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ポテト丸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ポテト丸
基本情報
船種 馬鈴薯運搬船兼コンテナ船
所有者 有限会社エヴァライン[1]
運用者 井本商運
建造所 波方造船所
IMO番号 9820049[2]
MMSI番号 431009991[2]
経歴
竣工 2017年
現況 現役
要目
総トン数 749トン[1]
載貨重量 約850トン
全長 95.5m[1]
13.5m[1]
喫水 3.86[3]
速力 12.5 - 13.5ノット[1]
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ポテト丸(ポテトまる)は、広島県呉市の有限会社エヴァラインが所有する馬鈴薯運搬船である。カルビーポテトチップスの原料となる北海道ジャガイモの輸送にあたるほか、オフシーズンにはコンテナ貨物やプラントなども輸送する。

歴史

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ポテトチップスを主力商品とする製菓会社カルビーは、原料の調達を行う子会社カルビーポテト株式会社を1980年に設立。同社は物流会社としての機能も有し、1984年に世界初の馬鈴薯運搬船「カルビーポテト丸」の運航を開始した[4]。初代の船は三浦造船により建造され、省エネルギーを目的として船首に硬を装備した帆装商船であった[5]1999年8月に2代目の「カルビーポテト丸」が代替新造された。総トン数499トン、全長81mであった[1]。2代目は2013年3月19日付で日本国外に売却された[6]

実質上の3代目となる「ポテト丸」は、2017年7月に愛媛県今治市の波方造船所で建造され、同年8月に初荷としてジャガイモ約860トンが北海道十勝港から広島県廿日市市のカルビー広島工場に向けて出荷された[7]

特徴

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初代・2代目の「カルビーポテト丸」と同様に[8]、貨物室の断熱構造や換気・空調設備を有し、定温輸送が可能である[7]。ジャガイモを通気性のあるケースに詰め、フラットラック・コンテナで船積みする方法が採られる[9]コンテナ船としての積載能力は199TEUである[3]

航路

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主に夏から冬にかけ、北海道広尾町十勝港から広島港、または鹿児島県鹿児島市谷山港に向けてジャガイモを輸送する[8]。ジャガイモの輸送のないシーズンには海上コンテナやプラント貨物の輸送を行う[4]

脚注

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  1. ^ a b c d e f FLEET 船舶明細”. エヴァライン. 2023年11月1日閲覧。
  2. ^ a b marinetraffic.com
  3. ^ a b 三田尻中関港コンテナ定期航路就航状況” (PDF). 山口県 (2020年6月). 2020年8月18日閲覧。
  4. ^ a b 海の物流システム革新事例-商船の変遷史” (PDF). 日本海事センター. 2020年8月18日閲覧。
  5. ^ Power Assist Sailの実用化に関する研究開発” (PDF). 日本海事協会 (2015年6月). 2020年8月18日閲覧。
  6. ^ EvahlineyouXianHuiSheevuarainの投稿(555532491135371) - Facebook
  7. ^ a b ジャガイモ輸送コンテナ船『ポテト丸』』(プレスリリース)カルビー、2017年10月2日https://www.calbee.co.jp/diary/archives/4962020年8月18日閲覧 
  8. ^ a b 船舶写真”. エヴァライン. 2020年8月18日閲覧。
  9. ^ ジャガイモを運ぶ船” (PDF). 日本海事広報協会. 2020年8月18日閲覧。

関連項目

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  • 新愛徳丸 - 1980年に竣工したケミカルタンカー。硬帆を備えていた。
  • 松風丸 - 2022年に竣工した商船三井の硬翼帆式風力推進装置装備の貨物船。

外部リンク

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