ポロネーズ第12番 (ショパン)
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フレデリック・ショパンのポロネーズ第12番(ポロネーズだいじゅうにばん、Polonaise)変ロ長調(遺作)は、1817年、作者わずか7歳(8歳)の時の作品。ト短調の曲(第11番)同様、師匠アダルベルト・ジヴニーの支援で作曲されているが(自筆譜は存在せず、演奏を採譜したと思われる)、少年の作に留まらない完成品であると評される。コビラィンスカ(Krystyna Kobylanska)による『作品番号なしの作品目録』ではKK.IVa-1。ヤン・エキエルは、自身が校訂したナショナル・エディションの作品番号のない作品リストにおいて、1817年前半の作曲だと推定し、最初の作品としてWN.1の番号を与えている[1]。
筆写譜(父ニコラには音楽の教養がなかったことから、ジヴニーによると思われる)でのみ知られており、1937年に楽譜が発見されて『遺作』として出版された(第二次世界大戦で紛失し、写真版がワルシャワのフレデリック・ショパン協会に保管されている)。
速度記号なし(パデレフスキ版ではVivo)。三部形式でトリオは平行調。演奏時間は約2分。
左手オクターブのマーキー・ベースを背景にポロネーズリズムの軽快な序奏が出た後、ポロネーズらしい主題が出るが、前作とは対照的に端整な曲想。中間部は高音域に移り、簡単な伴奏の上にオルゴールを思わせる感傷的なメロディーが出る。
脚注
[編集]- ^ 『ショパン : ポロネーズ集(作曲家の死後に発見された遺作集)』、2010年、ポーランド音楽出版社 ISBN 4636003209