マリオカート ライブ ホームサーキット
ジャンル | アクションレースゲーム |
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対応機種 | Nintendo Switch |
開発元 | Velan Studios |
発売元 | 任天堂 |
プロデューサー |
田守洋介 松永浩志 野中豊和 |
音楽 | 永松亮 |
シリーズ | マリオカートシリーズ |
人数 | 1 - 4人[注釈 1] |
メディア | セット同梱ダウンロード版[注釈 1] |
発売日 | 2020年10月16日 |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
デバイス | Joy-Con、マリオセット[2]、ルイージセット[2] |
売上本数 |
21万本(2021年3月末時点)[3] 173万本(2022年12月末時点)[4] |
『マリオカート ライブ ホームサーキット』(MARIO KART LIVE HOME CIRCUIT 、英: Mario Kart Live: Home Circuit)は、『スーパーマリオブラザーズ』の発売35周年を記念して、任天堂より2020年10月16日に発売されたNintendo Switch用ゲームソフト、および対応するラジコンカーセット[2]。
概要
[編集]『マリオカート ライブ ホームサーキット』のセット(マリオセット及びルイージセット)には、カメラが内蔵されたカートが入っており、カートとNintendo Switchが連動し、購入者の部屋が複合現実でリアルとゲームが融合したマリオカートのサーキットになる。ゲームの世界で起きたことが現実のラジコンに反映して連動したり、逆に現実の世界で起きたことがゲーム側のマリオやルイージにも反映してリアクションする[2]。
日本ゲーム大賞2021のゲームデザイナーズ大賞を受賞している[5]。
システム
[編集]本作ではマリオまたはルイージのカートが必要。屋内専用で、6帖以上の広さの部屋で遊ぶことを推奨している。また、絨毯などの布の上や、段差がある場所、通信が遮られるものがある場所では、遊ぶことができない[1]。部屋にある机や椅子などの家具を配置すればコース作りの幅が広がる。
ゲームモード
[編集]ひとりであそぶ
[編集]- グランプリ
- 優勝めざして3レース行うモード。
- プレイ人数は初代から最低でも8人(『Wii』と『8』のみ12人)で対戦していたが、今作ではプレイヤー1人とコンピューター4人の計5人での対戦となる。但し、複数人でプレイする場合は最多4人までの対戦が可能。
- タイムアタック
- 1人で新記録を目指すモード。
- カスタムレース
- 仕掛けとルールを決めてレースを行うモード。
みんなであそぶ
[編集]- ローカル通信
- 人数分のNintendo Switchとカートを持ち寄って2 - 4人で同時に遊べるモード。
- カートとNintendo Switch本体、コントローラーがそれぞれ人数分必要。
- リレーレース
- 1台のカートを2 - 4人で交代しながら操作するモード。
- TVモードもしくはテーブルモード専用となり、人数分のコントローラーが必要。各プレイヤーはマリオ(ルイージ)、ピーチ、ヨッシー、キノピオから1人ずつ選択し、ランダムで選ばれたキャラクターが1番目となって、1周する毎に次のプレイヤーへカートの操作を交代していく。アイテムは通常と異なり、その時カートを操作していないプレイヤーが使用できる。また、この機能はVer. 2.0.0で追加された。
- 画面をおすそわけ
- 1台のNintendo Switchに2台のカートを連携し、画面を左右に分割して2人同時に遊べるモード。
- TVモードもしくはテーブルモード専用となり、カートとコントローラーがそれぞれ2つずつ必要。また、この機能はVer. 2.0.0で追加された。
キャラクター
[編集]プレイヤーキャラクター
[編集]リレーレースのみ使用可
[編集]マリオもしくはルイージと共に、最大4人まで選択できる(重複不可)。性能差は無い。
コンピューター専用キャラクター
[編集]対戦相手としてランダムで選択される。全員が色違いのクッパクラウンに乗っており、性能差は無い。
なお、従来の『マリオカート』シリーズの常連組だったドンキーコング・クッパなどは今作では一切登場していない。
マシンパーツ
[編集]マシンパーツはアイテムやコース中に落ちているコインを集めることで解放可能。全て集めるにはコインが2300枚と特定のccやカップのクリアが必要。
カート
[編集]- スタンダードカート
- ウエスタン
- ランドシップ
- アドベンチャー
- ダイビングシャーク
- ロケットカート
- メリークルーザー
- ビッグブル
- ベリースイーツ
- クラフトカート
- ボールゲーム
- クォーターバック
- スノードリフター
- カプセルワゴン
- ナイトホース
- ゴスカート
- スーパーヨッシー
- オバキューム G-00
衣装
[編集]『スーパーマリオ オデッセイ』で登場した様々な服装が再登場している。ルイージはマリオの衣装の赤い部分を緑色に変えた衣装。
- スタンダードver.
- ガンマンVer.
- かいぞくver.
- たんけんVer. - 『マリオのピクロス』の衣装。
- みずぎver.
- うちゅうVer.
- サンタver.
- ビルダーver. - 『スーパーマリオメーカー』シリーズの衣装。
- コックver. - 『ヨッシーのクッキー』の衣装。
- ペイントver. - 『マリオアーティストシリーズ』の衣装。
- やきゅうver.
- アメフトver.
- ぼうかんVer.
- ドクターver. - 『ドクターマリオ』シリーズの衣装。
- アーマーver
- パンプキンver.
- シルバーver. - 『スーパーマリオ64』などに登場したメタルマリオの衣装。
- ゴールドver. - 『New スーパーマリオブラザーズ 2 』などに登場したゴールドマリオの衣装。
クラクション
[編集]- スタンダードクラクション
- M-OO
- ホラガイ
- サファリビー
- サブマリン
- コスモ
- ジングルベル
- コンストラクション
- リンリンベル
- クラウンパフ
- メジャーセブン
- エアホーン
- スノーホーン
- トーリマス
- チャージ
- パンプキンオルガン
- ヨッシーホーン
- ムーンライト
アイテム
[編集]- ダッシュキノコ
- カートの速度があがる。本作では敵をスピンさせる効果があるほか、タイムアタック時のアイテムボックスからも出現する。
- トリプルダッシュキノコ
- ダッシュキノコを3個使える。
- パワフルダッシュキノコ
- 一定時間ダッシュキノコのように速度があがる。
- スーパースター
- 一定時間無敵になって速度も上がり、ライバルにぶつかると転倒させられる。
- コイン
- 取るごとにカートの速度がアップする。コースにも落ちているほか、マシンパーツの解放に必要。
- バナナ
- 踏んだカートをストップさせる。
- トリプルバナナ
- バナナを3個使える。
- アカこうら
- 自分の前にいる1台のカートを追跡し、ストップ・スピンさせられる。
- トゲゾーこうら
- 1位のカートを爆発させてストップさせられる。爆発に巻き込まれたライバルもストップする。なお今作は、『ダブルダッシュ!!』『DS』『Wii』と同様に羽が生えており、上空を飛行する。
- サンダー
- ライバルに真上から雷が落ちてスピードが遅くなる。
- キラー
- 一定時間無敵になり、自動で走行する。ライバルをストップ・スピンさせられる。
- ボムへい
- 爆発し、巻き込まれたカートをストップさせられる。
- ゲッソー
- スミで一定時間相手の視界を悪くさせる。
- ブーメランフラワー
- ブーメランを投げ、当たったカートを横に押し出す。
- ワンワン
- 1つ前にいる相手のカートを引っ張り妨害する。効果は当時と違うが『マリオカート ダブルダッシュ!!』以来の登場。
※シリーズの常連アイテムだったミドリこうらは今作のシステム上の関係で登場しない。
コース
[編集]本作はゲームを始める前に、セットに含まれる4つのゲートを部屋内に設置し、プレイヤーがカートを操作してゲートに書かれた数字の順にくぐることによってカートの軌跡が記録され、記録されたルートがそのままコースとして作られる。
なお、本作では過去作と異なり、10個のグランプリにそれぞれ3個のオリジナルコースの全30コースが構成されている。また、各コースのBGMは前作の『8』『8DX』の音源を流用されている{各コース解説内の()は使用されているコースBGM}。
キノコカップ
[編集]- ライブサーキット - 従来の「マリオサーキット」や「ルイージサーキット」と同様で最もオーソドックスなコース。(マリオカートスタジアム)
- びりびりラグーン - 水中のコースで仕掛けでビリキューが登場する。(キノピオハーバー)
- じめじめパイプライン - 雨が降る道がコースで道中にはダッシュキノコが落ちている。(Wii モーモーカントリー)
フラワーカップ
[編集]- スノーロード - 雪道のコースでフリーザ―が登場して進路を妨害する。(ネイチャーロード)
- スイッチガーデン - Pスイッチによる仕掛けで大量にコインが登場するコース。(スイーツキャニオン)
- パックンパラダイス - ジャングルのコースで道中にはパックンフラワーが仕掛けで待ち構えているコース。パックンに噛みつかれるとカートが強制的にストップする。(3DS DKジャングル)
こうらカップ
[編集]- マグネットゾーン - 道中に磁石が仕掛けられておりハンドル操作が狂わされる。(GBA マリオサーキット)
- プクプクオーシャン - 水中のコースで道中でプクプクが徘徊しており進路を妨害する。(DS プクプクビーチ)
- クッパキャッスル - シリーズ恒例のクッパ城のコースで従来通りでファイアバーなどの多くの仕掛けが登場する。(クッパキャッスル)
スターカップ
[編集]- ロイヤルハイウェイ - 道中にダッシュボードが多く登場してスピードダッシュが要求されるコース。(N64 ヨッシーバレー)
- ドッスンジャングル - ジャングルのコースで道中にはドッスンが登場して妨害をしてくる。今作のドッスンは歴代とは効果が異なり、踏みつぶすのではなく地面に落ちた衝撃でハンドル操作を狂わす。(ドッスンいせき)
- ビュービューさばく - 砂漠のコースで左右それぞれから風が吹きハンドル操作が狂わす。また、アイテムボックスやコインも風によって転がってくる。(Wii ワリオこうざん)
バナナカップ
[編集]- キノコスタジアム - 雨が降るスタジアムがコースで道中にダッシュキノコが落ちている。(3DS ウーフータウン)
- テレサとりで - お化け屋敷のコースで道中には仕掛けのテレサがハンドル操作の妨害をしてくる。(ねじれマンション)
- たつまきツンドラ - 吹雪が吹く雪道がコースで道中にはたつまきが仕掛けが登場する。(ツルツルツイスター)
このはカップ
[編集]- カメックミラージュ - 特定の場所を通るとカメックが魔法をかけて画面を左右反転にしてくる。(DS チクタクロック)
- トラップいせき - どくパックンが登場して出す毒にかかったり下に落ちている毒に触れると視界が悪くなる。(3DS パックンスライダー)
- とっぷうギャラクシー - 左右それぞれが風が吹く上に磁石でハンドル操作がかなり狂わされる。また、アイテムボックスやコインも風によって転がってくる。(ホネホネさばく)
サンダーカップ
[編集]- ホリデーファクトリー - 工場のコースで『スーパーマリオ オデッセイ』で登場した音符の仕掛けが登場する。(ワリオスノーマウンテン)
- ワンワンアリーナ - ワンワンが登場するコースで看板に触れるとワンワンが自動的に操作するが自由身勝手に動き回る。(GC ベビィパーク)
- ようがんアイランド - 火山のコースで道中には溶岩がありバブルが登場する。(Wii グラグラかざん)
スペシャルカップ
[編集]- レトロランド - 背景や仕掛けなどが全て昔懐かしいドット絵で登場するコース。(3DS ミュージックパーク)
- ワンワンせつげん - 触れるとワンワンが自動的に操作する看板があり、さらにフリーザ―も登場してハンドル操作を狂わせて進路も妨害してくる。(スカイガーデン)
- レインボーロード - シリーズ恒例の虹色のコースで前作に登場した加速ゲートの仕掛けも登場している。ただし、コースの定番である落ちる場所は今作のシステム上の関係で存在しない。(N64 レインボーロード)
マリオカップ
[編集]- スリップサーキット - オイルが大量に落ちていてスリップしやすいコース。また、スリップと同時にオイルに触れると視界も悪くなる。(マリオサーキット)
- バレルテンプル - ドンキーコングのジャングルでタルがあちらこちらで転がっている。木のタルにぶつかるとクラッシュするが、金のタルにぶつかるとコインがゲットできる。(3DS DKジャングル)
- かせきフィールド - 砂漠のコースで間欠泉や恐竜のほえるかせきが登場して進路を妨害する。(Wii グラグラかざん)
ルイージカップ
[編集]- ウィンドミルカントリー - ウシが動き回る農場のコース。途中に登場する巨大風車の羽根に当たるとクラッシュしてカートがストップする。(Wii モーモーカントリー)
- ミュージカルロード - 光る音符が登場する電子鍵盤のコース。カートが鍵盤の上を走ると音階が鳴る。(3DS ミュージックパーク)
- キングテレサパーク - コース上には多くのテレサが徘徊しており、当たると視界を遮られる。また、途中にはキングテレサも登場して画面を上下反転するいたずらを仕掛けてくる。(GC ルイージマンション)
アップデート
[編集]Ver. 1.1.0
[編集]- 2021年7月2日配信[6]。
- 「グランプリ」に「マリオカップ」を追加。「マリオカップ」で特定の条件を満たすと、新しい「コーステーマ」3つと「ゲートのしかけ」1つがコースの作成に使用できるようになる。また、ゲーム中のカートデザインに、「スーパーヨッシー」「ヨッシークラクション」を追加。「マリオカップ」で特定の条件を満たすと、手に入れることができる。
Ver. 2.0.0
[編集]- 2021年11月18日配信[7]。
- 「グランプリ」に「ルイージカップ」を追加。「マリオカップ」で特定の条件を満たすと、新しい「コーステーマ」3つと「ゲートのしかけ」1つがコースの作成に使用できるようになる。また、ゲーム中のカートデザインに、「オバキューム G-00」「ムーンライト」を追加。「ルイージカップ」で特定の条件を満たすと、手に入れることができる。
- 「みんなであそぶ」に「リレーレース」を追加。リレーレースでは最大4人とカートを交代しながら操作できる。
- 「みんなであそぶ」に「画面をおすそわけ」を追加。一つの画面を分割して2台分を同時に遊べる。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b “マリオカート ライブ ホームサーキット 公式サイト”. 任天堂. 2023年5月21日閲覧。
- ^ a b c d “新たな「マリオカート」が家の中にやってくる。Nintendo Switch『マリオカート ライブ ホームサーキット』が10月16日に発売決定。”. 任天堂. 2020年9月4日閲覧。
- ^ “任天堂株式会社 2021年3月期 決算説明資料” (PDF). 任天堂 (2021年5月6日). 2021年5月6日閲覧。
- ^ 2023CESAゲーム白書 (2023 CESA Games White Papers). コンピュータエンターテインメント協会. (2023). ISBN 978-4-902346-47-3
- ^ “受賞作品”. 日本ゲーム大賞. 2022年12月13日閲覧。
- ^ “マリオカート ライブ ホームサーキット 更新データ”. 任天堂. 2021年7月2日閲覧。
- ^ “マリオカート ライブ ホームサーキット 更新データ”. 任天堂. 2021年11月18日閲覧。