フレンズ (ラリー・カールトンのアルバム)
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『フレンズ』 | ||||
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ラリー・カールトン の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | フュージョン | |||
時間 | ||||
レーベル | ワーナー・ブラザース・レコード | |||
プロデュース | ラリー・カールトン | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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ラリー・カールトン アルバム 年表 | ||||
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『フレンズ』(Friends)は、アメリカ合衆国のギタリスト、ラリー・カールトンが1983年に発表したスタジオ・アルバム。
背景
[編集]「ブルース・フォー・T.J.」は、B.B.キングとのツイン・ギター編成で録音された[3]。カールトンは本作を最後にワーナー・ブラザース・レコードから契約を解除され、1986年にMCAレコードとの契約を得るまで、約2年にわたりレコード契約のない状態であった[4]。
反響・評価
[編集]母国アメリカでは、1983年7月16日付のBillboard 200で126位に達し、自身4作目の全米トップ200アルバムとなった[2]。日本のオリコンLPチャートでは4週トップ100入りし、最高63位を記録して、ライブ・アルバムも含めれば自身5作目のオリコン・トップ100アルバムとなった[1]。
本作は、第26回グラミー賞で最優秀ポップ・インストゥルメンタル・パフォーマンス賞にノミネートされた[5]。ロバート・テイラーはオールミュージックにおいて5点満点中3点を付け「歯科医院のBGMに使われてもいいほど、ポップスとジャズが楽し気に融合されている。一方、音楽をじっくり聴きたい向きにとっては、卓越したギター・ワークが幾度か楽しめる」と評している[3]。また、松下佳男は2014年、「『ストライクス・トワイス』のようなロック・アプローチによるハードさがなく、アダルト・コンテンポラリー志向が大きな魅力となっている」「"スムース・ジャズ"の雛形のようなサウンドを先取りしているともいえる」と評している[6]。
収録曲
[編集]特記なき楽曲はラリー・カールトン作。
- ブレイキン・グラウンド "Breaking Ground" - 4:29
- サウス・タウン "South Town" - 5:25
- テキーラ "Tequila" (Chuck Rio) - 4:11
- ブルース・フォー・T.J. "Blues for T.J." (Larry Carlton, B.B. King) - 5:21
- ソング・イン・ザ・フィフス・グレイド "Song in the 5th Grade" - 5:25
- クルージン "Crusin'" - 5:21
- L.A., N.Y. "L.A., N.Y." - 4:56
- フレンズ "Friends" - 5:19
参加ミュージシャン
[編集]- ラリー・カールトン - ギター(all tracks)、パーカッション(on #2, #5)、ベース(on #3, #5)、ローズ・ピアノ(on #5)
- B.B.キング - ギター(on #4)
- マイケル・ブレッカー - サクソフォーン(on #3, #7, #8)
- アル・ジャロウ - スキャット(on #3)
- ジム・ホーン - フルート・ソロ(on #5)
- テリー・トロッター - ローズ・ピアノ(on #1, #5, #6, #7, #8)
- ジョー・サンプル - ローズ・ピアノ(on #2, #4)
- ドン・フリーマン - ピアノ、ローズ・ピアノ、クラビネット(on #3)
- ブライアン・マン - シンセサイザー(on #1, #3, #5, #6, #7, #8)、オルガン(on #4, #5)
- エイブラハム・ラボリエル - ベース(all tracks)
- ジェフ・ポーカロ - ドラムス(all tracks)
- パウリーニョ・ダ・コスタ - パーカッション(on #1, #2, #3, #5)
- アレックス・アクーニャ - パーカッション(on #6)
- ジョー・ポーカロ - ティンパニ(on #1)、ヴィブラフォン(on #2)
- ドン・パイストラップ - ストリングス&ホーン・アレンジ
- アッサ・ドロリ - コンサートマスター
- ホーン・セクション
- ジェリー・ヘイ、パット・ロビンジャー、チャック・フィンドレー、ゲイリー・グラント、ラリー・ホール - トランペット
- ディック・ハイド、ルー・マックリーリー、チャールズ・ローパー、ビル・ライヒェンバッハ - トロンボーン
- ジム・ホーン、ドン・メンザ、キム・ハッチクロフト、ラリー・ウィリアムズ、ゲイリー・ハービグ、ゴードン・バーグ - サクソフォーン
脚注
[編集]- ^ a b 『オリコンチャート・ブックLP編(昭和45年‐平成1年)』オリジナルコンフィデンス、1990年、313頁。ISBN 4-87131-025-6。
- ^ a b “Larry Carlton Chart History - Billboard 200”. Billboard. 2023年4月20日閲覧。
- ^ a b Taylor, Robert. “Larry Carlton - Friends Album Reviews, Songs & More”. AllMusic. 2023年4月20日閲覧。
- ^ Egolf, James (2007年9月10日). “Chattin' with Mr.335: Larry Carlton”. Premier Guitar. 2023年4月20日閲覧。
- ^ “Larry E. Carlton - Artist”. GRAMMY.com. Recording Academy. 2023年4月20日閲覧。
- ^ 2014年再発CD (WPCR-28103)ライナーノーツ(松下佳男、2014年9月4日)