コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

マリリン・マーティン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マリリン・マーティン
Marilyn Martin
生誕 (1954-05-04) 1954年5月4日(70歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ケンタッキー州ルイビル
ジャンル ポップ・ロックソフトロックシンセポップカントリーコンテンポラリー・クリスチャン
職業 シンガーソングライター
担当楽器 ボーカル
活動期間 1970年 -
レーベル アトランティック
公式サイト marilyn-martin.com

マリリン・マーティンMarilyn Martin1954年5月4日 - )は、アメリカシンガーソングライター。彼女は、1985年にフィル・コリンズとのデュエットによるヒット曲「セパレート・ライヴス英語版」で最もよく知られている。これは彼女唯一のナンバーワンである。

略歴

[編集]

生い立ち

[編集]

マリリン・マーティンは1954年5月4日にテネシー州で生まれたが、ケンタッキー州ルイビルで育った。彼女は子供の頃、さまざまなジャンルの音楽に触れていた。父親はカントリーブルーグラスのファンであり、母親はR&Bが好きで、祖母はゴスペルを歌っていた。18歳の頃にさまざまなバンドで歌い始め、最終的にオハイオ州アクロンのバンドに加わった。5年間をクラブ・ギグで過ごした後、バンドはスティーヴィー・ニックスとともにヘッドライナーを務めていたジョー・ウォルシュとツアーする機会を得た。ツアーには、マイケル・マクドナルドボズ・スキャッグスケニー・ロギンスも参加した。ツアーの後、マーティンはカリフォルニア州ロサンゼルスに移り、スティーヴィー・ニックス、ジョー・ウォルシュ、ドン・ヘンリートム・ペティ、ケニー・ロギンスなどのアーティストたちのバック・ボーカリストとして多忙を極めた[1]

キャリア

[編集]

マーティンは、ニックスのアルバム『ロック・ア・リトル』における彼女のバック・ボーカルを聴いて、マーティンにデモを依頼するほど感銘を受けた、当時のアトランティックでヘッドを務めていたダグ・モリスのお気に入りとなった。彼女は、1984年のジム・スタインマンによる映画『ストリート・オブ・ファイヤー』のサウンドトラックのために、ニックスの曲「Sorcerer」(ニックスがバック・ボーカルを歌った)の録音に参加した。モリスはマーティンと2枚のアルバムのレコーディング契約を結び、1985年の映画『ホワイトナイツ/白夜』のサウンドトラックの1曲である「セパレート・ライヴス」において、フィル・コリンズと彼女を結び付けた。この曲は、全米ナンバーワンのヒット曲となり、イギリスでもトップ5のヒットとなった[2]

マーティンのセルフタイトルのデビュー・アルバムは1986年1月にリリースされ、ビルボード200で72位に達し、シングル「ナイト・ムーヴス」はBillboard Hot 100で28位に達した[3]。そのほかに2枚のシングル「ボディ・アンド・ザ・ビート」と「ムーヴ・クローサー」もアルバムからリリースされたが、どちらもチャート圏外となっている。セカンド・アルバム『シリアス』は1988年にリリースされ、そのリード・シングル「ポゼッシヴ・ラヴ」はマドンナパトリック・レナードによって書かれ、プロデュースされた。シングル「Love Takes No Prisoners」もリリースされ、バラード「Quiet Desperation」がB面となった。同じ年、マーティンは映画『君がいた夏』で使用されたデュエット「And When She Danced」を録音した。

シングルもアルバムも商業的に成功せず、アトランティックは彼女をあきらめた。彼女は1990年代までバック・ボーカリストとしてのキャリアを続けることとなった[4]。1993年にマーティンはナッシュビルへと移り、1994年にアトランティックからのカントリー・アルバム『Through His Eyes』をレコーディングした。アルバムはリリースされなかったが、マーティンの公式ウェブサイトから入手できる。

1997年、マーティンはデビッド・ハッセルホフとのデュエット「I Live for Love」を録音した。これは、彼のアルバム『Hooked on a Feeling』に収録されている[5]

2012年9月14日、マーティンはアルバム『Trust, Love, Pray』をリリースした。これは、キリスト教、賛美、礼拝のラジオ局で放送された「Every Way and Always」を含む、マーティンが書いた曲をフィーチャーしたクリスチャン・ミュージック・アルバムである[6]

マリリンは2016年10月にスティーヴィー・ニックスと再会し、24カラット・ゴールド・ツアーにてバック・ボーカルを歌い、ロリ・ニックスの代役を務めた。彼女はそのままスティーヴィー・ニックスとの仕事を続け、2019年にはフリートウッド・マックのバック・ボーカリストとしてツアーに帯同した[7]

私生活

[編集]

マーティンは現在、ナッシュビルの不動産業者となっており、夫(ギタリスト、音楽プロデューサー、エンジニア)のグレッグ・ドロマンとその地で暮らしている[8]

ディスコグラフィ

[編集]

スタジオ・アルバム

[編集]
  • 『マリリン・マーティン』 - Marilyn Martin (1986年)
  • 『シリアス』 - This Is Serious (1988年)
  • Trust, Love, Pray (2012年)

未発表アルバム

[編集]

シングル

[編集]
  • "Sorcerer" (1984年) ※映画『ストリート・オブ・ファイヤー』サウンドトラック収録
  • セパレート・ライヴス英語版」 - "Separate Lives" (1985年) ※デュエット with フィル・コリンズ全米1位
  • 「ナイト・ムーヴス」 - "Night Moves" (1986年) ※全米28位
  • 「ムーヴ・クローサー」 - "Move Closer" (1986年)
  • 「ボディ・アンド・ザ・ビート」 - "Body and the Beat" (1986年)
  • 「ポゼッシヴ・ラヴ」 - "Possessive Love" (1988年)
  • "Love Takes No Prisoners" (1988年)
  • "And When She Danced" (1988年) ※デュエット with デイヴィッド・フォスター (カナダ・チャート73位[9])
  • "No Regrets" (1992年) ※デュエット with シャルル・デュモン
  • "Through His Eyes" (1994年)

オムニバス・アルバム

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ Who Am I, オリジナルのNovember 18, 2015時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20151118071029/http://www.marilyn-martin.com/whoami.html September 19, 2015閲覧。 
  2. ^ Separate Lives by Phil Collins and Marilyn Martin”. Songfacts.com. May 23, 2014閲覧。
  3. ^ Night Moves by Marilyn Martin”. Songfacts.com. May 23, 2014閲覧。
  4. ^ Marilyn Martin Biography”. ARTISTdirect Music. May 23, 2014閲覧。
  5. ^ I Live for Love by David Hasselhoff and Marilyn Martin”. discogs. August 25, 2018閲覧。
  6. ^ Marilyn Martin | Trust, Love, Pray”. CD Baby. May 23, 2014閲覧。
  7. ^ Introduced by Mick Fleetwood at the Toyota Center in Houston February 5, 2019
  8. ^ Marilyn Martin, Nashville Realtor”. Nashville City Living. March 5, 2012時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月3日閲覧。
  9. ^ RPM Top 100 Singles - October 15, 1988”. 2022年7月3日閲覧。

外部リンク

[編集]