ホウオウボククチバ
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ホウオウボククチバ | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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分類 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
Pericyma cruegeri (Butler, 1886)[1] | |||||||||||||||||||||||||||||||||
シノニム | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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和名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
ホウオウボククチバ | |||||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
poinciana looper |
ホウオウボククチバ(鳳凰木朽葉。学名 Pericyma cruegeri)は、チョウ目ヤガ科シタバガ亜科に分類されるガ。
概要
[編集]成虫は暗褐色と灰褐色が混じった羽根を持ち、樹皮に似た複雑な模様を持つ。色は地域によって変異する。開長は約40mm。ほぼ正三角形に羽を横に広げた状態で止まる。
幼虫は、頭が橙色、体は灰色を呈している。食樹はジャケツイバラ亜科のホウオウボクやコウエンボクで、葉を大量に食べて被害をもたらすことがある。
食樹の周りの落ち葉に長さ約20mmの繭を作り、中で蛹となる。
分布
[編集]台湾、ベトナム、フィリピン、インドネシア(スマトラ島、ボルネオ島)、オーストラリアなどに分布[2]。1986年以降、日本の石垣島や沖縄本島でも確認されており定着している[2][3]。1971年以降、アメリカ合衆国のグアム島やハワイ州でも見つかっている。
日本
[編集]日本では、国外からの侵入害虫として1986年に石垣島でホウオウボクに大発生したのが初記録となっている[2]。
ホウオウボクはマダガスカル島原産の樹であるが、街路樹や公園樹として沖縄県の各地で導入されており、ホウオウボククチバの幼虫による食葉被害が問題となっている[2]。
2000年には那覇市や浦添市で局地的に大発生[2]。2016年11月には那覇市でホウオウボククチバの幼虫が異常発生している[4]。
利害
[編集]ホウオウボククチバには毒性は無い[5]。しかし、幼虫は街路樹などとして植栽されたホウオウボクの葉を食害[4]し、経済害虫となる。また、まとまった数が都市部で発生するため、不快害虫となる。
脚注
[編集]- ^ “日本産昆虫学名和名辞書(DJI)”. 昆虫学データベース KONCHU. 九州大学大学院農学研究院昆虫学教室. 2016年11月21日閲覧。
- ^ a b c d e 伊藤賢介、小泉透 (2003年3月1日). “平成14年の九州地域の森林虫獣害発生状況”. 九州の森と林業. 独立行政法人森林総合研究所九州支所. 2016年11月21日閲覧。
- ^ 国立環境研究所. “侵入生物データベース”. 日本の外来種全種リスト 鱗翅類. 国立環境研究所. 2016年11月21日閲覧。
- ^ a b ガの幼虫、那覇で異常発生 「尋常じゃない数」に鳥肌 沖縄タイムス、2016年11月21日閲覧。
- ^ ホウオウボククチバ(蛾の幼虫)の発生について 那覇市、2016年11月21日閲覧。