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フレデフォート・ドーム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

座標: 南緯27度0分 東経27度30分 / 南緯27.000度 東経27.500度 / -27.000; 27.500

世界遺産 フレデフォート・ドーム
南アフリカ共和国
フレデフォートのクレーター (上が北の方向)
フレデフォートのクレーター
(上が北の方向)
英名 Vredefort Dome
仏名 Dôme de Vredefort
面積 301.11 km2
登録区分 自然遺産
IUCN分類 VI
登録基準 (8)
登録年 2005年
公式サイト 世界遺産センター(英語)
地図
フレデフォート・ドームの位置
使用方法表示

フレデフォート・ドーム英語: Vredefort dome)は、南アフリカ共和国フリーステイト州にある、現存する世界最大の隕石衝突跡(クレーター)である。2005年7月に開かれた第29回世界遺産委員会で世界遺産の自然遺産物件として登録された。

概要

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フレデフォート・ドームはヨハネスブルグの南西120kmの位置にある。隕石の衝突跡の直径は約190kmと世界最大。隕石の衝突跡は、中央のドーム(直径約50km)とそれを取り囲む外輪山(リング)からなる。

今から約20億2300万年前(古原生代)に直径10から12kmの小惑星が速度約20km/sで衝突し、フレデフォート・ドームが生成されたと考えられている。衝突時のエネルギーはTNT火薬に換算して87Tt(テラトン、広島型原爆が約15kt、即ち58億倍)にのぼる。この時の衝突で地殻はえぐられ、地下25kmまで到達したと考えられている。この時の衝突熱でマントルが溶融して多量のマグマが発生し、大量の岩石が蒸発し、急激に冷却したことを示す地質が確認されている。また衝突による地殻の溶解と攪拌により金鉱床が形成された。

衝突後まもなくのドームの大きさは300km程度あったと推定されているが、現在は長年の侵食により50km程度が残る。

この衝突は、カナダに残るサドベリー・クレーターメキシコに残るチクシュルーブ・クレーター恐竜絶滅の原因ともいわれている衝突)と共に地球史の3大隕石衝突(3大インパクト)の1つに数えられている。

生成時のフレデフォート・ドームの構造。中央の青線は現在の地平線。現存するのは中央丘の一部のみである

現在は、草原地帯となっており、固有の鳥類哺乳動物が生息している。また付近のではラフティングや沢登りが楽しめ、乗馬ハイキングコースもある。

映像

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  • NHK BSプレミアム 「驚き!地球!グレートネイチャー 驚天動地!地球史を語る竜の山 〜南アフリカ〜」(2019年1月放映)

登録基準

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この世界遺産は世界遺産登録基準のうち、以下の条件を満たし、登録された(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。

  • (8) 地球の歴史上の主要な段階を示す顕著な見本であるもの。これには生物の記録、地形の発達における重要な地学的進行過程、重要な地形的特性、自然地理的特性などが含まれる。

関連項目

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外部リンク

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