マルティン・ズーター
表示
マルティン・ズーター Martin Suter | |
---|---|
フランクフルト・ブックフェアにて(2012年) | |
誕生 |
1948年2月29日(76歳) スイス チューリッヒ |
職業 | 小説家、脚本家、コラムニスト |
言語 | ドイツ語 |
主な受賞歴 |
ドイツ・ミステリ大賞(2003) フリードリヒ・グラウザー賞(2007) |
ウィキポータル 文学 |
マルティン・ズーター(Martin Suter、1948年2月29日 - )は、スイスの小説家、脚本家、コラムニスト。男性。チューリッヒ生まれ。小説家としては主に記憶や人間心理などをテーマにした心理サスペンス小説を執筆しており、ドイツ語圏の主要ミステリ賞であるドイツ・ミステリ大賞とフリードリヒ・グラウザー賞を受賞している。
略歴
[編集]コピーライターを務めながら映画やテレビドラマの脚本家として活動。また、1991年からコラムニストとしても活動し、1992年から週刊誌に連載したコラム「ビジネスクラス」で人気を博した(連載は2004年まで続いた)。
1997年、長編心理サスペンス小説『縮みゆく記憶』で小説家デビュー。この作品はチューリッヒ州名誉賞を受賞したほか、フランスでも文学賞を受賞している。
2002年に発表した長編第3作『プリオンの迷宮』は2003年度のドイツ・ミステリ大賞でドイツ語作品部門第2位の栄誉に輝いた。2006年発表の長編第5作"Der Teufel von Mailand"(未訳)はフリードリヒ・グラウザー賞(ドイツ推理作家協会賞)を受賞しており、その英訳版"A Deal with the Devil"は2008年に英国推理作家協会のインターナショナル・ダガー賞(最優秀翻訳ミステリ賞)にノミネートされた。
『縮みゆく記憶』、『プリオンの迷宮』、『絵画鑑定家』および2004年発表の"Lila, Lila"(未訳)は映画化されている。
日本語訳作品
[編集]- プリオンの迷宮 (訳:小津薫、2005年9月、扶桑社 扶桑社ミステリー、ISBN 4-594-05032-8)(Ein perfekter Freund (2002))
- 縮みゆく記憶 (訳:シドラ房子、2008年8月、ランダムハウス講談社、ISBN 978-4-270-10219-0)(Small World (1997))
- 絵画鑑定家 (訳:シドラ房子、2010年1月、ランダムハウス講談社、ISBN 978-4-270-10335-7)(Der letzte Weynfeldt (2008))
参考文献
[編集]- マルティン・ズーター『プリオンの迷宮』(2005年9月、扶桑社) 訳者あとがき(小津薫)