マンサナレス川 (スクレ州)
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マンサンナーレス川(マンサナレスかわ、スペイン語 Río Manzanares)は、ベネズエラの北部、スクレ州のモンテス市とスクレ市を流れる川で、カリブ海に注ぐ。河口にスクレ州の州都クマナがある。
流路
[編集]スクレ州内の山地から流れ出て、北に向かう。クマナコアの盆地を経てビジャロエルで西に向きを転じ、サン・フアンで再び北に向かう。カンタラナの近くで山地を出て北西に転じ、クマナ市街の中心を通ってカリブ海に注ぐ。河口はカリアコ湾口の南側である。カンタラナ付近からは、マンサナレス川放水路が北東に分かれ、カリアコ湾に注ぐ。
自然
[編集]流域の気候は雨季と乾季の二つの季節を持ち、水量もこれに左右される。雨季には河口から1キロメートルまでが海水の塩分の影響を受けるが、乾季には4キロメートルまで遡る。また、乾季には河口部の水質汚染の影響が強まる。
マンサナーレス川近くのロスパトス潟では1964年にアフリカ原産のティラピアの一種、モザンビークティラピア (Oreochromis mossambicus) が漁業目的で導入された。この魚はすぐにマンサナレス川にも放たれて定着した。2001年にマンサナーレス川水系で実施された調査によれば、クマナコア盆地より川下で捕獲された個体の3割から4割がこの魚で占められていた。1976年調査と比べても、国内の他の水系と比べても、マンサナーレス川水系の魚種は少ない。モザンビークティラピアの影響ではないかと推測される。[1]
治水
[編集]マンサナレス川は1970年に大洪水を起こし、クマナ市街を1メートルの高さで浸水させた。1972年に開通したマンサナレス川放水路は、川の水を逃がすためのものである。
主な支流と分流
[編集]- ロスチョロス川(Río Chorros) - ラクエスタ川(Río la Cuesta)
- グアスドゥア川(Río Guasdua)
- カリベ川(Río Caribe)
- アレナス川(Río Arenas)
- プエルトエスコンディド沢(Quebrada de Puerto Escondido)
- サンフアン川(Río San Juan)
- セデニョ川(Río Ceneño)
- マタレドンダ沢(Quebrada Mata Redonda)
- ブリト川(Río Brito)
- カンカムレ川(Río Cancamure) - グアラナチェ川(Río Guaranache)
- マンサナレス川放水路(Aliviadero del río Manzanares)
脚注
[編集]- ^ J. E. Pérez, S. K. Salazar, C. Alfonsi C., L. Ruiz "Ictiofauna del Río Manzanares: A Cuatro Decadas de la Introducción de la Tilapia Negra Oreochromis Mossambicus ".