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ミリスチン酸イソプロピル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ミリスチン酸イソプロピル
Isopropyl myristate[1]
識別情報
CAS登録番号 110-27-0 チェック
PubChem 8042
ChemSpider 7751 ×
EC番号 203-751-4
KEGG D02296 ×
MeSH C008205
RTECS番号 XB8600000
特性
化学式 C17H34O2
モル質量 270.45 g mol−1
外観 無色ないしごく薄い黄色の、透明な液体[2]
匂い 無臭[2]
密度 0.85 g/cm³
融点

7℃[2]

沸点

167 °C, 440 K, 333 °F (at 9 mmHg)

への溶解度 不溶
有機溶媒への溶解度 アセトンに易溶
エーテルクロロホルムエタノールトルエン酢酸エチルに可溶
グリセリンプロピレングリコールに不溶[2]
危険性
NFPA 704
1
0
0
Rフレーズ R38
Sフレーズ S24/25
引火点 164℃[2]
半数致死量 LD50 49.7mg/kg(ラット、経口[3]
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ミリスチン酸イソプロピル: Isopropyl myristate)は、脂肪酸の1種であるミリスチン酸のカルボキシ基と、イソプロピルアルコールの水酸基とがエステル結合してできた、脂肪酸エステル英語版の1種である。なお、ミリスチン酸とはテトラデカン酸のことなので、テトラデカン酸イソプロピルとも呼ばれる。

用途

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皮膚への浸透性に優れ、クレンジングオイルやハンドクリームなど化粧品の基剤[4]、医薬品の乳化剤賦形剤、溶解補助剤[3]、ワンプッシュ式殺虫剤溶媒[5]などに用いられる。

法規制

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日本の消防法では、危険物第4類第三石油類(非水溶性)に区分される[2]

出典

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参考文献

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  • 化粧品成分検定協会 編『化粧品成分検定公式テキスト』実業之日本社、2015年4月10日。ISBN 978-4-408-45547-1