ヘアルシ
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『ヘアルシ』 | ||||
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ジルベルト・ジル の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
1979年 リオデジャネイロ(#9) 1979年5月 カリフォルニア州ウエストレイク・オーディオ(#1 - #8) | |||
ジャンル | MPB | |||
時間 | ||||
レーベル |
エレクトラ・レコード WEAミュージック | |||
プロデュース | Mazola | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
ジルベルト・ジル アルバム 年表 | ||||
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『ヘアルシ[1]』(Realce)は、ブラジルのミュージシャン、ジルベルト・ジルが1979年に発表したスタジオ・アルバム。
解説
[編集]前作『ナイチンゲール』(1979年)に続くアメリカ録音のアルバムで[2]、ジェリー・ヘイ等シーウィンドのメンバーがホーン・セクションで参加している[3]。また、タイトル曲ではスティーヴ・ルカサーがギターを担当した[2][3]。
ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズのヒット曲「ノー・ウーマン、ノー・クライ」をポルトガル語でカヴァーした「ナォン・ショーリ・マイス」のみ、1979年初頭に母国ブラジルへ一時帰国していた頃の録音で[2]、この曲はシングルとしてもリリースされ、70万枚以上を売り上げる大ヒットとなった[2][4]。Alvaro Nederはオールミュージックにおいて5点満点中3点を付け「ジルベルト・ジルのアルバムの中でも、特にディスコ色の強い物の一つ」と評している[5]。
2003年に発売されたブラジル盤リマスターCD (WEA 092746037-2)や、2012年の日本盤リマスターCD (BOM1804 / WQCP-1293)には、ブラジルの歌のカヴァー7曲がボーナス・トラックとして追加された。そのうち「マカパー」は、シングル「ナォン・ショーリ・マイス」のB面曲である[6]。
「スーパーマンの歌」と「とどろき」は、1999年録音・2006年発売のアルバム『声とギター ジル・ルミノーゾ』において、ギター弾き語りのスタイルで再録音された[7]。
収録曲
[編集]特記なき楽曲はジルベルト・ジル作。
- ヘアルシ(輝き) - "Realce" - 4:44
- サララー・ミオロ - "Sarará Miolo" - 4:50
- スーパーマンの歌 - "Superhomem - A Canção" - 4:07
- 伝統 - "Tradição" - 4:54
- マリーナ - "Marina" (Dorival Caymmi) - 4:14
- とどろき - "Rebento" - 2:56
- バイーアの女の子は皆 - "Toda Menina Baiana" - 3:46
- ログネデ神 - "Logunedé" - 3:58
- ナォン・ショーリ・マイス(ノー・ウーマン、ノー・クライ) - "Não Chore Mais (No Woman, No Cry)" (Vincent Ford, Gilberto Gil) - 4:36
リマスターCDボーナス・トラック
[編集]- マカパー - "Macapá" (Humberto Teixeira, Luiz Gonzaga) - 3:45
- 大金を当てた - "Acertei No Milhar" (Wilson Batista, Geraldo Pereira) - 2:06
- セニョール警察署長 - "Senhor Delegado" (Antoninho Lopes, Jaú) - 2:38
- 浅黒いエスクリーニョ - "Escurinho" (G. Pereira) - 3:35
- 窓辺の黒人の女の子 - "Minha Nega Na Janela" (Doca, Germano Mathias) - 3:43
- エスクリーニョのその後 - "A Situação Do Escurinho" (Aldacyr Louro, Pandeirinho) - 3:14
- フラメンゴのサンバ(一番のお気に入り) - "Samba Rubro-Negro (O Mais Querido)" (W. Batista, Jorge de Castro) - 3:45
参加ミュージシャン
[編集]- ジルベルト・ジル - ボーカル、アコースティック・ギター、タンブリン
- ペリーニョ・サンタナ - ギター
- スティーヴ・ルカサー - ギター(#1)
- セルジオ・ヂアス - ギター(#9)
- Tuca - ローズ・ピアノ
- マーク・ジョーダン - ローズ・ピアノ(#1)
- リンコン・オリヴェッチ - ローズ・ピアノ、ピアノ、ストリングス・アレンジ(#9)
- マイケル・ボディッカー - シンセサイザー、シンセベース
- ジョルジーニョ - シンセサイザー(#9)
- Rubão - ベース
- ボブ・クラウド - ベース(#1)
- リミーニャ - ベース、パーカッション(#9)
- ルイス・カルロス - ドラムス
- リック・シュロッサー - ドラムス(#1)
- ペドリーニョ - ドラムス(#5)
- ジャルマ・コレア - パーカッション
- Ariobaldo - パーカッション(#9)
- ジェリー・ヘイ - トランペット、ホーン・アレンジ
- ゲイリー・グラント - トランペット
- ラリー・ホール - トランペット
- ラリー・ウィリアムズ - サクソフォーン、フルート
- キム・ハッチクロフト - サクソフォーン、フルート
- ジョン・ダンドレア - サクソフォーン(#3)
- ビル・ライヒェンバッハ - トロンボーン
- チャーリー・コパー - トロンボーン
- ビル・チャンプリン - バッキング・ボーカル
- カーメン・トゥイリー - バッキング・ボーカル
- ヴェネット・グラウド - バッキング・ボーカル
- マーサ・サントス - バッキング・ボーカル
- マリア・デ・ファティマ - バッキング・ボーカル
- マリア・ヒタ - バッキング・ボーカル
- マリア・アパレシーダ - バッキング・ボーカル
- マリア・ヘレナ - バッキング・ボーカル
- ホセ・エドゥアルド - バッキング・ボーカル
- エリック・ブリング - フルート・アレンジ(#4, #6)
脚注・出典
[編集]- ^ 日本初回盤(P-10786E)では『レアルシ』と表記されていたが、再発盤でよりポルトガル語の原音に近い表記に変更された
- ^ a b c d 日本盤リマスターCD (BOM1804 / WQCP-1293)ライナーノーツ(中原仁、2012年10月)
- ^ a b Gilberto Gil - Realce (Vinyl, LP, Album) at Discogs
- ^ Skelly, Richard. “Gilberto Gil - Biography & History”. AllMusic. 2015年9月18日閲覧。
- ^ Neder, Alvaro. “Realce - Gilberto Gil”. AllMusic. 2015年9月18日閲覧。
- ^ Gilberto Gil - Não Chore Mais (No Woman, No Cry) (Vinyl) at Discogs
- ^ Tamarkin, Jeff. “Gil Luminoso - Gilberto Gil”. AllMusic. 2017年5月12日閲覧。