ベンゼン-1,2,4,5-テトラカルボン酸
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ベンゼン-1,2,4,5-テトラカルボン酸(英語、Benzene-1,2,4,5-tetracarboxylic Acid)は、ベンゼンや安息香酸やフタル酸の誘導体の1つである。ピロメリト酸(英語、Pyromellitic Acid)とも呼ばれ、片仮名転記ではピロメリット酸と書かれることもある。CAS登録番号は、89-05-4。
構造と性質
[編集]ベンゼン-1,2,4,5-テトラカルボン酸の分子式はC10H6O8で、分子量は約254.15である [1] [2] 。 常温常圧では固体であり、融点は約276 ℃ [1] 。 加熱すると、分子内で脱水して、ベンゼン-1,2,4,5-テトラカルボン酸二無水物を生ずる [1] 。
ベンゼン-1,2,4,5-テトラカルボン酸二無水物
[編集]ベンゼン-1,2,4,5-テトラカルボン酸二無水物は、ベンゼン-1,2,4,5-テトラカルボン酸の1位と2位のカルボキシ基から1分子の水が、同様に4位と5位のカルボキシ基から1分子の水が外れた分子であり、分子式はC10H2O6で、分子量は約218.12である [3] 。 常温常圧では昇華性の固体で、クロロホルムやヘキサンには溶解せず、アセトンや酢酸エチルには溶解する [3] 。 ベンゼンヘキサカルボン酸(メリト酸)と硫酸と二硫酸カリウムとを混合して加熱することによって、ベンゼン-1,2,4,5-テトラカルボン酸二無水物が生ずる [1] 。
出典
[編集]- ^ a b c d 大木 道則、大沢 利昭、田中 元治、千原 秀昭 編集 『化学辞典』 p.1182 (左上) 東京化学同人 1994年10月1日発行 ISBN 4-8079-0411-6
- ^ Pyromellitic Acid
- ^ a b 大木 道則、大沢 利昭、田中 元治、千原 秀昭 編集 『化学辞典』 p.1182 (左中央) 東京化学同人 1994年10月1日発行 ISBN 4-8079-0411-6
参考文献
[編集]- 大木 道則、大沢 利昭、田中 元治、千原 秀昭 編集 『化学辞典』 東京化学同人 1994年10月1日発行 ISBN 4-8079-0411-6
- Pyromellitic Acid