位置にある。隕石の衝突跡の直径は約190kmと世界最大。隕石の衝突跡は、中央のドーム(直径約50km)とそれを取り囲む外輪山(リング)からなる。
今から約20億2300万年前(古原生代)に直径10から12kmの小惑星が速度約20km/sで衝突し、フレデフォート・ドームが生成されたと考えられている。衝突時のエネルギーはTNT火薬に換算して87Tt(テラトン、広島型原爆が約15kt、即ち58億倍)にのぼる。この時の衝突で地殻はえぐられ、地下25kmまで到達したと考えられている。この時の衝突熱でマントルが溶融して多量のマグマが発生し、大量の岩石が蒸発し、急激に冷却したことを示す地質が確認されている。また衝突による地殻の溶解と攪拌により金鉱床が形成された。
衝突後まもなくのドームの大きさは300km程度あったと推定されているが、現在は長年の侵食により50km程度が残る。
この衝突は、カナダに残るサドベリー・クレーター、メキシコに残るチクシュルーブ・クレーター(恐竜絶滅の原因ともいわれている衝突)と共に地球史の3大隕石衝突(3大インパクト)の1つに数えられている。
現在は、草原地帯となっており、固有の蝶、鳥類、哺乳動物が生息している。また付近の川ではラフティングや沢登りが楽しめ、乗馬やハイキングコースもある。
映像
[編集]- NHK BSプレミアム 「驚き!地球!グレートネイチャー 驚天動地!地球史を語る竜の山 〜南アフリカ〜」(2019年1月放映)
登録基準
[編集]この世界遺産は世界遺産登録基準のうち、以下の条件を満たし、登録された(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。
- (8) 地球の歴史上の主要な段階を示す顕著な見本であるもの。これには生物の記録、地形の発達における重要な地学的進行過程、重要な地形的特性、自然地理的特性などが含まれる。