プロピオン酸エチル
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プロピオン酸エチル ethyl propionate[1][2] | |
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識別情報 | |
CAS登録番号 | 105-37-3 |
特性 | |
化学式 | C5H10O2 |
モル質量 | 102.13 |
示性式 | CH3CH2COOC2H5 |
外観 | 無色ないし淡黄色の液体 |
匂い | 果実香 |
融点 |
-73℃ |
沸点 |
99℃ |
水への溶解度 | 1.7% (20℃) |
溶解度 | 四塩化炭素に微溶、エタノール・エチルエーテルと混和、アセトンに可溶 |
屈折率 (nD) | 1.384 |
危険性 | |
引火点 | 12℃ |
発火点 | 475℃ |
半数致死量 LD50 | 3.5g/kg(ラット経口) 3.2-3.9g/kg(ウサギ経皮) |
関連する物質 | |
関連物質 | プロピオン酸メチル プロピオン酸ブチル |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
プロピオン酸エチル(プロピオンさんエチル 英: ethyl propionate )は、プロピオン酸エステルの一種。バナナやパイナップルのような果実香を持ち、食品香料などに用いられる。天然には白ブドウやワイン、キウイフルーツ[3]やイチゴ[4]などに存在する。消防法に定める第4類危険物 第1石油類に該当する[5]。
用途
[編集]主に食品香料としてバナナ・パイナップルなどの果物系、バター・ラム酒のフレーバーに、チューインガムで1,100ppm、その他用途で7.7 - 100ppmほど使用される。香料用途以外では、合成樹脂の溶剤としても使用される[1]。
関連項目
[編集]安全性
[編集]引火性があり、日本の消防法では危険物第4類・第1石油類に分類される[2]。
出典
[編集]- ^ a b 『合成香料 化学と商品知識』印藤元一著 2005年増補改訂 化学工業日報社 ISBN 4-87326-460-X
- ^ a b 製品安全データシート(安全衛生情報センター)
- ^ Bartley, J. P.; Schwede, A. M. (1989). “Production of volatile compounds in ripening kiwi fruit (Actinidia chinensis)”. 農業・食品化学会誌 37 (4): 1023. doi:10.1021/jf00088a046.
- ^ Perez, A. G.; Rios, J. J.; Sanz, C.; Olias, J. M. (1992). “Aroma components and free amino acids in strawberry variety Chandler during ripening”. Journal of Agricultural and Food Chemistry(農業・食品化学会誌) 40 (11): 2232. doi:10.1021/jf00023a036.
- ^ 法規情報 (東京化成工業株式会社)