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マイコマイシン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マイコマイシン
識別情報
CAS登録番号 544-51-4[1]
PubChem 5461007
特性
化学式 C13H10O2
モル質量 198.22 g mol−1
外観 白色針状結晶[2]
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

マイコマイシン: mycomycin)は、抗生物質の1つ。別称アンチブラスチン: Antiblastin)。粘菌放線菌により産生される[3]アセチレン基およびアレン基を持つため不安定であり、結晶状態では−40 °C以下で保存しなければ重合して褐色結晶へと変化する[4][2]イネいもち病菌に対する発育阻害作用[2]からいもち病に対する農薬として試供されたが、実用化には至らなかった[5]

出典

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  1. ^ https://pubchem.ncbi.nlm.nih.gov/compound/Mycomycin#section=CAS&fullscreen=true
  2. ^ a b c 橋雄, 鈴木、健, 高橋、路一, 中村、孝, 遊佐、丈夫, 木村、和生, 元永「一新不完全菌の生産する抗生物質に関する研究」『日本農芸化学会誌』第30巻第1号、1956年、11–14頁、doi:10.1271/nogeikagaku1924.30.11 
  3. ^ Johnson, E. A.; Burdon, K. L. (1947-08). “Mycomycin, a new antibiotic produced by a moldlike actinomycete active against the bacilli of human tuberculosis”. Journal of Bacteriology 54 (2): 281. ISSN 0021-9193. PMID 20344625. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/20344625/. 
  4. ^ 中南, 元「天然アセチレン化合物の構造と生合成機構」『有機合成化学協会誌』第21巻第10号、1963年、751–765頁、doi:10.5059/yukigoseikyokaishi.21.751 
  5. ^ 見里朝正「農薬用抗生物質ブラストサイジンS」『化学と生物』第1巻第1号、1962年、23頁、doi:10.1271/kagakutoseibutsu1962.1.20 

関連項目

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