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ミシェル・バルニエ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ミシェル・バルニエ
Michel Barnier
ミシェル・バルニエ(2023年)
生年月日 (1951-01-09) 1951年1月9日(73歳)
出生地 フランスの旗 フランスイゼール県ラ・トロンシュ
出身校 パリ高等商業学校
所属政党 共和党
配偶者 イザベル・アルトマイエ(1982年結婚)
子女 3人[1]
サイン

内閣 バルニエ内閣
在任期間 2024年9月5日 - (現職)
大統領 エマニュエル・マクロン

欧州連合の旗 域内市場・サービス担当委員
在任期間 2010年2月9日 - 2014年11月1日
委員長 ジョゼ・マヌエル・ドゥラン・バローゾ

在任期間 2004年3月31日 - 2005年3月31日
首相 ジャン=ピエール・ラファラン

フランスの旗 フランス農業・漁業大臣
在任期間 2007年7月19日 - 2009年7月23日
首相 フランソワ・フィヨン
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ミシェル・バルニエフランス語: Michel Barnier, 1951年1月9日 - )は、フランス右派政治家。2024年よりフランスの首相を務める。バルニエの首相就任後、BBCはバルニエをシャルル・ド・ゴールの思想を受け継ぐ保守派支持者の一人であると表現している[2]

経歴

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欧州委員会委員時の公式写真(1999年)
2008年1月26日シャンベリのサヴォワ公城でレジオンドヌール勲章グラントフィシエ章を受勲するバルニエ(中央右)

イゼール県出身。革職人の父と宗教左派に属する政治活動家の母の下で育ち、バルニエは3人兄弟の末っ子であった[3]。幼少期はボーイスカウトに参加していた経験を持つ[4]1972年、パリ高等商業学校(現在のESCP EUROPE)を卒業。1978年サヴォワ県から国民議会議員選挙に立候補し当選した。

1992年ジャン=クロード・キリーとともにアルベールビルオリンピックで共同会長を務めた。

1993年に環境相、1995年に欧州問題担当国務大臣を歴任した後、1999年から2004年まで欧州委員会ロマーノ・プローディが委員長であるため、プローディ委員会と呼ばれる)で地域政策を担当した。2004年ジャン=ピエール・ラファラン内閣の外相として入閣した。彼はフランス外交の先頭に立ち、ヨーロッパ、国際協力、持続可能なエネルギーの開発といった自身の信念を表した[5]ドビルパン内閣が成立するとドスト・ブラジと交代した。

2006年、バルニエは欧州委員会委員長バローゾの特別顧問となった。バルニエは2006年5月9日、欧州委員会理事会において欧州市民保護軍の設立を提案するレポートを提出した[6]

2007年には、下院国民議会選挙でアラン・ジュペが落選したことに伴い、フランソワ・フィヨン内閣に農業・漁業大臣として入閣した。2010年には、欧州委員会委員(域内市場・サービス担当)に就任。

2016年からイギリスの欧州連合からの離脱に関するEU側の首席交渉官を務めた。当時の欧州委員会委員長であったジャン=クロード・ユンケルはバルニエを首席交渉官に任命した理由として、「交渉官という要職に就くには経験豊富な政治家が相応しかったからである」と語った[7]

2021年1月、欧州委員会委員長ウルズラ・フォン・デア・ライエンの特別顧問となり、マロシュ・シェフチョビッチ欧州委員会上級副委員長と共にEUと英国貿易協力協定の批准を欧州議会で可決させるために調整を行った[8]

2024年9月5日エマニュエル・マクロン大統領は、7月のガブリエル・アタル内閣の総辞職から続く政治空白を終わらせるべく、バルニエを首相に任命した[9]。マクロン大統領がバルニエを首相に任命したことに対し、バルニエが少数政党の共和党所属であることから社会党などの左派連合からの反発を浴びた[10]

政策

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首相就任後の公約としてインフレ継続、農業の再構築を行わなければならないと述べた[11]。他に定年を62歳から65歳に引き上げることによって、社会扶助の強化を公約に掲げている[12]。国民議会議員の時には1981年の死刑廃止についての議論でバルニエは賛成票を投じ、死刑廃止が成立した[13]

脚注

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  1. ^ Ockrent, Christine (2018年). “Who is Michel Barnier? Meet the EU's chief Brexit negotiator”. Prospect. 2024年9月5日時点のオリジナルよりアーカイブ2024年9月6日閲覧。
  2. ^ Gozzi, Laura (2024年9月5日). “Michel Barnier's journey from Mr Brexit to French PM”. BBC News. 2024年9月6日時点のオリジナルよりアーカイブ2024年9月6日閲覧。
  3. ^ Michel Barnier: "On ne peut pas devenir président de la République sans aimer les arbres"”. parismatch.com (2022-10-36). 2024年9月6日時点のオリジナルよりアーカイブ2024年9月6日閲覧。
  4. ^ Ockrent, Christine (22 January 2018). “Who is Michel Barnier? Meet the EU's chief Brexit negotiator”. Prospect. オリジナルの30 December 2020時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20201230235513/https://www.prospectmagazine.co.uk/magazine/who-is-michel-barnier-meet-the-eus-chief-brexit-negotiator 26 October 2019閲覧。. 
  5. ^ Discours à la XIIe conférence des Ambassadeurs
  6. ^ Europe Aid
  7. ^ Khan, Mehreen (2016年7月27日). “Michel Barnier appointed as Juncker's Brexit chief”. Financial Times. オリジナルの2022年2月12日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20220212071151/https://www.ft.com/content/b7ba9a61-e957-350f-a645-27c5da2003e4 2024年9月6日閲覧。 
  8. ^ Barnier moves to ‘special adviser’ as Šefčovič to become point man on Brexit”. politico (2024年1月9日). 2024年9月6日閲覧。
  9. ^ “新首相にバルニエ元外相 政治空白、2カ月で幕―仏”. 時事ドットコム (時事通信社). (2024年9月5日). https://www.jiji.com/jc/article?k=2024090501140&g=int 2024年9月6日閲覧。 
  10. ^ バルニエ仏首相、移民抑制を表明 最大勢力の左派反発”. 日本経済新聞デジタル. 2024年9月6日閲覧。
  11. ^ Goury-Laffont, Victor (September 5, 2024). “Michel Barnier: Everything you need to know about the new French PM's conservative politics”. Politico. 2024年9月5日時点のオリジナルよりアーカイブ2024年9月6日閲覧。
  12. ^ Économie, sécurité, immigration... Le programme des 5 candidats à l'investiture LR”. 2021年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ2024年9月6日閲覧。
  13. ^ Débats de l'Assemblée nationale sur le projet de loi d'abolition de la peine de mort (17 et 18 septembre 1981)”. Assemblée nationale. 2024年9月4日時点のオリジナルよりアーカイブ2024年9月6日閲覧。
先代
ガブリエル・アタル
フランス首相
2024年 -
次代
(現職)
先代
ドミニク・ガルゾー・ド・ビルパン
フランス外務大臣
2004年 - 2005年
次代
フィリップ・ドスト=ブラジ
先代
クリスティーヌ・ラガルド
フランス農業・漁業大臣
2007年 - 2009年
次代
ブリュノ・ル・メール