ホツツジ属
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ホツツジ属 | |||||||||||||||||||||
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分類(APG III) | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Elliottia Muhl. ex Elliott[1] | |||||||||||||||||||||
タイプ種 | |||||||||||||||||||||
Elliottia racemosa Muhl. ex Elliott[1] | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
ホツツジ属 | |||||||||||||||||||||
種 | |||||||||||||||||||||
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ホツツジ属(ホツツジぞく、学名:Elliottia )は、ツツジ科の属の1つ[2]。
特徴
[編集]落葉低木。北アメリカ南東部に分布する1種のみが高木になる。葉は単葉で縁は全縁、互生し、しばしば輪生状になる。花序は枝先に総状花序、円錐花序または散房花序につき、2-80個の花をつける。萼は3-5裂し、日本産のものの花弁は3個あって離生し、北アメリカ産のものの花弁は4-5個あって離生するか基部が4分の1ほど合着する。雄蕊は6-10個あって、葯にとげ状の付属体はない。子房は3-6室あって、各室に多数の胚珠があり、花柱は長く伸び、先端は盤状になる。果実は蒴果で扁球形になり、各室の側面で開裂する。種子は小さい楕円形で多数ある[2][3]。
分布
[編集]日本に2種あり、北アメリカ大陸に2種ある[2]。
種
[編集]日本に分布する種
[編集]和名、学名はYistによる。
- ミヤマホツツジ Elliottia bracteata (Maxim.) Hook.f. - 落葉小低木。高さ30-50cm。花柱は花の外に突き出て、上方向に大きく曲がる。南千島、北海道、本州(中部地方以北)、千島列島(ウルップ島)に分布し、亜高山帯の林縁や高山帯の低木林内に生育する[2][4]。
- ホツツジ Elliottia paniculata (Siebold et Zucc.) Hook.f. - 落葉低木。高さ1-2m。花柱は花の外にまっすぐに長く突き出る。北海道、本州、四国、九州(南限は屋久島)に分布し、岩の多い山地に生育する[2][4]
その他の種
[編集]学名はElliottia, The Plant Listによる。
- Elliottia pyroliflora (Bong.) S.W.Brim & P.F.Stevens – 落葉低木。北アメリカのアメリカ合衆国アラスカ州、ワシントン州、オレゴン州、カナダのブリティッシュコロンビア州に分布する[3]。
- Elliottia racemosa Muhl. ex Elliott - 高さ3-12mに達する落葉高木。アメリカ合衆国ジョージア州、サウスカロライナ州に分布する[3]。
ギャラリー
[編集]-
ミヤマホツツジ
-
ホツツジ
-
Elliottia pyroliflora
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 茂木透、高橋秀男他『樹に咲く花(合弁花・単子葉・裸子植物)山溪ハンディ図鑑5』、2001年、山と溪谷社
- 大橋広好・門田裕一・木原浩他編『改訂新版 日本の野生植物 4』、2017年、平凡社
- 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
- Elliottia Muhl. ex Elliott, Tropicos
- Elliottia, The Plant List
- Elliottia Muhlenberg ex Elliott, Flora of North America.