ベータトロン
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ベータトロンとは、加速器の一種である。
構造
[編集]誘導起電力によって電子を加速する、加速器と呼ばれる装置の一種。
ドーナツ型の真空パイプが電磁石の磁極で挟まれるような構造で、このパイプ(加速管)の中で電子が円軌道をとりながら加速していくようにされている。磁極間の磁場の大きさを変化させるとドーナツ円形の平面を貫通する磁束も変わり、導線などが存在しなくてもパイプ内空間に誘導起電力が発生する。このとき円形の電場も発生するため、電子は加速する。回転半径を考慮すると、電子の速度によって磁場を調整する必要がある。
1940年代後半から1960年代には放射線治療にも応用されたが、あまり普及しなかった。
参考文献
[編集]- 『物理学基礎』(原康夫、1986年、学術図書出版社)
- 『チャート式 新物理』(力武常次・都築嘉弘、1969年、数研出版)
- 『医療放射線技術学概論講義』(山下一也、2007年、日本放射線技師会出版会)