ボンバーマンGB
ジャンル | 固定画面アクション |
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対応機種 | ゲームボーイ |
開発元 | ハドソン |
発売元 |
ハドソン 任天堂 任天堂 |
プロデューサー | 宮本徳人 |
ディレクター | 大久保則雄 |
デザイナー | 大久保則雄 |
プログラマー | 緒方健次 |
音楽 | 福田裕彦 |
美術 | 水野祥司 |
シリーズ | ボンバーマンシリーズ |
人数 | 1 - 4人(対戦プレイ) |
メディア | 2メガビットロムカセット |
発売日 |
1994年8月10日 1994年11月 1995年6月29日 |
デバイス |
通信ケーブル マルチプレイヤー5対応 スーパーゲームボーイ対応 |
その他 |
型式: DMG-EEJ DMG-EE-USA DMG-EE-UKV |
『ボンバーマンGB』は、1994年8月10日に日本のハドソンから発売された固定画面アクションゲーム。『ボンバーマンシリーズ』第10作目でゲームボーイ用ソフト第2作目。
1人用モードではブラックボンバーマン一味に奪われた5つの技を取り戻す事を目的とした内容であり、マルチプレイヤー5使用によって最大4人での対戦プレイが可能となっている。
北米および欧州では『Wario Blast: Featuring Bomberman!』のタイトルで任天堂より販売され、ワリオがプレイヤーキャラクターに追加されている[1][2]。これに伴い次作『ボンバーマンGB2』(1995年)が代わりに北米にて『Bomberman GB』のタイトルで発売されている。
プロデューサーは宮本徳人、音楽はゲームボーイ用ソフト『ボンバーボーイ』(1990年)およびスーパーファミコン用ソフト『スーパーボンバーマン2』(1994年)を手掛けた福田裕彦、キャラクターデザインはPCエンジン用ソフト『ボンバーマン'94』(1993年)を手掛けた水野祥司が担当している。
後にゲームボーイ用ソフト『ボンバーマンコレクション』(1996年)にて、『ボンバーボーイ』および『ボンバーマンGB2』と共に再録された。
ゲーム内容
[編集]ノーマルゲーム
[編集]奪われた5つの技を取り戻すべく、ボンバーマンはブラックボンバーマン一味と戦う[3]。全8ステージ、1ステージ4エリア構成となっている。
エリア1〜3は3ラウンドでブラックボンバーマン一味に2回勝つとエリアクリア。但し、ボンバーマンとブラックボンバーマン一味が同時に全滅すると同じラウンドのやり直しになる。
エリア1は敵1人で場所の大きさは大きい、エリア2は敵2人、エリア3は敵3人で場所の大きさは小さい。エリア4ではボス戦。
エリア1〜3で2回負けるかボス戦でやられるとゲームオーバーとなり、ゲームオーバーしたエリアのパスワードが表示される。
グレイトバトル
[編集]あるパスワードで入力すると出現する隠しモード。何人のブラックボンバーマン一味を倒すまで戦い続ける勝ち抜き戦。ミスした場合は即ゲームオーバーとなり、今まで倒したブラックボンバーマン一味の合計のカウントが表示される。なお、最初からフル装備状態である。
バトルゲーム
[編集]3本先取制で制限時間内に決着がつかなかった場合は引き分けとなる。バトルステージや特殊アイテムを所持するかどうかの設定ができる。なお、対戦にはスーパーゲームボーイを用いる。
設定
[編集]ストーリー
[編集]平和を守るため、ボンバーマンはスーパーバイク「モトボンバー」に乗って今日もパトロールへ出かけていた。だがある日、ブラックボンバーマン一味に「ボムキック」や「モトボンバー」などの5つの技を奪われてしまった。奪われてしまった技を取り戻すためボンバーマンは立ち上がった。
登場キャラクター
[編集]海外では『Wario Blast: Featuring Bomberman』のタイトルで発売されており、白ボンバーマンに加えて『マリオシリーズ』に登場するワリオもプレイヤーキャラとして使用可能である。
- ブラックボンバーマン
- パトロール中のボンバーマンを襲い、キックやダッシュ等の装備を奪い去った悪のボンバーマン集団。徒党を組み、各ラウンドで戦いを挑んでくる。海外ではワリオと対決している。
- シャドウワリオ
- 海外版のみ登場するワリオの影集団。性能はブラックボンバーマン一味と同じ。白ボンバーマンと対決する。
- ティーカップン
- ティーカップに入ったブタのような姿のボスキャラクター。目玉のような雑魚敵を生み出し、口から弾を吐いて攻撃する。倒すとボムキックが手に入る。
- コマベー
- 独楽の姿をしたボスキャラクター。攻撃している間だけダメージを与えられる。倒すとダッシュが手に入る。
- フーワン
- 背中に付いている風船で空中を移動する、子グマのボスキャラクター。地上に降りてきた時にのみダメージを与えられる。倒すとダッシュで相手に体当たりして気絶させるタックルが手に入る。
- マッドフラワー
- 花を模したボスキャラクター。ボンバーマンを追跡する花びらを飛ばしてくる。顔に花びらが無い時のみダメージを与えられる。倒すと持っているぶんの爆弾を一度に置けるラインボムが手に入る。
- イナピカリン
- 雲に乗った雷様のようなボスキャラクター。コマベー同様、攻撃している間にだけダメージを与えられる。倒すとハードブロックを飛び越えて移動できるバイクモトボンバーが手に入る。
- プクプク
- 虫のような姿のボスキャラクター。真横からレーザーを発射する他、爆風に当たると身体が膨張し爆発するという攻撃方法を用いる。爆発した直後に隙ができる。
- グルリンナイト
- 鎧騎士の格好をしたボスキャラクター。ボンバーマンが近づくと剣を持った手を振り回して接近し、後半からはボンバーマンに向けて剣をブーメランのように投げて来る。剣を振り回している時のみダメージを与えられる。
- デスボンバー
- 『GB』の最終ボス。ブラックボンバーマン一味が密かに用意していた最終兵器で、レーザーやミサイルなど攻撃バリエーションが豊富。三段階に分けて攻撃してくる。海外ではシャドウワリオ一味もこの兵器と同じものを使用している。
スタッフ
[編集]- ゲーム・デザイン、ディレクター:大久保則雄
- グラフィック:大久保則雄、浦部勝彦
- プログラム:緒方健次
- サウンドスタッフ
- 作曲:福田裕彦
- オペレータ:守尾崇
- ディレクター:中神紀之
- スペシャル・サンクス:電気未来社
- アドバイザー:桑原司、芳賀タカヒロ、蝦名寿昌、瓜田智昭
- スペシャル・サンクス:竹部隆司、藤原茂樹、太田宏之、三上由起子
- 原画:水野祥司
- 宣伝:やまざきあきよし
- プロデューサー:宮本徳人
評価
[編集]評価 | ||||||||||||||
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ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では、6・7・5・5の合計23点(満40点)[5]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、22.7点(満30点)となっている[6]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | お買得度 | 操作性 | 熱中度 | オリジナリティ | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
得点 | 4.0 | 3.4 | 3.5 | 4.0 | 4.1 | 3.7 | 22.7 |
脚注
[編集]- ^ なお、プロローグは廃止されているが、ストーリーは日本版と同じ。
- ^ Gavin Lane (2024年9月30日). “50 Best Game Boy Games Of All Time” (英語). Nintendo Life. 2024年10月8日閲覧。
- ^ 海外版では初めにプレイヤーキャラクターをワリオかボンバーマンから選択し、ボンバーマンはシャドウワリオ一味と戦い、ワリオはブラックボンバーマン一味と戦う。
- ^ a b c “Wario Blast featuring Bomberman! for Game Boy (1994)” (英語). MobyGames. Blue Flame Labs. 2020年12月27日閲覧。
- ^ a b “ボンバーマンGB まとめ [ゲームボーイ]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2020年12月27日閲覧。
- ^ a b 「超絶 大技林 '98年春版」『PlayStation Magazine』増刊4月15日号、徳間書店/インターメディア・カンパニー、1998年4月15日、529頁、ASIN B00J16900U。
外部リンク
[編集]- ボンバーマンGB(ハドソンゲームナビ) - ウェイバックマシン(2007年10月20日アーカイブ分)
- ボンバーマンGB(コレクション版)(ハドソン公式サイト) - ウェイバックマシン(2008年9月28日アーカイブ分)
- Wario Blast featuring Bomberman! - MobyGames