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ボガトィーリ (路面電車車両)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
71-923 "ボガトィーリ"
71-923M "ボガトィーリM"
71-923 "ボガトィーリ"
サンクトペテルブルク市電
2019年撮影)
基本情報
製造所 PC輸送システムズ
製造年 2017年 -
投入先 サンクトペテルブルク市電チェレポヴェツ市電
ウラン・ウデ市電サラトフ市電(予定)
主要諸元
編成 2車体連接車(片運転台)
軌間 1,524 mm
電気方式 直流550 V
架空電車線方式
車両定員 71-923
着席34人
定員131 - 184人
71-923M
着席45人
折り畳み座席4人分
定員138 - 193人
車両重量 71-923 26.5 t
全長 71-923 19,000 mm
71-923M 19,405 mm
全幅 2,500 mm
全高 3,500 mm(集電装置折り畳み時)
車体高 3,250 mm
床面高さ 低床率100 %
主電動機 誘導電動機
主電動機出力 72 kw
出力 288 kw
制動装置 回生ブレーキディスクブレーキ電磁吸着ブレーキ
備考 主要数値は[1][2][3][4][5][6]に基づく。
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ボガトィーリロシア語: Богатырь)は、ロシア連邦の鉄道車両メーカーであるPC輸送システムズ(ПК Транспортные системы)が製造する路面電車車両の愛称。71-923という形式番号を有する、車内全体が低床構造となっている連接式超低床電車である。この項目では改良型車両の71-923M "ボガトィーリM"についても解説する[1][2][3]

概要

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ロシア連邦の鉄道車両メーカーであるPC輸送システムズ(ООО «ПК ТРАНСПОРТНЫЕ СИСТЕМЫ»)は、2013年の創業以降ロシアをはじめとする各国へ向けて超低床電車の導入を実施している。その中で2017年に発表された71-923「ボガトィーリ」は、後方の車体が短い構造を有する片運転台式の2車体連接車として開発されたもので、利用客が多い系統への投入を前提とした設計となっている。乗降扉は車体片側に4箇所設けられ、扉の下部には折り畳み式のスロープが搭載されている[1][3]

その後、2019年には改良型である71-923M(71-923М)「ボガトィーリM(«Богатырь-М»)」が発表され、同年に試作車がサンクトペテルブルクサンクトペテルブルク市電)やチェリャビンスクチェリャビンスク市電)、モスクワモスクワ市電)で試運転を実施した。この形式は先頭部のデザインが変更され、運転台についても情報モニターの位置の変更など人間工学に用いた改良が実施されている[2][3]

2021年の時点でサンクトペテルブルク市電に71-923が3両、71-923Mが11両在籍しており、後者については2022年以降77両の増備が実施されている。また、2023年にはラッシュ時の混雑緩和を目的としてウラン・ウデ市電へ向けて2両の71-923Mを製造する事が決定し、2024年から営業運転に就いている。更に同年にはサラトフ市電向けに5両の71-923Mを製造する契約も結ばれ、2024年5月までに導入されている他、同月には15両、6月には8両の追加発注も行われており、これらは2025年2月までに納入が行われる予定となっている。一方、71-923Mの試作車については2021年現在チェレポヴェツ市電で使用されている[4][5][7][8][9][10][11][12][13]

脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ a b c «Богатырь»”. ООО «ПК ТРАНСПОРТНЫЕ СИСТЕМЫ». 2021年10月13日閲覧。
  2. ^ a b c «Богатырь М»”. ООО «ПК ТРАНСПОРТНЫЕ СИСТЕМЫ». 2021年10月13日閲覧。
  3. ^ a b c d В Челябинск для испытаний прибыл новый тверской трамвай "Богатырь М"”. RG.RU (2020年9月10日). 2021年10月13日閲覧。
  4. ^ a b 71-923 “Bogatyr””. Urban Electric Transit. 2021年10月13日閲覧。
  5. ^ a b 71-923M “Bogatyr-M””. Urban Electric Transit. 2021年10月13日閲覧。
  6. ^ Подвижной состав”. СПб ГУП "Горэлектротранс". 2021年10月13日閲覧。
  7. ^ Уникальный алюминиевый трамвай «Витязь-Ленинград» приступил к перевозке пассажиров в Санкт-Петербурге”. Металлоснабжение и сбыт (2021年4月19日). 2021年10月13日閲覧。
  8. ^ Павел Яблоков (2021年9月6日). “От Калининграда до Сибири: три завода обновляют подвижной состав в трамвайных депо страны”. TR.ru. 2021年10月13日閲覧。
  9. ^ Petrohrad se pochlubil novými vozidly, retrotramvaje mu dodá Uraltransmaš”. Československý Dopravák (2022年7月15日). 2022年7月16日閲覧。
  10. ^ Дарья Гербер (2024年1月24日). “Новые трамваи строят для Улан-Удэ, Новотроицка, Пятигорска, Петербурга и Челябинска”. TR.ru. 2024年1月28日閲覧。
  11. ^ Latest rolling stock procurements and supplies: Alstom, Siemens, OBB, Uraltransmash, PC TS”. RolingStock (2024年1月29日). 2024年3月4日閲覧。
  12. ^ Дарья Гербер (2024年5月18日). “Трамваи: поставки в Ярославль и Пермь, закупки в Магнитогорске и Саратове, завод на Урале”. TR.ru. 2024年5月19日閲覧。
  13. ^ Дарья Гербер (2024年6月16日). “Трамваи: закупки и поставки для Волгограда, Иркутска, Перми, Петербурга, Самары и Саратова”. TR.ru. 2024年6月19日閲覧。

外部リンク

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(ロシア語)PC輸送システムズの公式ページ”. 2021年10月13日閲覧。