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マリオカート64

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マリカー64から転送)
マリオカート64
Mario Kart 64
ジャンル レースゲーム
対応機種 NINTENDO64
WiiWii Uバーチャルコンソール
発売元 任天堂
プロデューサー 宮本茂
ディレクター 紺野秀樹
音楽 永田権太
シリーズ マリオカートシリーズ
人数 1 - 4人
メディア 96Mbitロムカセット
発売日 NINTENDO64
日本の旗 1996年12月14日
アメリカ合衆国の旗 1997年2月10日
欧州連合の旗 1997年6月24日
オーストラリアの旗 1997年7月
大韓民国の旗 1997年
iQue Player
中華人民共和国の旗 2003年
Wiiバーチャルコンソール
欧州連合の旗オーストラリアの旗 2007年1月26日
アメリカ合衆国の旗 2007年1月29日
日本の旗 2007年1月30日
大韓民国の旗 2008年4月26日
Wii Uバーチャルコンソール
日本の旗 2016年1月6日
対象年齢 CEROA(全年齢対象)
ESRBE(6歳以上)
PEGI3
デバイス コントローラパック対応
売上本数 世界の旗 987万本(2022年末時点)[1]
日本の旗 224万本(2022年末時点)[2]
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マリオカート64』(マリオカートろくじゅうよん、Mario Kart 64)は、任天堂が1996年12月14日に発売したNINTENDO64ゲームソフトマリオカートシリーズの2作目で、発売当初はコントローラーブロスとセットで販売された。

前作『スーパーマリオカート』と比べて、3Dによって立体感のある表現になったほか、対戦人数の上限が2人から4人へと増加した[3]

日本国内のNINTENDO64用ゲームソフトで最多出荷本数を記録し[要出典]、後に他機種版も発売された(#他機種版)。

ゲームシステム

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前作の『スーパーマリオカート』と同じく、マリオシリーズのキャラクター達がカートに乗ってレースやバトルを行う。本作から「バック走行」や「スピンターン」、「ボタン長押しによるアイテムのストック」などのシステムが実装。さらに本作のみの特徴として、レース中にカメラの視点を変えたり、スピードメーターやマップなどを切り替えたり、BGMの音量を変えたりすることができる。一方で、スピードアップの効果のあるコインやバックミラーの機能が廃止された。

ゲームモード

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本作から150ccが最初から選択可能になった。また、「マリオGP」の150ccにおいて全てのカップで優勝すると、タイトル画面などの背景が変わり、さらに左右反転したコースを100ccのスピードで走る「おまけ」が追加される。なお、150ccではすぐに逆の方に曲がろうとするとスリップし、ブレーキをかけないとスピンしてしまう。

3人もしくは4人で対戦する場合、処理上の問題でコースのBGMや一部効果音がカットされる。また、ゲームモードや参加人数によってフレームレートが変化しやすく、処理落ちが発生したり、スピードが速くなったように見えたりする場合がある。

マリオGP

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前作の「マリオカートGP」に相当する、1 - 2人用のモード。8台のカートで競争を行い、コースごとの結果を積み重ねて総合優勝を目指す。

COMキャラクターはアイテムボックスの通過に関係なく、こうら系と複数回使えるものを除くアイテムをランダムで使用する[注釈 1]。プレイヤーの視点内では正しくアイテム攻撃の効果を受けるが、視点外では一部アイテム攻撃や障害物の効果を正しく受けなくなる[注釈 2]。また、本作では常に上位に入ってくるライバルキャラクターが、ランダムで2人選ばれる。さらに、いずれかのCOMキャラクターが1位を独走していると、そのCOMキャラクターだけが異常に速くなり、アイテムを駆使しても一方的に距離を開けられてしまう。

ゴールした時の順位が4位以内なら次のコースへ進めるが、5位以下だと失格となり、そのコースをやり直し(リトライ)になる。本作では完走前のリトライは出来ないが、リトライの回数制限が廃止されている。

プレイヤーが次のコースへ進むたびに、上位4人のドライバーへ「ドライバーズポイント」が加算[注釈 3]され、プレイヤーが最終コースを4位以内でゴールした時点で、最終コースのドライバーズポイントを加算した総合成績を競う。総合3位以内であればトロフィーが贈呈される。

VS

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前作の「VSマッチレース」に相当する、2 - 4人用のモード。1つのコースを走り、一番先にゴールすることを目指す。本作から「マリオGP」と同様にエンジン(排気量)を選択できるようになった。

レース中は妨害キャラクターの「ばくだんミニカー」がコース内に停止もしくは狭い範囲を往来しており、激突するとクラッシュする。

バトル

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前作の「バトルゲーム」に相当する、2 - 4人用のモード。専用のコースで、アイテムを使用した攻撃そのもので勝敗を競う。

自分のカートについている3個の風船がなくなったら脱落。風船はアイテム攻撃を受けた場合やコースアウトだけでなく、カート同士の衝突によるスピンでも失われる。3 - 4人プレイ時では、先に脱落したプレイヤーは「ばくだんミニカー」に変化し、残っているプレイヤーに体当たりすることで一度だけ妨害できる。

タイムアタック

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1人プレイ専用モード。コースを1台のみで走行し、いかに速くゴールできるかを目指す。エンジン(排気量)は前作と同様100cc。本作からトリプルキノコを所持している状態でレースが開始するようになった。

一度もポーズ(一時停止)せず、かつコースアウトや障害物への衝突などをすることなく完走した場合、直前の走行の様子をビデオ再生する「リプレイ」コマンドが選択できる。さらに「リトライ」を選ぶと、その走り方をそっくり再現する「ゴースト」が出現する。

コントローラパックを利用すると、ゴーストのデータを1つだけ保存することが可能[注釈 4]

キャラクター

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前作に登場したキャラクターのうちドンキーコングJr.ノコノコが削除され、代わりに2代目ドンキーコングとワリオが追加されている。

本作からドライバータイプが、重さごとに3種類に大別されるようになった。同じタイプのキャラクターの性能は基本的に同じだが、重さに個人差があり、自分より重いカートに衝突するとスピンしてしまうことがある。エンジン音は基本的にタイプごとに分けられているが、キノピオ、ドンキーコングのみ他の同タイプのキャラクターと異なっている[4]

軽量級 - ピーチキノピオヨッシー
最高速度が他のタイプより優れており[注釈 5]、加速やコーナリング性能も高く、ダートを走行した際の減速も少ない。ただし、ドリフトを使わずにカーブを曲がったときの減速はやや大きめ。
中量級 - マリオルイージ
全タイプの中で、最高速に達するまでの時間が最も長い。一方でコーナリング性能は軽量級に迫るほど高い。
重量級 - ドンキーコングワリオクッパ
スピードが一定以上に上がると急加速するという変則的な特徴があり、最高速に達するまでの時間は中量級より短い。ドリフト無しのカーブでも他のタイプよりは減速しにくいが、コーナリング性能は他のタイプと比べると低めで、ダートを走ると大きく減速する。

アイテム

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前作にあった「コイン」と「羽根」の代わりに、「にせものアイテム」「パワフルキノコ」「トゲゾーのこうら」が初登場。1度に複数使えるアイテムも追加された。

本作からコース上に置いてある虹色の箱「アイテムボックス」から手に入れる仕様に変更された。前作では1枚のパネルにつき1回しか使えなかったのに対し、本作からは取得しても直後に新しいボックスが追加される為、同じ場所で何度でもアイテムを取れるようになっている。コース自体が長くなった事と、アイテムボックスが1周の間にいくつも配置されている為、アイテム入手のチャンスが増えて逆転しやすくなった。下位ほど良いアイテムが手に入るのも前作と同様だが、その傾向はさらに強くなっている。

「バナナ」「ミドリのこうら」「アカのこうら」のシングル、および「トゲゾーのこうら」は、ボタンを押し続けるとカートの後ろにぶら下げることができ、背後から飛んでくるミドリのこうらやアカのこうらを防げる[注釈 6]

オジャマ系アイテム
触れた相手をスピンまたはクラッシュさせるトラップをしかける。コースアウトでジュゲムに救出されている状態でなければ、スピンやクラッシュの最中でも使える。
バナナ シングル
触れるとスピンするバナナの皮を設置する。カートの後ろに置くだけでなく、前に投げることもできる。直進中に触れた場合はスリップし、ブレーキをかけることでスピンを防げる。COMキャラクターはバナナを前に投げようとした際、そのバナナに触れて自滅することが多い。
バナナセット
ボタンを押すと5本のバナナをぶら下げ、再度ボタンを押すたびに1つずつ設置していく。装備中のバナナに敵カートが触れると、残りのバナナがばら撒かれてしまう。
にせものアイテム
アイテムボックスの偽物。「?」が逆向きになっており、触れるとクラッシュする。バナナとは異なり、前に投げることはできない。
攻撃系アイテム
「ミドリのこうら シングル」を前方に、あるいは「アカのこうら シングル」や「トゲゾーのこうら」を発射する際に、短めのタイムラグが発生する。オジャマ系アイテムと同様、コースアウト時を除くどのタイミングでも使える。
ミドリのこうら シングル
壁で跳ね返りながら直進し、触れたカートをクラッシュさせる[注釈 7]。本作から後ろに発射しても直進するようになった。本作のミドリのこうらはスピードが遅く、前方への攻撃には使いづらい。
ミドリのこうら トリプル
カートの周囲に3つのミドリのこうらを装備し、再度ボタンを押すたびに1つずつ発射する[注釈 8]。装備中は真横や前方から襲ってくるアカのこうらを防いだり、そのまま相手にぶつけたりすることができる。
アカのこうら シングル
少し直進してから1つ前のカートのいる場所に向かい[注釈 9]、触れたカートをクラッシュさせる。「ミドリのこうら」とは違い、壁に当たると消滅する。
アカのこうら トリプル[注釈 10]
カートの周囲に3つのアカのこうらを装備し、再度ボタンを押すたびに1つずつ発射する[注釈 8]。攻撃にも防御にも使える。
トゲゾーのこうら[注釈 10]
コースの中央に沿って走り、1位のカートに近づくと追尾してクラッシュさせる。他のカートやアイテムを貫通しながら進んでいく[注釈 11]が、壁に当たると消滅する。
サンダー[注釈 10]
自分を除くすべてのカートを一定時間小さくする。小さくなったカートはスピードが下がり、パワーアップ系アイテムを使用できなくなる。さらに他のカート[注釈 12]や、など一部の障害物[注釈 13]に触れると潰れてしまい、しばらくの間動けなくなってしまう。
パワーアップ系アイテム
他のアイテムとは違い、スーパースターやテレサの効果中、およびサンダーで小さくなっている間は使用できない。また、キノコ系は前作と同様、接地している時にしか使用できない。
キノコ シングル[注釈 10]
短時間、少しだけスピードアップする。元のスピードに戻った後も、ダート走行中の減速を無効化する効果がしばらく続くため、ショートカットにも使える。ただし、壁にぶつかるとその場で効果が切れてしまう。なお、スタート時に「ロケットスタート」を成功した場合も同等の効果を得られる。
キノコ トリプル[注釈 10]
好きなタイミングで3回キノコを使える。「バナナセット」や「ミドリ(アカ)のこうら トリプル」とは違い、すべて使い切るまで次のアイテムを入手できない。
パワフルキノコ[注釈 10]
一定時間、何度でもキノコを使える。「キノコ トリプル」と同様、制限時間が切れるまで次のアイテムを入手できない。
スーパースター
一定時間[注釈 14]、虹色に光る無敵状態になる。ほぼすべてのアイテムや障害物からのダメージを無効化し[注釈 15]、一部の障害物を打ち上げたり、破壊したりすることもできる。さらにダートによる減速をほぼ無効化する[注釈 16]上に、最高速度がキノコ使用時よりも速くなり、ぶつかった相手をクラッシュさせる。ただし、空中から壁にぶつかると、即座に効果が切れてしまう。
テレサ
一定時間[注釈 17]、他の相手から見えなくなり、ほぼすべてのアイテムや障害物を貫通する[注釈 15]。また、使用時に他のプレイヤーが持っているアイテムをランダムで奪える[注釈 18]。「スーパースター」とは違い、空中から壁にぶつかっても効果は切れない。

コース

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本作からカップごとのコース数が4つになり、総コース数も20から16に減少。また、周回数が5から3に減った代わりに、前作と比べてコースが長くなっている。

コースアウトの各種判定が曖昧で、大半のコースで大幅なショートカットが可能なほか、コースアウトの場所によっては別の場所から復帰する事がある。また、スピードがある状態でコース上の木などに触れるとスピンしてしまう。

キノコカップ

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ルイージサーキット
シンプルなサーキットコース。道幅が広く、長い直線と緩やかなコーナーのみで構成されているため、非常に走りやすい。1位のカートが2周目に入ると、必ず「トゲゾーのこうら」が出るアイテムボックスをぶら下げた気球が現れる[5]
モ〜モ〜ファーム
のどかな牧場の中を走り抜けるコース。路面が凸凹している。インコースにはチョロプーが大量に出現する。
ノコノコビーチ
無人島海岸を舞台とするビーチのコース。潮の満ち引きがあり、水中に沈むとスピードが低下する。洞窟を走り抜けるショートカットがあり、50cc以外ではミニジャンプだけでも可能。コース上にはカニが点在している。大きな岩の上に置かれたアイテムボックスを取ると、必ず「トゲゾーのこうら」が出る[6]
カラカラさばく
荒野のコース。道幅が狭い上に、路面が少し滑りやすい。踏切では2台の蒸気機関車が走っており、タイミングが悪いとスターやテレサがない限り通過するまで待たなければならない。

フラワーカップ

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キノピオハイウェイ
交通量の多い高速道路を走るコース。アイテムボックスは待避所にしか配置されていない[注釈 19]。1周が長く、直線と緩いカーブが続く単調なコースだが、ぶつかるとクラッシュするが走行しており、道幅が狭いコース後半では道路のほとんどを遮られることもある。
「おまけ」では車の進行方向がプレイヤーとは逆になり[7]、難易度が大幅に跳ね上がる。
フラッペスノーランド
の深いコース。道が凍っており、ぶつかるとクラッシュするユキダルマが至る所に置いてある。特に中盤の広い道の内側では大量にユキダルマが置かれているため、外側を走ることを視野に入れる必要がある。
2番目のプレイヤーに限り、ゴール手前の橋と道の境目に復帰する際に道を貫通してしまい、永久に復帰できなくなる不具合がある[注釈 20]
チョコマウンテン
曲がりくねった山道の凸凹コース。道が細く途中のカーブでは落石が絶え間なく発生している。50ccと「タイムアタック」では、コース後半の崖に落下防止用の柵が設置される。
マリオサーキット
本作の基本となるサーキットコース。大小さまざまなコーナーが控えており、アイテムよりドライビングテクニックを重視した作りになっている。

スターカップ

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ワリオスタジアム
広大なスタジアムの中に大量の土砂が敷かれた、モトクロスのようなコース。1周が非常に長く、普通に走ると4分以上かかる。凹凸の路面が多い上にカーブも多いため、走りにくい。コース後半ではジャンプ台で飛び越える立体交差があり、転落した場合は再び下の道を走ることになる。
シャーベットランド
南極地方のコース。海沿いのコーナーには割れ目があり、海に転落すると復帰後に氷が割れる演出が挟まれる。コース上の至る所にペンギンがおり、特に途中の洞窟内には大きなサイズの個体が大量に配置されているため、回避が難しい。
ピーチサーキット
1周が長いサーキットコース。湖を飛び越える大ジャンプが特徴。湖沿いのコーナーはつづら折りになっており、フェンスが無いので転落しやすい。コースの一角には『スーパーマリオ64』の舞台であるキノコ城があり、表彰式ではこの周辺が使用されている。
クッパキャッスル
クッパ城をモチーフとしたコース。ほとんどのコーナーが直角で構成されている。排気量によって城に入った直後と、2つ目の部屋の出口にいるドッスンの数が変化する[注釈 21]。ドッスンに潰されると何度も踏みつぶされる演出が挟まれ、大幅なタイムロスとなる。コースの終盤にマグマを飛び越える場所が2か所続く。

スペシャルカップ

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前作とは違い最初から選択可能。また、本作から50ccでもプレイできるようになった。

ドンキージャングルパーク
ジャングルを貫いて造られたコース。草地の上に乗ると、どこからともなく石つぶてが投げ入れられてくる。これに当たると一瞬だけハンドル操作をずらされ、150ccではスリップによるスピンの恐れがある。では遊覧船が走っており、激突するとクラッシュする。
ヨッシーバレー
岩肌が荒々しい渓谷のコース。道が蜘蛛の巣のように無数に分岐しているため、正確な順位が判定出来ず、ゴールするまで正確な順位がわからない。構造上逆走しやすく、がほとんど無い。崖が非常に高い上に転落すると着地するまで救出されないため、転落すると大幅なタイムロスとなる。道中には至る所にハリマンネンが生息しており、数が多くて道が狭いため、非常に厄介。峡谷の出口には巨大なヨッシーのたまごがある。「VS」ではこのコースのみ、ばくだんミニカーが一切登場しない[8]
ヒュ〜ドロいけ
テレサのすみかになっているのコース。フェンスがほとんど無いので池に転落しやすい。途中の古びた洋館では、コウモリが大量発生している。
レインボーロード
虹色に輝くコース。コースそのものは簡単な作りで、最初から最後までフェンスが配置されており、高いところから落下してカートが浮いたりクラッシュしない限り、コースアウトの心配はほぼない。しかし、1周が極めて長い上に、他のコースと同様に3周走ることになるため、普通に走ると5 - 7分かかることになる。3匹のワンワンがコースを逆走しており、ぶつかるとクラッシュする。

バトルコース

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ビッグドーナッツ
大きなドーナツの形をしたシンプルなコース。内側はマグマだがフェンスが無いので、マグマの中に転落しやすい。
ブロックとりで
3段階の高さのが4つある。砦はに色分けされている。
ダブルデッキ
4段階の高さがある「ロ」の字型のフロアーを、斜面でつないで行き来する。4コースの中で最も広く、他のカートと遭いにくい上に、同じ配置の階が2つずつあるため、レーダーでは分かりづらい。
まてんろう
高層ビル屋上に作られたコース。コースにフェンスが無いので、ビルから転落しやすい。また、ビルから落ちた後の復帰時間が長いため、誰かが落下したらこれを利用してアイテムの準備をすることが可能。

他機種版

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No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 備考
1 マリオカート64 ヨーロッパ 200701262007年1月26日
アメリカ合衆国 200701292007年1月29日
日本 200701302007年1月30日
Wiiバーチャルコンソール 任天堂 任天堂 ダウンロード
2 マリオカート64 日本 201501062015年1月6日
Wii U(バーチャルコンソール) 任天堂 任天堂 ダウンロード
3 NINTENDO 64 Nintendo Switch Online 日本 2021年10月26日[9]
Nintendo Switch 任天堂 任天堂 ダウンロード
Wii版
サンダーの点滅表現が変更され、蒸気機関車や滝の色が異なる。3 - 4人モードのゲームスピードがオリジナル版よりかなり速い。
Wii U版
明度を下げる代わりに、エフェクト(サンダーの点滅表現)やテクスチャ(蒸気機関車や滝の色)に変更はないが、一部オブジェクト(ドンキージャングルパークやヨッシーバレーに該当する)のテクスチャフィルタリングが解除されている。また、振動パック接続状態になっているため、タイムアタックのメッセージが「コントローラパックのデータをよみこめませんでした。」になっている。また、3 - 4人モードのフレームレートが30fpsに固定され、ゲームスピードが通常になっている。
NINTENDO 64 Nintendo Switch Online
明度がオリジナル同様になり、サンダーの点滅表現が元通りにしつつも点滅が3回まで短縮といった調整がなされている。それ以外の仕様はWii U版に準拠するが、タイムアタックのメッセージがWii版同様「コントローラパックがセットされていません。ゴーストデータをセーブしたいときは、1Pのコントローラにパックをセットしてください。」になっている。また、各コースの看板が日本国外版のものに置き換えられている。

開発

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前作に引き続き、本作のディレクターは紺野秀樹が務めた[10]。一方で、宮本茂ら前作の開発チームの大半は本作と並行して開発されていた『スーパーマリオ64』に流れてしまったため、紺野は別の部署に応援を依頼した[10]

また、本作で初めて3Dが取り入れられたものの、紺野はあまり3Dに詳しくなかったため苦労したと前述の対談の中で振り返っている[10]

NINTENDO64というハードにおいて、キャラクターを3Dで表現すると処理が重くなるため、同時に8人の3Dキャラクターを画面上に表示させるということはできず、その代わりに様々なアングルから描いた絵を事前に用意し、それをアニメーションのように平面で表現するビルボードという手法が取られた[10]

ゲーム内の効果音に関して、カートのエンジン音はキャラクターのタイプごとに異なり、合計で5種類に分けている[4]。またドップラー効果を導入したことで離れたところにいるカートが起こしたアクションに対する音も、正しい位置で可能な限り鳴るようになった[4]

なお当初は『スーパーマリオカートR』というタイトルで、ドンキーコングではなくカメックがプレイヤーキャラクターとして登場する予定だった[要出典]

脚注

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注釈

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  1. ^ 「テレサ」でプレイヤーのアイテムを奪うことは無い。
  2. ^ 「アカのこうら」や「にせものアイテム」でクラッシュせず一旦停止するだけ、「カラカラさばく」の蒸気機関車や「キノピオハイウェイ」の車をすり抜けたりするなど。視点内でも遠くで攻撃を受けている場合は、先述の一旦停止だけになっているのを確認出来る。
  3. ^ 1位から順に9・6・3・1ポイント。
  4. ^ STARTボタンを押したまま本体の電源を入れると、コントローラパック内のデータを確認したり、削除することができる。移植版はコントローラパックの機能に対応していないため、ゴーストを保存することが出来ない。
  5. ^ 「バトル」を除く。
  6. ^ バックをするとアイテムが前に移動し、前方からの攻撃を防げるようになる。
  7. ^ 他のアイテムや障害物とはクラッシュ時の挙動が異なり、何回か跳ねた後に急停止する。
  8. ^ a b 本作では起点が固定されておらず、発射した時の位置から直進する。
  9. ^ 5位以下で使用した場合は、コースの中央に沿って進み、敵カートに近づくと追尾する。
  10. ^ a b c d e f 「バトル」では出現しない。
  11. ^ ぶら下げている間に他のカートに当たっても消滅しない。
  12. ^ 小さくなったカート同士がぶつかっても両方潰れてしまう。
  13. ^ スピードがある時に衝突するとスピンするものと、「ドンキージャングルパーク」の石つぶて。
  14. ^ 使用したタイミングによって変動する。また、見た目よりも1秒長く効果が続く。
  15. ^ a b 「ドンキージャングルパーク」の遊覧船を除く。
  16. ^ 「ノコノコビーチ」での水没中を除く。
  17. ^ 使用したタイミングによって変動する。
  18. ^ COMキャラからも本来使わないアイテムを入手できる。
  19. ^ 前述の仕様により、COMは待避所を通らずにアイテムを使う。
  20. ^ 救出中に他のカートにぶつかると復帰できる。
  21. ^ 前者は通常は4体だが、50ccでは2体に減る。後者は50ccでは1体、100ccと「おまけ」では2体、150ccでは3体。

出典

[編集]
  1. ^ 『2023 CESAゲーム白書』コンピュータエンターテインメント協会、2023年7月、194頁。ISBN 978-4-902346-47-3 
  2. ^ 『2023 CESAゲーム白書』コンピュータエンターテインメント協会、2023年7月、188頁。ISBN 978-4-902346-47-3 
  3. ^ マリオカート64”. 任天堂. 2024年1月29日閲覧。
  4. ^ a b c ジュゲムが贈るマル秘密攻略法”. 任天堂. 2023年5月9日閲覧。
  5. ^ 『任天堂公式ガイドブック マリオカート64』小学館、1997年1月、21頁。 
  6. ^ 『任天堂公式ガイドブック マリオカート64』小学館、1997年1月、25頁。 
  7. ^ 『任天堂公式ガイドブック マリオカート64』小学館、1997年1月、68頁。 
  8. ^ 『任天堂公式ガイドブック マリオカート64』小学館、1997年1月、58頁。 
  9. ^ “Nintendo Switch Online+追加パック”が本日よりサービス開始。ニンテンドウ64やメガドラソフトが楽しめる! 11/5からは『あつ森』DLCも!!” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA (2021年10月26日). 2021年10月31日閲覧。
  10. ^ a b c d 宮本茂; 紺野秀樹; 芦田健一郎『社長が訊く『マリオカートWii』』(インタビュアー:岩田聡)、任天堂、2008年4月3日https://www.nintendo.co.jp/wii/interview/rmcj/vol1/index.html2020年6月15日閲覧 

外部リンク

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