マーク・アンソニー
マーク・アンソニー(Marc Anthony, 本名Marco Antonio Muniz, 1968年9月16日 - )は、アメリカ合衆国のサルサ系ラテン歌手である。近年はポップ系のアルバムや俳優としても活躍している。プエルトリコ系アメリカ人。
経歴
[編集]マーク・アンソニーは1968年、プエルトリコ人の両親の間にニューヨークで生まれた。アンソニーが生まれた時期はサルサがニューヨークで生まれた時期である。当初はクラブミュージシャンとしてデビューしたものの、1992年に有名ラテンバンドリーダー、ティト・プエンテのコンサートに出演したを契機に、1993年にサルサ歌手へ転向し、同年に最初のサルサ・アルバム『オートラ・ノタ』を発表する。
2001年の4枚目のサルサ・アルバム『リプレ』では14週連続『ビルボード』誌のラテンチャート1位になるなど、現在男性サルサ歌手の代表的な存在である。1999年には『マーク・アンソニー』で英語のポップ系のアルバムを出している。ちなみに2004年の3枚目の『アマール・シン・メンティーラス』はスペイン語で書いたポップ・アルバムである。現在はサルサ・アルバム5枚、ポップ・アルバム3枚、さらに俳優としても活躍している。
2004年6月に同じプエルトリコ系の女優・歌手のジェニファー・ロペスと結婚した。1999年のロペスのアルバムに「No me ames」、また2004年7月にマーク・アンソニーの出した2枚のアルバムにも「escapemonos」(一緒に逃げよう)でデュエットが収録されている。2008年2月22日、ジェニファー・ロペスが男女の双子(エミー、マックス)を出産、3月には子供たちの写真が『ピープル』誌に600万ドルの契約で掲載されている。しかしその3年後の2011年7月、『ピープル』誌上で離婚声明を共同で発表し、2012年4月に離婚が正式に成立した。
2007年7月、NFLのマイアミ・ドルフィンズの少数株主となった[1]。
民主党の支持者であり、2012年の民主党全国大会でアメリカ国歌を歌っている。また2013年のMLBオールスターゲームの「セブン・イニング・ストレッチ(7回表終了時)」に「God Bless America」を歌っている。マーク・アンソニー自身はプエルトリコ系のアメリカ人であるにもかかわらず、翌日「rを巻き舌で歌う歌手ではふさわしくなかった(アメリカ人以外が歌うのは奇異だ)」という差別的な内容のツイートが多くつぶやかれ、物議をかもした。
アルバム・ディスコグラフィ
[編集]サルサ・アルバム
[編集]- 『オートラ・ノタ』"Otra Nota" (1993年発表)
- 『トード・ア・ス・ティエンボ』"Todo A Su Tiempo" (1995年発表)
- 『コントラ・ラ・コリエンテ』"Contra La Corriente" (1997年発表)
- 『リプレ』"libre" (2001年11月20日発表)
- 『パリオ・ラ・ペーナ』"valio la pena" (2004年7月27日発表)
ポップ・アルバム
[編集]- 『マーク・アンソニー』"Marc Anthony" (1999年発表)
- 『メンディット』"mended" (2002年発表)
- 『アマール・シン・メンティーラス』"Amar Sin Mentiras" (2004年7月27日)
主な出演作品
[編集]- カリートの道 Carlito's Way (1993年)
- シェフとギャルソン、リストランテの夜 Big Night (1996年)
- 野獣教師 The Substitute (1996年)
- プリティ・ブライド Runaway Bride (1999年)
- 救命士 Bringing Out the Dead (1999年)
- マイ・ボディガード Man on Fire (2004年)
- エル・カンタンテ El Cantante (2007年)
- イン・ザ・ハイツ In the Hights (2021年)
脚注
[編集]- ^ “ジェニファー・ロペスの夫、NFLドルフィンズに出資”. ロイター (2009年7月23日). 2010年5月23日閲覧。
- ^ “ジェニファー・ロペスの元夫マーク・アンソニー、20歳年下のモデルと婚約”. シネマトゥデイ (2014年11月16日). 2014年11月17日閲覧。