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ムハンマド・シュタイエ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ムハンマド・シュタイエ
محمد اشتية
(2022年)
生年月日 (1958-01-17) 1958年1月17日(66歳)
出生地 パレスチナ国の旗 パレスチナヨルダン川西岸地区テッル英語版
出身校 サセックス大学
ビルゼイト大学
所属政党 ファタハ

在任期間 2019年4月13日 - 2024年3月31日
大統領 マフムード・アッバース
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ムハンマド・イブラヒーム・シュタイエ(Mohammad Ibrahim Shtayyeh、アラビア語: محمد إبراهيم اشتية‎、 1958年1月17日 - )は、パレスチナ国政治家エコノミスト。2019年から同国首相(第7代)を務めた。1991年の中東和平会議では、パレスチナ交渉代表団のメンバーとなった[1]

経歴

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1981年に経営管理と経済学の学士号を取得してビルゼイト大学を卒業。その後、イギリスのブライトンにあるサセックス大学開発研究所に通い、1989年に経済開発の博士号を取得した[2][3][4]。1989年から1991年までビルゼイト大学経済開発学部の教授に就任。1991年から2年間、経済開発学部長を務めている[5]

1996年に、16億ドルの公共投資基金で設立されたパレスチナ開発復興経済評議会英語版会長に就任。1995年から1998年までパレスチナ中央選挙管理委員会の事務局長を務めた。事務局長在職中は大統領選挙と議会選挙の実施に協力するためにイスラエルと協定を交渉した。2005年から2006年、2008年から2010年の2度に渡って、パレスチナ自治政府公共事業・住宅大臣を務めている[6]

2019年4月13日、ラーミー・ハムダッラー内閣と入れ替わりで首相に就任[7]。同時にシュタイエ内閣が発足。

2022年2月に加盟55カ国からなるアフリカ連合(AU)の各国首脳が2日間の首脳会議を開いた際、シュタイエは全アフリカ議会に対しイスラエルのAUオブザーバー資格を剥奪するよう求めた[8]

2023年10月にガザ地区とイスラエルの戦争が勃発し終結の糸口が見えない中、ガザ地区における現実を考慮した新しい政府やパレスチナ人同士の政治的合意を構築するためとして2024年2月26日に首相からの辞任を表明。しかし、アメリカによるパレスチナ政府刷新の圧力も大きく働いたとされる[9][10]。3月14日には後任にムハンマド・ムスタファ元副首相が任命されたが、新内閣が発足するまでは暫定首相として留任する[11]

脚注

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  1. ^ An Insider's View of the Peace Process: A Palestinian Perspective”. Brookings Doha Center official site (2010年). 27 October 2021時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年2月28日閲覧。
  2. ^ "Dr. Mohammad Ibrahim Shtayyeh's CV". PECDAR official site”. www.pecdar.ps. 2024年1月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年1月9日閲覧。
  3. ^ Prime-Minister-Shtayyeh-Bio.final_.pdf (un.org)”. 2023年12月13日時点のオリジナルよりアーカイブ2024年1月9日閲覧。
  4. ^ New Palestinian PM: Who is Mohammad Shtayyeh?” (英語). France 24 (2019年3月10日). 2024年1月9日時点のオリジナルよりアーカイブ2024年2月28日閲覧。
  5. ^ Birzeit.edu DEAN OF STUDENT AFFAIRS | Birzeit University Archived 2016-03-04 at the Wayback Machine.
  6. ^ PA public works minister tenders resignation | Maan News Agency”. 1 February 2014時点のオリジナルよりアーカイブ。22 January 2014閲覧。
  7. ^ “シュタイエ首相の内閣発足=議長後継候補、ハマス排除-パレスチナ”. AFPBB News. フランス通信社. (2019年4月14日). https://www.afpbb.com/articles/-/3220762 2019年4月15日閲覧。 
  8. ^ “Palestinian PM calls for African Union to withdraw Israel's observer status”. France 24. News Wires (France 24). (5 February 2022). オリジナルの5 February 2022時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20220205113337/https://www.france24.com/en/africa/20220205-palestinian-pm-calls-for-african-union-to-withdraw-israel-s-observer-status 5 February 2022閲覧。 
  9. ^ “パレスチナ首相が辞意、「ガザの現状踏まえた政治的取り決め必要」”. ロイター. (2024年2月27日). https://jp.reuters.com/world/us/J57U2YIVCVMIJKI75CZFRIW3CI-2024-02-26/ 2024年3月16日閲覧。 
  10. ^ “パレスチナ自治政府首相が辞意 ガザの現状踏まえ「新たな政府を」―休戦へカタールで詰めの交渉”. 時事ドットコム. 時事通信社. (2024年2月26日). https://www.jiji.com/jc/article?k=2024022600954&g=int 2024年3月16日閲覧。 
  11. ^ “パレスチナ新首相にムスタファ氏 自治政府改革は未知数”. 時事ドットコム. 時事通信社. (2024年3月15日). https://www.jiji.com/jc/article?k=2024031500197&g=int 2024年3月16日閲覧。 
公職
先代
ラーミー・ハムダッラー
パレスチナ国の旗 パレスチナ国首相
第7代:2019年 - 2024年
次代
ムハンマド・ムスタファ