マイコマイシン
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マイコマイシン | |
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別称 Antiblastin | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 544-51-4[1] |
PubChem | 5461007 |
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特性 | |
化学式 | C13H10O2 |
モル質量 | 198.22 g mol−1 |
外観 | 白色針状結晶[2] |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
マイコマイシン(英: mycomycin)は、抗生物質の1つ。別称アンチブラスチン(英: Antiblastin)。粘菌様放線菌により産生される[3]。アセチレン基およびアレン基を持つため不安定であり、結晶状態では−40 °C以下で保存しなければ重合して褐色結晶へと変化する[4][2]。イネいもち病菌に対する発育阻害作用[2]からいもち病に対する農薬として試供されたが、実用化には至らなかった[5]。
出典
[編集]- ^ https://pubchem.ncbi.nlm.nih.gov/compound/Mycomycin#section=CAS&fullscreen=true
- ^ a b c 橋雄, 鈴木、健, 高橋、路一, 中村、孝, 遊佐、丈夫, 木村、和生, 元永「一新不完全菌の生産する抗生物質に関する研究」『日本農芸化学会誌』第30巻第1号、1956年、11–14頁、doi:10.1271/nogeikagaku1924.30.11。
- ^ Johnson, E. A.; Burdon, K. L. (1947-08). “Mycomycin, a new antibiotic produced by a moldlike actinomycete active against the bacilli of human tuberculosis”. Journal of Bacteriology 54 (2): 281. ISSN 0021-9193. PMID 20344625 .
- ^ 中南, 元「天然アセチレン化合物の構造と生合成機構」『有機合成化学協会誌』第21巻第10号、1963年、751–765頁、doi:10.5059/yukigoseikyokaishi.21.751。
- ^ 見里朝正「農薬用抗生物質ブラストサイジンS」『化学と生物』第1巻第1号、1962年、23頁、doi:10.1271/kagakutoseibutsu1962.1.20。