ベト・オルーク
ベト・オルーク Beto O'Rourke | |
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生年月日 | 1972年9月26日(52歳) |
出生地 |
アメリカ合衆国 テキサス州エルパソ |
出身校 | コロンビア大学 (文学士) |
所属政党 | 民主党 |
配偶者 | Amy Hoover Sanders(2005 - ) |
公式サイト | Beto for Texas(上院選・選挙運動サイト) |
選挙区 | テキサス州第16区 |
在任期間 | 2013年1月3日 - 2019年1月3日 |
エルパソ市議会議員 | |
選挙区 | テキサス州エルパソ第8区 |
在任期間 | 2005年6月1日 - 2011年6月27日 |
ロバート・フランシス・"ベト"・オルーク(英語: Robert Francis "Beto" O'Rourke、1972年9月26日 - )は、テキサス州エルパソ出身のアメリカ合衆国の政治家(民主党)。エルパソ市議会議員などを経て、2013年から3期6年合衆国下院議員を務める。
2018年の中間選挙ではテキサス州選出上院選挙の民主党指名候補となったが、共和党現職のテッド・クルーズに得票率差48.3-50.9%で敗れた[1]。これは1988年を最後に上院選で民主党の勝利例がない保守州のテキサスにおいて異例の僅差であった。
政策
[編集]基本
[編集]下院議員時代は、民主党内の中道と中道左派のメンバーによって構成され、中道政治と財政保守主義の立場を取る「新民主党連合」に所属していた(上院出馬に伴い脱退)[2]。
2020年アメリカ合衆国大統領選挙への出馬
[編集]2019年3月15日、2020年アメリカ合衆国大統領選挙への出馬を正式に表明[3]。
物腰や演説の口調などがバラク・オバマ元大統領や故ロバート・ケネディ元上院議員を連想させることから若者を中心に人気があり、2018年に行われた上院議員選挙(前述)の実績から有力候補の一人として目されていたが[4]、2019年7月30日に行われた民主党の第二回討論会では、バーニー・サンダースに代表されるリベラル系候補と彼らに反論する候補の中で埋没してしまい存在感を示すことができなかった。CNNからは討論会における敗者の筆頭扱いされ、台本通りの硬い発言と酷評されている[5]。
2019年8月3日、出身地のエルパソのウォルマートにてエルパソ銃乱射事件が発生。ラスヴェガスで開かれていた労働組合関係の集会で一報を聞き、「(銃規制改革は)放っておけば自然となんとかなるなどという幻想は打ち砕かれた」とアピールした後、遊説の予定を変更して地元へ戻った[6]。その後、選挙戦を2週間近く中断。復帰時には銃規制を支持する立場を打ち出した[7]。
2019年11月1日、支持率の低下や資金調達の困難さにより、大統領選から撤退することを明らかにした[8]。2020年3月2日にジョー・バイデン支持を表明[9]。
2022年テキサス州知事選挙
[編集]2022年11月8日執行のテキサス州知事選挙に立候補。立候補を目指し活動していた2022年5月にロブ小学校銃乱射事件が発生した際、オルークはグレッグ・アボット州知事が記者会見を行っている場に駆け付け、銃規制に言及しない知事を非難したが、その場にそぐわないとして会場から排除された[10]。11月の選挙では現職のアボットに破れ落選した[11]。
私生活
[編集]生まれ
[編集]4代目のアイルランド系アメリカ人であるが、正式のファーストネームをもらった祖父と区別するために家族からスペイン語で一般的な通称であるベト(Beto)と呼ばれて育った。
10代の頃はコンピュータハッカー集団のカルト・オブ・ザ・デッド・カウのメンバーだった[12]。ダイアルアップモデムを使うために長距離電話サービスを盗んだことを認めている。また、1974年のホークウインドのロックソングから取った「サイケデリック・ウォーロード」というハッカー名でcDcに多数の詩や文章を書いていた[13][14][15]。しかし、後に性的、暴力的なテーマの短編を書いたことは後悔していると語っている[12][16]。
コロンビア大学を卒業。
青年時代、アット・ザ・ドライヴインのセドリック・ビクスラーが率いるハードコア・バンド「FOSS」のベーシストとして活動していた。
家族
[編集]オルークは2005年9月24日にニューメキシコ州ラミーにある妻エイミー・フーバー・サンダースの両親の牧場で結婚した[17]。エイミーの父ウィリアム・サンダースは不動産で200億ドルもの純資産を一代で築いたアメリカ有数の実業家であり(ブルームバーグは彼を「不動産界のウォーレン・バフェット」だと述べている)[18]、母のローアン・サンダースはラ・フェ・コミュニティ・デベロップメント・コーポレーションの教育分野担当の理事であり、ラ・フェ・プレパラトリー・チャーター・スクールのエグゼクティブ・ディレクターを務めている[19]。現在3人の子どもがいる。
信仰
[編集]キリスト教、ローマ・カトリック教会の信徒である[20]。
脚注
[編集]- ^ Texas Election Results ニューヨーク・タイムズ
- ^ ベト・オルークは今や最も人気の次期大統領選民主党候補者です 2018年12月18日配信 Onebox News
- ^ ベト・オルークが2020年大統領選への出馬を表明 2019年3月15日配信 Onebox News
- ^ “大統領選出馬表明の米元下院議員ベト・オルーク氏~その人物像とは”. ニッポン放送 (2019年3月15日). 2019年8月24日閲覧。
- ^ “米民主党候補者が2回目の討論会 初日の勝者と敗者は?”. CNN (2019年7月31日). 2019年8月24日閲覧。
- ^ “米テキサスのウォルマートで乱射、多数死傷 ヒスパニック系を標的か”. BBC (2019年8月4日). 2019年9月2日閲覧。
- ^ “ベト・オルーク氏、民主党指名争いから撤退 2020年米大統領選”. CNN (2019年11月2日). 2019年11月3日閲覧。
- ^ “米民主党オルーク氏、大統領選の党指名争いから撤退 支持率低迷で”. AFPBB News. フランス通信社. (2019年11月2日) 2020年3月3日閲覧。
- ^ “米民主党クロブシャー氏ら、バイデン氏支持 大統領選”. 日本経済新聞. (2020年3月3日) 2020年3月3日閲覧。
- ^ “「これはあなたの責任だ」 米銃撃事件の会見、知事に詰め寄ったのは”. 朝日新聞DIGITAL (2022年5月26日). 2022年5月26日閲覧。
- ^ “Texas re-elects Abbott as governor, rejecting O’Rourke.”. ニューヨーク・タイムズ. (2022年11月8日) 2022年11月9日閲覧。
- ^ a b Tilove, Jonathan (June 6, 2019). “Why being part of the Cult of the Dead Cow could make Beto O'Rourke a better president”. Austin American-Statesman June 8, 2019閲覧。
- ^ Menn, Joseph. “Beto O'Rourke's secret membership in America's oldest hacking group” (英語) 15 March 2019閲覧。
- ^ Heffernan, Virginia. “What Beto's Weird Teenage Poetry Tells Us About His Politics” (英語). Politico 31 March 2019閲覧。
- ^ Haake, Garrett; Siemaszko, Corky (April 24, 2019). “Beto O'Rourke wins the endorsement of the original 'Psychedelic Warlord,' David Brock” April 24, 2019閲覧。
- ^ “What Tech Giants Can Learn From Hackers: Ethical Lessons in Cybersecurity”. Council on Foreign Relations (June 3, 2019). June 8, 2019閲覧。
- ^ Beto O'Rourke ウォール・ストリート・ジャーナル
- ^ Beto O’Rourke Once Supported an El Paso Real Estate Deal. Barrio Residents Remember. ニューヨーク・タイムズ
- ^ U.S. Rep. Robert "Beto" O'Rourke The Texas Tribune
- ^ Members of Congress: Religious Affiliations ピュー研究所
外部サイト
[編集]- Beto for Texas(上院選・選挙運動サイト)
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- ベト・オルーク (@RepBetoORourke) - X(旧Twitter)
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