ブリン・フォーブス
ミシガン州立大学時代 (2014年) | |
ミネソタ・ティンバーウルブズ | |
---|---|
ポジション | PG / SG |
所属リーグ | NBA |
基本情報 | |
国籍 | アメリカ合衆国 |
生年月日 | 1993年7月23日(31歳) |
出身地 | ミシガン州ランシング |
身長 | 188cm (6 ft 2 in) |
体重 | 88kg (194 lb) |
ウィングスパン | 196cm (6 ft 5 in) |
キャリア情報 | |
高校 | J・W・セクストン高等学校 |
大学 | ミシガン州立大学 |
NBAドラフト | 2016年 / ドラフト外 |
プロ選手期間 | 2016年–現在 |
経歴 | |
2016-2020 | サンアントニオ・スパーズ |
2016-2017 | →オースティン・スパーズ |
2020–2021 | ミルウォーキー・バックス |
2021–2022 | サンアントニオ・スパーズ |
2022 | デンバー・ナゲッツ |
2022- | ミネソタ・ティンバーウルブズ |
受賞歴 | |
Stats Basketball-Reference.com | |
ブリン・フォーブス (Bryn Forbes 1993年7月23日 - )は、アメリカ合衆国・ミシガン州ランシング出身のプロバスケットボール選手。NBAのミネソタ・ティンバーウルブズに所属している。ポジションはコンボガード。
来歴
[編集]ハイスクール
[編集]ランシング・サクソン・ハイスクールでプレーし、3年次には1試合平均、19.0得点、5.0リバウンド、3.0アシストを記録した。2016年のNBAドラフトでシカゴ・ブルズに14位で指名され入団したデンゼル・バレンタインと共に2011年、2012年に州のクラスBタイトルを連続で獲得した[1]。
カレッジ
[編集]2012年から2014年までクリーブランド州立大学、2014年から2016年までミシガン州立大学で、3ポイントショットを得意とするガードプレーヤーとして、同郷でハイスクールでもチームメイトだったデンゼル・バレンタイン[2]と共に活躍した。2016年3月2日に対ラトガース大学戦で11本の3ポイントを成功させ、チーム及びビッグ・テン・カンファレンス記録を作っている[3]。カレッジ4シーズン通算で、138試合に出場し、324本の3ポイントを43.5%の成功率で記録している[4]。
サンアントニオ・スパーズ
[編集]2016–17シーズン 2016年のNBAドラフトでは指名を得られなかったが、2016年にサンアントニオ・スパーズの一員としてNBAサマーリーグに参加し、2016年7月14日、スパーズと契約を結んだ[5]。トレーニングキャンプ、プレシーズンゲームを経て、開幕ロースター入りを獲得した[6]。10月25日、開幕線での勝利となったゴールデンステート・ウォリアーズ戦に、ベンチから3分あまり出場しNBAデビューを果たした[7]。ルーキーシーズン序盤は、Dリーグのオースティン・スパーズに度々アサインされ実戦経験を積み、序盤戦11試合に出場し平均23.3得点、3ポイント成功率41.4%を記録するなど、シューターとしての優れた才能を見せた[8]。2017年1月24日のトロント・ラプターズ戦に12分の出場で、得意とする3ポイント2本を含むキャリアハイとなる8得点を記録した[9]。 シーズン60勝を達成し、主力選手の故障と休養で、ローテーションメンバー8人で臨んだ4月7日のダラス・マーベリックス戦で、前半で22得点を記録し、1998年のティム・ダンカン以来となる新人でファーストハーフで20点以上を記録した。更に後半に5点を加え、この試合で9本中4本の3ポイントを決め27得点を記録し、6アシスト、3リバウンドを加えた成績を残しダラスに勝利した[10]。
2017–18シーズン 2017年7月、NBAサマーリーグのセカンドチームに選ばれた[11]。2017年11月3日、シャーロット・ホーネッツ戦で22得点を記録し[12]、11日のシカゴ・ブルズ戦でキャリア初のスターターとして出場し3本の3ポイントを含む13得点、3アシスト、2リバウンドを記録した[13]。スパーズで身長193cm以下でドラフト外の選手がスターターとなったのは、エイブリー・ジョンソン、アンソニー・カーターに続く3人目となった[14]。またこのゲームでは、ミシガン州立大学のチームメートであるマット・コステロ、ブルズのデンゼル・バレンタインも同試合に出場した。
2018–19シーズン 2018年7月20日、スパーズと再契約した[15]。10月17日、シーズン開幕のミネソタ・ティンバーウルブズ戦で、ポイントガードでスターター出場し、11得点を記録した[16]。10月24には、インディアナ・ペイサーズ戦で、15得点を記録し、スパーズでは、1989年にモーリス・チークスが開幕から4試合連続で2桁得点を記録してから、トニー・パーカーが記録して以来のポイントガードとなった[17]。11月10日、ヒューストン・ロケッツ戦で13得点を記録し、開幕から11試合中の内、9試合で2桁得点を記録した。スパーズでは1998年にティム・ダンカンが10試合で2桁得点を記録したのに次ぐ記録である[18]。 12月11日、フェニックス・サンズ戦で、小学校から始めたバスケットボールのキャリアで初めてとなるダブルダブル(24得点11リバウンド)を記録した[19]。 12月13日、125–87 で勝利したロサンゼルス・クリッパーズ戦で、デビューから出場150試合で、1,000得点、150スリーポイントを記録し、スパーズではダニー・グリーン、ゲイリー・ニールの記録に並んだ[20]。 2019年3月、 通算250スリーポイントを記録した。スパーズで、 デビューから3シーズンで250本に到達したのはゲイリー・ニールとダービス・バールタンズの二人[21]。レギュラーシーズンで自己最多でチーム最多となる176スリーポイントを記録した。
2019–20シーズン 2020年1月21日、ニューオーリンズ・ペリカンズ戦でファースト・ハーフで7本の3ポイントを成功し、自身の持っていたフランチャイズ記録6本を更新した[22]。6本の記録を持つのは、他にマヌ・ジノビリ、マルコ・ベリネッリ、ダニー・グリーンの3選手。またこの試合で計8本を決めて、1997年チャック・パーソンズの9本に次ぐ記録を作った。
ミルウォーキー・バックス
[編集]2020年11月26日、ミルウォーキー・バックスと契約。プレーオフでマイアミ・ヒートとの第1ラウンドのゲーム4で、効率的なシュートで22ポイントを獲得し、同じシリーズのゲーム2で記録したプレーオフキャリアハイ更新し、シリーズスイープを締めくくった試合で、ジミー・バトラーの得点を上回った。その後プレーオフを勝ち上がったバックスはフェニックス・サンズとの6試合で2021年のNBAファイナルに4勝2敗で勝利し、NBAチャンピオンになった。
スパーズ復帰
[編集]2021年8月25日に古巣のスパーズと契約した[23]。
デンバー・ナゲッツ
[編集]2022年1月19日に3チーム間のトレードでデンバー・ナゲッツへ移籍した[24]。
ミネソタ・ティンバーウルブズ
[編集]2022年7月11日にミネソタ・ティンバーウルブズと1年契約を結んだ[25]。
個人成績
[編集]レギュラーシーズン
[編集]シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | PPG |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2016–17 | SAS | 36 | 0 | 7.9 | .364 | .321 | .833 | .6 | .6 | .0 | .0 | 2.6 |
2017–18 | 80 | 12 | 19.0 | .421 | .390 | .667 | 1.4 | 1.0 | .4 | .0 | 6.9 | |
2018–19 | 82 | 81 | 28.0 | .456 | .426 | .885 | 2.9 | 2.1 | .5 | .0 | 11.8 | |
2019–20 | 63 | 62 | 25.1 | .417 | .388 | .833 | 2.0 | 1.7 | .5 | .0 | 11.2 | |
2020–21 | MIL | 70 | 10 | 19.3 | .473 | .452 | .770 | 1.6 | .6 | .3 | .0 | 10.0 |
Career | 331 | 165 | 21.2 | .440 | .412 | .795 | 1.8 | 1.3 | .4 | .0 | 9.1 |
プレーオフ
[編集]シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | PPG |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2017 | SAS | 6 | 0 | 12.2 | .286 | .222 | 1.00 | 1.0 | .5 | .0 | .2 | 3.3 |
2018 | 4 | 0 | 13.5 | .294 | .222 | .714 | .8 | .5 | .0 | .0 | 4.3 | |
2019 | 7 | 7 | 30.3 | .482 | .484 | .667 | 3.6 | 1.0 | .1 | .1 | 10.7 | |
2021 | MIL | 20 | 0 | 13.7 | .411 | .371 | .750 | 1.4 | .3 | .1 | .1 | 6.6 |
Career | 37 | 7 | 16.5 | .408 | .377 | .767 | 1.7 | .5 | .1 | .1 | 6.6 |
カレッジ
[編集]シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | PPG |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2012–13 | クリーブランド州立大学 | 32 | 18 | 28.3 | .433 | .389 | .804 | 3.5 | 1.2 | .8 | .0 | 12.7 |
2013–14 | 32 | 32 | 34.4 | .434 | .424 | .826 | 3.1 | 1.7 | .8 | .0 | 15.6 | |
2014–15 | ミシガン州立大学 | 39 | 24 | 26.2 | .447 | .427 | .808 | 1.4 | 1.0 | .6 | .1 | 8.5 |
2015–16 | 35 | 34 | 28.1 | .481 | .481 | .840 | 2.1 | 1.5 | .4 | .0 | 14.4 | |
Career | 138 | 108 | 29.1 | .449 | .435 | .821 | 2.5 | 1.3 | .6 | .1 | 12.6 |
家族
[編集]父はブランドン、母はスー[26]。ブリンには2人の子供がいる。[27]。
脚注
[編集]- ^ “BRYN FORBES bio”. msuspartans.com (2016年). 2017年7月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年7月21日閲覧。
- ^ Valentine selected by Bulls with 14th pick
- ^ Rexrode, Joe (March 3, 2016). “Michigan State 97, Rutgers 66: Bryn Forbes sets Big Ten record for 3s”. Freep.com. March 3, 2016閲覧。
- ^ “Bryn Forbes”. sports-reference.com (2017年1月25日). 2017年1月25日閲覧。
- ^ “SPURS SIGN BRYN FORBES”. NBA.com (2016年7月14日). 2016年7月15日閲覧。
- ^ Kilbridge, Dan (October 22, 2016). “Former MSU sharpshooter Bryn Forbes makes Spurs roster”. LansingStateJournal.com. October 23, 2016閲覧。
- ^ “Leonard, Spurs spoil Durant's Warriors debut with blowout”. ESPN.com (October 25, 2016). October 29, 2016閲覧。
- ^ “2016-17 NBA Assignments”. NBA.com. オリジナルの2015年9月6日時点におけるアーカイブ。 November 20, 2016閲覧。
- ^ “Wed, Jan 25, 2017 Stadium: Air Canada Centre”. Yahoo.sports (2017年1月24日). 2015年1月25日閲覧。
- ^ “ボックススコア: SAS @ DAL”. NBA.com (2017年4月7日). 2017年4月8日閲覧。
- ^ Ward-Henninger, Colin (July 18, 2017). “2017 All-NBA Summer League teams: Lakers rookie Lonzo Ball earns MVP honors”. cbssports.com. November 3, 2017閲覧。
- ^ “Forbes scores 22 as Spurs beat Hornets 108-101”. ESPN.com (November 3, 2017). November 3, 2017閲覧。
- ^ “Bryn Forbes 2017-18 Game Log”. basketball-reference.com (2017年11月13日). 2017年11月14日閲覧。
- ^ “Pau Gasol's 21 lead short-handed Spurs by Bulls, 133-94”. ESPN.com (November 11, 2017). November 11, 2017閲覧。
- ^ “SPURS RE-SIGN BRYN FORBES”. NBA.com (July 20, 2018). July 20, 2018閲覧。
- ^ “DeRozan leads Spurs past Wolves 112-108; Butler scores 23”. ESPN.com (October 17, 2018). October 17, 2018閲覧。
- ^ “Oladipo scores 21 as Pacers rout Spurs 116-96”. ESPN.com (October 24, 2018). October 24, 2018閲覧。
- ^ “Aldridge's double-double helps Spurs hold off Rockets 96-89”. ESPN.com (November 10, 2018). November 11, 2018閲覧。
- ^ “Forbes' double-double fuels Spurs by Suns 111-86”. ESPN.com (December 11, 2018). December 12, 2018閲覧。
- ^ “Spurs earn largest win of the season, beat Clippers 125-87”. ESPN.com (December 13, 2018). December 13, 2018閲覧。
- ^ “Spurs win eighth straight as Blazers lose McCollum to injury”. ESPN.com (March 16, 2019). March 17, 2019閲覧。
- ^ “Bryn Forbes sets Spurs franchise record with seven three-pointers in a half”. poundingtherock..com (2020年1月21日). 2020年1月22日閲覧。
- ^ “SPURS SIGN BRYN FORBES” (英語). San Antonio Spurs (2021年8月25日). 2021年8月25日閲覧。
- ^ “DENVER NUGGETS ACQUIRE BRYN FORBES IN THREE-TEAM TRADE”. www.nba.com. 2022年1月19日閲覧。
- ^ “NBA Player transactions” (英語). NBA Stats. 2022年7月12日閲覧。
- ^ “BRYN FORBES”. Michigan State (2016年3月19日). 2017年7月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年7月7日閲覧。
- ^ “Couch: Valentine, Forbes find a new world in NBA”. lansingstatejournal.com (2016年12月24日). 2017年7月7日閲覧。
外部リンク
[編集]- ブリン・フォーブス --- ドラフト情報 --- NBADraft.net ,DraftExpress.com
- ブリン・フォーブスの通算成績と情報 NBA、NBA日本、Basketball-Reference、Basketball-Reference (G League)、ESPN、Eurobasket、RealGM
- ミシガン州立大学選手紹介