ペーシュ・カショーロ
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ペーシュ・カショ―ロ | ||||||||||||||||||||||||
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鳥羽水族館飼育個体
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Hydrolycus scomberoides (Cuvier,1819)[1] |
ペーシュ・カショーロ(学名:Hydrolycus scomberoides)はカラシン目キノドン科に属する熱帯魚。
近縁の H. armatus とともにpayaraと呼ばれる。食用とされる他、ゲームフィッシュ、観賞魚としても知られる[2]。
特徴
[編集]犬の魚(ペーシュ=魚、カショーロ=犬)という名前の由来となった、下顎から生える二本の長い牙が特徴[3]。折れたり、抜けたりしてもすぐ生え変わる。長い牙を収めるために、上顎には穴が空いている。
全長は通常30 cm程度で[3][4]、最大51 cmに達する[5]。全長1.17 mの個体の報告があるが[2]、近縁の H. armatus との誤認の可能性がある[3][4]。
体色は銀色で、鰓蓋後方と胸鰭基部に暗色の斑点がある。尾鰭は前半分が暗色で、後半分は透明[4][6]。
待ち伏せ型の捕食者で、頭をやや下に向けて川の中層で静止し、通常小魚を狙うが、口に入る大きさであれば共食いも行う[3]。
分布
[編集]近縁種
[編集]- レッドフィンペーシュ・カショーロ Hydrolycus armatus (Jardine, 1841)
名前の通り、ひれを含めた全身が赤茶色になるのが特徴。本種に比べると大型で、尾びれの先端が尖る。
- ドラド・カショーロ Rhaphiodon vulpinus (Agassiz, 1829)
本種とは別属。体表はタチウオのように強い金属的な光沢を帯びる。
脚注
[編集]- ^ "Hydrolycus scomberoides" (英語). Integrated Taxonomic Information System. 2024年1月18日閲覧。
- ^ a b c Froese, Rainer and Pauly, Daniel, eds. (2024). "Hydrolycus scomberoides" in FishBase. 1 2024 version.
- ^ a b c d SeriouslyFish: Hydrolycus scomberoides. 2024年1月18日閲覧
- ^ a b c Toledo-Piza, M.; N.A. Menezes; G.M. Santos (1999). “Revision of the Neotropical fish genus Hydrolycus (Ostariophysi: Characiformes: Cynodontidae) with the description of two new species”. Ichthyol. Explor. Freshwaters 10 (3): 255–280.
- ^ Brambilla; Garcia-Ayala; Travassos; Carvalho; David (2015). “Length-weight relationships of the main commercial fish species of Tucuruí reservoir (Tocantins/Araguaia basin, Brazil)”. Boletim do Instituto de Pesca 41 (3): 665–670.
- ^ “Subfamily Cynodontinae”. OPEFE. 18 January 2024閲覧。