ペッパーX
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ペッパーX | |
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種 | カプシクム・キネンセ |
種畜 | エド・カリー |
開発 | アメリカ合衆国サウスカロライナ州ロックヒル |
辛さ | 最も辛い |
スコヴィル値 | 3,180,000 reported SHU |
ペッパーX (英語: Pepper X)はキャロライナ・リーパーを開発したエド・カリーが作ったトウガラシ属の唐辛子の栽培品種である[1]。ペッパーXはふさの中で特に高濃度のカプサイシンを作るトウガラシ品種をかけあわせて作られた[1]。
ペッパーXは、外観自体はキャロライナ・リーパーに類似するが、赤いキャロライナ・リーパーと異なり、茶色がかった緑色である[2]。
エド・カリーによるとペッパーXは「キャロライナ・リーパーの2倍辛い」品種で、スコヴィル値は318万に達し、キャロライナ・リーパーやドラゴンズ・ブレスを抜いて世界一辛いトウガラシとなる。開発には10年ほどかかったという[3]。カリーによると、このトウガラシを試食した人々は全員嘔吐したとされる[4]。カリーは、ペッパーXよりも辛い品種の存在も示唆している[2]。
当初ギネス世界記録に認められてはいなかったが[5][6]2023年10月にギネスワールドレコーズはペッパーXを世界で最も辛い唐辛子として認定した[7]。カリーは、ギネス記録認定を受け、ペッパーXの知的財産権を確保するとともに、市場にはホットソースとしてのみ流通させると発表した[2]。
ペッパーXは、著名人が辛い味付けのチキンを食べながら会話をするチャットショーであるYouTubeのシリーズHot Onesの企画で、辛味ソースであるラスト・ダブを構成する食材となった[1][8]。
脚注
[編集]- ^ a b c Saelinger, Tracy (29 September 2017). “'World's hottest pepper' will make you choke, sweat and cry for mercy”. Today, NBC News. 17 December 2017閲覧。
- ^ a b c 世界で最も辛い唐辛子「ペッパーX」が辛さの測定値でキャロライナ・リーパーを大幅に超えてギネス世界記録に認定される、GIGAZINE、2023年10月18日
- ^ Michile Debczak (2017年9月25日). “The Man Who Created the Carolina Reaper Has Invented a New World's Hottest Pepper” (英語). mentalfloss.com. 2018年12月14日閲覧。
- ^ Tim Carman (2018年4月12日). “Can a chile pepper really cause an ‘incapacitating’ headache?”. The Washington Post. 2018年12月14日閲覧。
- ^ First We Feast (2017年9月19日). “Everything You Need to Know About The Last Dab, the Hottest Sauce on Hot Ones”. 2017年9月19日閲覧。
- ^ Mike Pomranz (2017年9月21日). “Pepper X Claims to Be the New 'World's Hottest Chili'” (英語). Food & Wine. 2018年12月14日閲覧。
- ^ “Pepper X dethrones Carolina Reaper as world’s hottest chilli pepper”. Guinness world records (2023年10月16日). 2023年10月23日閲覧。
- ^ Naylor, Tony (2018年1月17日). “Heating’s cheating: why taste reigns supreme in the new chilli sauce scene” (英語). The Guardian. ISSN 0261-3077 2018年12月14日閲覧。