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ホタルカズラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ホタルカズラ
花をつけたホタルカズラ、伊吹山(滋賀県米原市)にて、2018年5月8日撮影
花をつけたホタルカズラ、伊吹山滋賀県米原市)、5月
分類APG III
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: シソ目 Lamiales
: ムラサキ科 Boraginaceae
: ムラサキ属 Lithospermum
: ホタルカズラ L. zollingeri
学名
Lithospermum zollingeri A.DC.[1]
シノニム
  • Buglossoides xanthopetala (A.DC.) I.M.Johnst.[2]
  • Aegonychon xanthopetala (A.DC.) Holub[3]
和名
ホタルカズラ
品種
  • Lithospermum zollingeri A.DC. f. albidum (Honda) H.Hara シロバナホタルカズラ[4]

ホタルカズラ(蛍葛、学名Lithospermum zollingeri A.DC.[1])は、ムラサキ科ムラサキ属分類される多年草の1[5][6]和名は、草むらの中に点々とつける花の色をホタルにたとえたことに由来する[5][6][7]。別名が、ホタルソウ、ホタルカラクサ、ルリソウ[5]

特徴

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は細く直立し、高さ15-20 cm[7]。開花後に根基から横に這う長い無花枝を出し[5]、先端からを出して新しい株を作る[7][6]。全体に開出した粗い毛がある[6]は狭長楕円形、長さ2-6 cm、幅6-20 mm、濃緑色、冬にも枯れないで残り[7]、表面に基部が盤状に堅くなった鋼毛がある[6]。茎の上部の葉の付け根に青紫色の鮮やかなをつける[7]花冠直径15-18 mm、裂片には白い5本の稜がある[5]。開花時期は4-5月[6]。分果(堅果[5]は、白色で平滑[6]

分布と生育環境

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山地の日当たりの良い草地に生育するホタルカズラ

中国台湾朝鮮半島から日本にかけて分布する[6][5]

日本では、北海道本州伊豆諸島[8]四国九州喜界島[9]沖縄に分布する[6]花の百名山生藤山を代表する花のひとつとされている[10]

山地や野原の日当たりの良い乾燥地や林中の半日陰の草地に生育する[5]

種の保全状況評価

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日本では以下の多数の都道府県で、レッドリストの指定を受けている。

脚注

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  1. ^ a b 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “ホタルカズラ”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2018年5月13日閲覧。
  2. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “ホタルカズラ”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2018年5月13日閲覧。
  3. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “ホタルカズラ”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2018年5月13日閲覧。
  4. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “シロバナホタルカズラ”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2018年5月13日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g h 牧野 (1982)、458頁
  6. ^ a b c d e f g h i 佐竹 (1981)、64頁
  7. ^ a b c d e 林 (2009)、236頁
  8. ^ a b c レッドデータブック東京”. 東京都. 2018年5月13日閲覧。
  9. ^ 里見 (1965)、109頁
  10. ^ 田中 (1997)、88-91頁
  11. ^ レッドデータブックさが2010 植物編 掲載種リスト” (xls). 佐賀県. 2018年5月13日閲覧。
  12. ^ 宮崎県版レッドリスト及びレッドデータブックについて”. 宮崎県 (2018年4月17日). 2018年5月13日閲覧。
  13. ^ 第3次レッドリストあいち2015” (PDF). 愛知県. pp. 9. 2018年5月13日閲覧。
  14. ^ 第2次レッドリストあいち、ホタルカズラ” (PDF). 愛知県. pp. 407. 2018年5月13日閲覧。
  15. ^ レッドデータブックおおいた、ホタルカズラ” (PDF). 大分県. 2018年5月13日閲覧。
  16. ^ 群馬県レッドデータブック2012” (PDF). 群馬県. pp. 209. 2018年5月13日閲覧。
  17. ^ 埼玉県レッドデータブック2011 植物編” (PDF). 埼玉県. pp. 147. 2018年5月13日閲覧。
  18. ^ 新潟県第2次レッドリスト 植物(維管束植物及びコケ植物)編について、レッドリスト(維管束植物)カテゴリー順・分類群” (PDF). 新潟県. pp. 10. 2018年5月13日閲覧。
  19. ^ いしかわレッドデータブック植物編2010 インデックス” (PDF). 石川県. pp. 372. 2018年5月13日閲覧。
  20. ^ 三重県データブック2015” (PDF). 三重県. pp. 582. 2018年5月13日閲覧。
  21. ^ レッドデータブック改訂版” (PDF). 鳥取県. pp. 300. 2018年5月13日閲覧。
  22. ^ <アイウエオ順>高知県レッドリスト(植物編)2010改訂版” (PDF). 高知県. pp. 45. 2018年5月13日閲覧。
  23. ^ 熊本県の保護上重要な野生動植物リスト−レッドリスト2014−、リスト 維管束植物” (PDF). 熊本県. pp. 12. 2018年5月13日閲覧。
  24. ^ 長崎県レッドリスト(2011)中間見直し、維管束植物” (PDF). 長崎県. pp. 6. 2018年5月13日閲覧。
  25. ^ 京都府レッドデータブック2015、ホタルカズラ”. 京都府. 2018年5月13日閲覧。
  26. ^ 富山県の絶滅のおそれのある野生生物-レッドデータブックとやま2012-、分類別(維管束植物)”. 富山県. 2018年4月23日閲覧。
  27. ^ レッドデータブック(植物編)、ホタルカズラ” (PDF). 岐阜県. 2018年5月13日閲覧。
  28. ^ 改訂しまねレッドデータブック2013植物編” (PDF). 島根県. pp. 171. 2018年5月13日閲覧。

参考文献

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  • 里見信生「ホタルカズラの新産地」『北陸の植物』第13巻第4号、北陸の植物の会/植物地理・分類学会、1965年3月15日、NAID 120005716553 
  • 田中澄江花の百名山文春文庫、1997年6月。ISBN 4-16-352790-7 
  • 佐竹義輔大井次三郎北村四郎、亘理俊次、冨成忠夫 編『日本の野生植物 草本Ⅲ合弁花類』平凡社、1981年10月。ISBN 4582535038 
  • 林弥栄『日本の野草』山と溪谷社〈山溪カラー名鑑〉、2009年10月。ISBN 9784635090421 
  • 牧野富太郎、本田正次『原色牧野植物大図鑑北隆館、1982年7月。ASIN B000J6X3ZENCID BN00811290全国書誌番号:85032603https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001728467-00 

外部リンク

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