ブライス・ダナー
ブライス・ダナー Blythe Danner | |
---|---|
2008年9月22日、メトロポリタンオペラのオープン記念の夕食会にて | |
生年月日 | 1943年2月3日(81歳) |
出生地 | ペンシルベニア州フィラデルフィア |
国籍 | アメリカ合衆国 |
配偶者 | ブルース・パルトロー |
著名な家族 |
グウィネス・パルトロー(娘) ジェイク・パルトロー(息子) キャサリン・メーニッヒ(姪) |
ブライス・ダナー(英語: Blythe Danner, 1943年2月3日 - )は、アメリカ合衆国の女優。ペンシルベニア州フィラデルフィア出身でペンシルベニア・ダッチ(ドイツ系アメリカ人)の血を引く。
夫はテレビプロデューサーのブルース・パルトロー(ベラルーシ系ユダヤ人移民)、子供はアカデミー賞女優のグウィネス・パルトローとテレビ・映画監督のジェイク・パルトロー。魅力的なハスキーボイスとブロンドヘアーを併せ持ち、妻や母親と言ったような役柄を演じることが多い。女優キャサリン・メーニッヒの叔母でもある。
来歴
[編集]銀行幹部の娘としてペンシルバニアに生まれる。ドイツ、英国、アイルランドの血を引く。ニューヨークのバード大学で演技を学ぶ。1965年に卒業し、舞台女優としてキャリアをスタート。1970年、『バタフライはフリー』でトニー賞の演劇部門で助演女優賞を受賞。その後も『Betrayal』と『欲望という名の電車』で主演女優賞候補に、『Follies』ではミュージカル部門の主演女優賞の候補にもなっている。ブロードウェイでは他に『The Mister』や『フィラデルフィア物語』などに出演している。
私生活では1969年にテレビプロデューサーのブルース・パルトローと結婚。その後、1972年に娘のグウィネスが、1975年に息子のジェイクが生まれる。それに伴い、ダナーは子育てに専念するため一時休業をしている。
映画では、ロバート・デュヴァル主演の『パパ』や『Xファイル ザ・ムービー』、『ミート・ザ・ペアレンツ』シリーズでロバート・デ・ニーロが演じる堅物男の妻役などが有名である。2003年に娘のグウィネス・パルトロウ主演・製作総指揮の『シルヴィア』で親子共演をしている。それ以前にも1992年のテレビ映画『Cruel Doubt』でも共演した。また、宮崎駿のアニメ映画『ハウルの動く城』ではサリマン役の英語版吹替えを担当している。
テレビでも活躍し、『刑事コロンボ』や『M*A*S*H』へのゲスト出演、1984年のテレビ映画『ヘレン・ケラー』ではアン・サリヴァン役を、『ふたりは友達? ウィル&グレイス』では主人公ウィルの母親役を、そして2004年より放送された『HUFF〜ドクターは中年症候群』でアルコール中毒気味の主人公の母親を演じ、プライムタイム・エミー賞を受賞している。また、その1度目の受賞時は、他に2つの番組でも同時に候補となった。このトリプル候補はエミー賞史上前例のない初の出来事である。
2024年7月、チャリティ活動中に体調不良となり病院に運ばれた[1]。
主な出演作
[編集]映画
[編集]公開年 | 邦題 原題 |
役名 | 備考 |
---|---|---|---|
1972 | ドーベルマン犬の島 To Kill a Clown |
リリー | |
刑事コロンボ/黒のエチュード Columbo: Étude in Black |
ジャニス | テレビ映画 | |
1976 | 未来世界 Futureworld |
トレイシー・バラード | |
1978 | 栄光のホームベース A Love Affair: The Eleanor and Lou Gehrig Story |
カスター夫人 | テレビ映画 |
ハイスクール・レイプ Are You in the House Alone? |
アン・オズボーン | テレビ映画 | |
1979 | パパ The Great Santini |
リリアン | |
1983 | 愛の7日間 Man, Woman and Child |
シェイラ・ベックウィズ | |
1984 | ヘレン・ケラー Helen Keller: The Miracle Continues |
アン・サリヴァン | テレビ映画 |
1985 | ギルティ・コンサイエンス Guilty Conscience |
ルイーズ | テレビ映画 |
1986 | 想い出のブライトン・ビーチ Brighton Beach Memoirs |
ケイト | |
1988 | 私の中のもうひとりの私 Another Woman |
リディア | |
1989 | 追跡TV スクープを狙え! Money, Power, Murder. |
テレビ映画 | |
1990 | ミスター&ミセス・ブリッジ Mr. & Mrs. Bridge |
グレイス・バロン | |
アリス Alice |
ドロシー | ||
1991 | サウス・キャロライナ 愛と追憶の彼方 The Prince of Tides |
サリー | |
1992 | 夫たち、妻たち Husbands and Wives |
レインの親 | |
1994 | 南部の風・南軍兵士の妻が語る100年の物語 Oldest Living Confederate Widow Tells All |
ビアンカ | テレビ映画 |
1995 | オマージュ/狂気が目を閉じるまで Homage |
キャサリン | |
3人のエンジェル To Wong Foo Thanks for Everything, Julie Newmar |
ベアトリス | ||
1997 | 生きていく理由 A Call to Remember |
ポーラ・トビアス | テレビ映画 |
家族という名の他人 The Myth of Fingerprints |
レナ | ||
マッド・シティ Mad City |
バンクス夫人 | ||
1998 | ノー・ルッキング・バック No Looking Back |
クラウディアの母親 | |
ボストン 愛の炎 The Proposition |
シリル・ダニング | ||
X-ファイル ザ・ムービー The X Files |
ジャナ・キャシディ | ||
1999 | 姉のいた夏、いない夏。 The Invisible Circus |
ゲイル | |
恋は嵐のように Forces of Nature |
ヴァージニア | ||
ラブレター 誰かが私に恋してる? The Love Letter |
リリアン | ||
2000 | ミート・ザ・ペアレンツ Meet the Parents |
ディナ・バーンズ | |
2002 | Rain レイン Three Days of Rain |
タクシーの女性 | |
2003 | シルヴィア Sylvia |
オーレリア・プラス | |
2004 | ミート・ザ・ペアレンツ2 Meet the Fockers |
ディナ・バーンズ | |
2006 | ラストキス The Last Kiss |
アンナ | |
2008 | 旅するジーンズと19歳の旅立ち The Sisterhood of the Traveling Pants 2 |
グレタ | |
2010 | ミート・ザ・ペアレンツ3 Little Fockers |
ディナ・バーンズ | |
2011 | 宇宙人ポール Paul |
タラ・ウォルトン | |
デタッチメント 優しい無関心 Detachment |
パーキンス夫人 | ||
運命の元カレ What's Your Number? |
アヴァ・ダーリング | ||
2012 | 一枚のめぐり逢い The Lucky One |
エリー・グリーン | |
2015 | タンブルダウン 彼の遺した恋の歌 Tumbledown |
リンダ・ジャスパーセン | |
2019 | ストレンジ・アフェア Strange But True |
ゲイル・アーウィン | |
明日の恋の見つけかた The Tomorrow Man |
ロニー・マイズナー |
テレビシリーズ
[編集]放映年 | 邦題 原題 |
役名 | 備考 |
---|---|---|---|
1976 | マッシュ M*A*S*H |
エピソードThe More I See You | |
2001-2006 | ふたりは友達? ウィル&グレイス Will & Grace |
マリリン・トゥルーマン | 11エピソードに出演 |
2004-2006 | HUFF〜ドクターは中年症候群 Huff |
イジー・ハフストッド | 25エピソードに出演 プライムタイム・エミー賞助演女優賞(ドラマ・シリーズ部門)(2005年、2006年) |
2009 | ミディアム 霊能者アリソン・デュボア Medium |
ルイーズ | エピソードA Taste of Her Own Medicine |
ナース・ジャッキー Nurse Jackie |
モーリーン・クーパー | エピソードTiny Bubbles | |
2021 | アメリカン・ゴッズ American Gods |
デメテル |
主な受賞
[編集]- トニー賞
- 1970 助演女優賞(演劇部門) - 『バタフライはフリー』
- シアター・ワールド賞
- 1969 『The Mister』
- プライムタイム・エミー賞
- 2005 助演女優賞(ドラマ・シリーズ部門) - 『HUFF~ドクターは中年症候群』
- 2006 助演女優賞(ドラマ・シリーズ部門) - 『HUFF〜ドクターは中年症候群』
脚注
[編集]- ^ “超有名芸能一家の女優 チャリティ活動中に倒れ病院に搬送”. よろずー 2024年7月19日閲覧。