ベルガモ県
- ベルガモ県
- Provincia di Bergamo
-
国 イタリア 州 ロンバルディア 県都 ベルガモ 面積 2,722.86 [1] km² 人口
- 総計
- 人口密度2021-01-01
1,099,621 [2] 人
403.8 人/km²コムーネ数 243 (50音順一覧) 主なコムーネ アルビーノ、アルツァーノ・ロンバルド、カラヴァッジョ、 ダルミネ、ネンブロ、オージオ・ソット、ロマーノ・ディ・ロンバルディーア、セリアーテ、ステッツァーノ、トレーヴィリオ 略記号 BG ISO 3166-2:IT IT-BG CAP 24000-24100 市外局番 035, 0345, 0346, 0363, 02, 030 ISTATコード 016 県公式ウェブサイト [1]
ベルガモ県(ベルガモけん、イタリア語: Provincia di Bergamo)は、イタリア共和国ロンバルディア州に属する県の一つ。県都はベルガモ。
地理
[編集]位置・広がり
[編集]ロンバルディア州のほぼ中央部に所在する。県都ベルガモは、ブレシアの西北西約46km、州都ミラノの東北東約46km、コモの東南東約47kmに位置する。
隣接する県は以下の通り。
地勢・地形
[編集]県域は北部の山岳部、南部の平野部(ポー平原)に分かれる。
県北部の山岳部はアルプス山脈の一部をなす山々で、山域区分の標準であるSOIUSAでは、東アルプス山脈のベルガモ・アルプス及びプレアルプス (Bergamasque Alps and Prealps) に分類している。この山域はさらに、北側のベルガモ・アルプス (Bergamasque Alps) (別名:オロビエ・アルプス (it:Alpi Orobie) )、南側のベルガモ・プレアルプス (Bergamasque Prealps) に区分される。県の最高峰は、県の北東部(ヴァルボンディオーネの域内)、ソンドリオ県との県境に位置するコカ山 (Pizzo Coca) (3,050 m) 。コカ山の麓付近にセーリオ川が源を発し、ヴァル・セリアーナの谷筋を刻む。
県南部の平野部においては、西の県界がアッダ川、東の県界がオーリオ川である。その間に、県北部を水源とするブレンボ川、セーリオ川が流れる。ブレンボ川は県南西部でアッダ川に合流し、セーリオ川は南のクレモナ県に流下してアッダ川と合流する。県都ベルガモは、ブレンボ川とセーリオ川の間に位置する。
主要な都市
[編集]2001年の国勢調査に基づく居住地区(Località abitata)別人口統計[3]によれば、人口1万人以上の都市は以下の通り。
- ベルガモ - 109,587人
- トレヴィーリオ - 22,999人
- ダルミネ - 21,459人
- セリアーテ - 19,873人
- ロマーノ・ディ・ロンバルディーア - 14,562人
- アルビーノ - 12,683人
- カラヴァッジョ - 12,031人
- アルツァーノ・ロンバルド - 11,349人
- ステッツァーノ - 10,027人
歴史
[編集]19世紀、ロンバルディアはオーストリア帝国の構成国・ロンバルド=ヴェネト王国の領土としてオーストリアに支配された。
1859年、第二次イタリア独立戦争後のチューリッヒ条約により、ロンバルディアはサルデーニャ王国(1861年よりイタリア王国)が領有することとなり、サルデーニャ王国はベルガモ県を設置した。ベルガモ県には3つの郡 (it:Circondario (Regno d'Italia)) が置かれた。すなわち、ベルガモ郡 (it:Circondario di Bergamo) 、トレヴィーリオ郡 (it:Circondario di Treviglio) 、クルゾーネ郡 (it:Circondario di Clusone) である。なお、これらの郡はファシスト政権下の行政区画再編により、1926年から1927年にかけて廃止された。
1992年、県西部(カロルツィオコルテなど)が分離し、コモ県東部と合わせてレッコ県となった。
2019年コロナウイルス感染症の流行
[編集]2020年、2019新型コロナウイルスの感染が拡大し、同年3月末までにベルガモ県内で2060人の死者が発生した[4][5]。
感染拡大の主因には、2月19日にミラノで開催されたアタランタBC対バレンシアCFのUEFAチャンピオンズリーグの試合が挙げられている[6][7]。
行政区画
[編集]コムーネ
[編集]ベルガモ県には243のコムーネがある。主要なコムーネ(人口1万人以上)は下表の通り。左端の数字はISTATコードを示す。人口は2021年1月1日現在[2]。
コード | 自治体名 | 人口 |
---|---|---|
016024 | ベルガモ | 119,684 |
016219 | トレヴィーリオ | 30,296 |
016198 | セリアーテ | 24,744 |
016091 | ダルミネ | 23,346 |
016183 | ロマーノ・ディ・ロンバルディーア | 20,317 |
016004 | アルビーノ | 17,529 |
016053 | カラヴァッジョ | 16,170 |
016008 | アルツァーノ・ロンバルド | 13,370 |
016207 | ステッツァーノ | 13,243 |
016153 | オージオ・ソット | 12,472 |
016170 | ポンテ・サン・ピエトロ | 11,511 |
016144 | ネンブロ | 11,243 |
016079 | コローニョ・アル・セーリオ | 10,999 |
016133 | マルティネンゴ | 10,757 |
016220 | トレヴィオーロ | 10,730 |
016062 | カステッリ・カレーピオ | 10,169 |
016030 | ボナーテ・ソプラ | 10,087 |
21世紀に入って以降、以下のコムーネ統廃合 (it:Fusione di comuni italiani) が行われている。
- 2014年発足
- ヴァルセッカがサントモボーノ・テルメに編入
- ヴァル・ブレンビッラ(ブレンビッラ、ジェローザが合併)
山岳部共同体
[編集]広域行政組織である山岳部共同体としては以下がある。色は右地図と対応している。
- ヴァッレ・イマーニャ山岳部共同体 (it:Comunità montana Valle Imagna) (事務所所在地: サントモボーノ・テルメ)
- ヴァッレ・ブレンバーナ山岳部共同体 (it:Comunità montana della Valle Brembana) (事務所所在地: ピアッツァ・ブレンバーナ)
- ヴァッレ・セリアーナ山岳部共同体 (it:Comunità montana della Valle Seriana) (事務所所在地: クルゾーネ)
- ラーギ・ベルガマスキ山岳部共同体 (it:Comunità montana dei Laghi Bergamaschi) (事務所所在地: ローヴェレ)
- スカルヴェ山岳部共同体 (it:Comunità montana di Scalve) (事務所所在地: ヴィルミノーレ・ディ・スカルヴェ)
- ラーリオ・オリエターレ=ヴァッレ・サン・マルティノ山岳部共同体 (it:Comunità montana Lario Orientale - Valle San Martino) (事務所所在地: レッコ県ガルビアーテ)
- イーゾラ・ベルガマスカ共同体 Comunità dell'Isola Bergamasca (事務所所在地: ポンテ・サン・ピエトロ)
ラーリオ・オリエターレ=ヴァッレ・サン・マルティノ山岳部共同体はレッコ県とベルガモ県にまたがる山岳部自治体で、ヴァッレ・サン・マルティノがベルガモ県内に含まれる。
交通
[編集]空港
[編集]文化・観光
[編集]世界遺産
[編集]スポーツ
[編集]サッカー
[編集]県内に本拠を置くプロサッカークラブとしては以下がある。所属リーグは2017-18シーズン現在。
両クラブは、ともにベルガモ市のスタディオ・アトレティ・アズーリ・ディターリアをホームスタジアムとしている。
人物
[編集]著名な出身者
[編集]- バルトロメーオ・コッレオーニ - 15世紀の傭兵隊長(コンドッティエーレ)。ソルツァ出身。
- ガエターノ・ドニゼッティ - 19世紀の作曲家。ベルガモ出身。
- ヨハネ23世 - 第261代ローマ教皇(在位: 1958年 - 1963年)。ソット・イル・モンテ出身。
- ルイジ・パシネッティ - 経済学者。ザーニカ出身。
- ジャチント・ファッケッティ - 1950-70年代に活躍したサッカー選手。サッカーイタリア代表選手。
- コスタンティノ・ロッカ - プロゴルファー。ベルガモ出身。
ゆかりの人物
[編集]脚注
[編集]- ^ 国立統計研究所(ISTAT). “Tavola: Superficie territoriale (Kmq) - Bergamo (dettaglio comunale) - Censimento 2001.” (イタリア語). 2013年2月27日閲覧。
- ^ a b 国立統計研究所(ISTAT). “Resident population on 1st January : Lombardia” (英語). 2021年5月10日閲覧。左側メニューのPopulation and Households > Population > Resident population on 1st January > Regions and municipalities より州を選択
- ^ 国立統計研究所(ISTAT). “Tavola: Popolazione residente - Bergamo (dettaglio loc. abitate) - Censimento 2001.” (イタリア語). 2013年2月23日閲覧。
- ^ a b “イタリア、死者数が発表の2倍? 北部ベルガモ市長「氷山の一角」”. 東京新聞 (2020年4月17日). 2020年5月1日閲覧。
- ^ しかし、ベルガモ市長はこれを氷山の一角だとしている。[4]
- ^ サッカーキング編集部 (2020年3月24日). “CLでの大一番を契機に新型コロナ感染が拡大?…イタリア人医師が見解”. サッカーキング. 株式会社フロムワン. 2020年5月1日閲覧。
- ^ “伊コロナ危機、サッカーの試合が発火点に”. ウォール・ストリート・ジャーナル (2020年4月2日). 2020年5月1日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]レッコ県 | ソンドリオ県 | |||
モンツァ・エ・ブリアンツァ県 | ブレシア県 | |||
ベルガモ県 | ||||
ミラノ県 | クレモナ県 |