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ミナミヤモリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ミナミヤモリ
ミナミヤモリ Gekko hokouensis
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: 有鱗目 Squamata
亜目 : トカゲ亜目 Sauria
下目 : ヤモリ下目 Gekkota
: ヤモリ科 Gekkonidae
亜科 : ヤモリ亜科 Gekkoninae
: ヤモリ属 Gekko
: ミナミヤモリ G. hokouensis
学名
Gekko hokouensis
Pope, 1928
シノニム
  • Gekko japonicus
和名
ミナミヤモリ
英名
Hokou gecko

ミナミヤモリGekko hokouensis)は、爬虫綱有鱗目ヤモリ科ヤモリ属に分類されるトカゲ。

分布

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中国台湾、日本に分布する[1]。日本国内の詳細な自然分布域は、九州南部、大隅諸島馬毛島種子島屋久島を除く)、トカラ列島小島小宝島宝島を除く)、奄美諸島枝手久島を除く)、沖縄諸島先島諸島嘉弥真島波照間島北小島を除く)であり、神奈川県静岡県三重県和歌山県高知県八丈島屋久島五島列島には移入個体群が定着している[1]

形態

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全長10-13cm。体は扁平で木の隙間等の狭い場所にも潜り込める。体色は灰色や褐色であるが、環境に応じて体色の濃淡を変化できる。全身が細かい鱗に覆われ、顆粒状の大型鱗がない。尾の基部に1対の大型の疣状の鱗(側肛疣)がある。

四肢には指ごとに1対の趾下薄板が発達し、壁面にも張りついて活動できる。

九州から南西諸島に生息するヤモリ属は主に本種とされていたが、最近は未記載種としながら細分化する説が有力である。九州西部にはニシヤモリ宝島にはタカラヤモリ小宝島奄美群島にはアマミヤモリ沖縄諸島には本種に酷似したオキナワヤモリが分布する。

生態

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森林に生息する。民家に生息することもある。少なくとも日本では同所に分布するホオグロヤモリが主に民家に生息するのに対し、本種は主に森林(原生林ではなく二次林や防風林等といった人の手の加わった)に生息して住み分けていると考えられている。夜行性で、昼間は木の隙間や樹洞等で休む。驚くと木の隙間等の狭い場所へ逃げ込む。

食性は動物食で、昆虫類節足動物、爬虫類の幼体等を食べる。

繁殖形態は卵生で、4-8月に1回に2個ずつの粘着質に覆われた卵を木の隙間等に産む。

注釈・出典

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  1. ^ a b ミナミヤモリ 国立環境研究所 侵入生物DB

参考文献

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  • 『爬虫類・両生類800図鑑 第3版』、ピーシーズ、2002年、314頁
  • 『小学館の図鑑NEO 両生・はちゅう類』、小学館、2004年、91頁
  • 清水善吉.2017.三重県で発見されたミナミヤモリ.南紀生物,59(2):124-127.
  • 谷岡仁.2019.四国地方のミナミヤモリの新産地.爬虫両棲類学会報 2019(2):169-171.

関連項目

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