ムーンライト高知
ムーンライト高知 | |
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運転開始当初の「ムーンライト高知」用編成。 あとに通常の塗装に戻された。 | |
概要 | |
国 | 日本 |
種類 | 夜行臨時快速列車 |
現況 | 運行終了 |
地域 |
京都府・大阪府・兵庫県 岡山県 香川県・徳島県・高知県 |
運行開始 | 1989年8月1日[1] |
運行終了 | 2009年1月(最終運行) |
運営者 |
四国旅客鉄道(JR四国) 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
路線 | |
起点 | 京都駅 |
終点 | 高知駅 |
使用路線 |
JR西日本:東海道本線(JR京都線・JR神戸線)・山陽本線(一部JR神戸線)・宇野線・本四備讃線(瀬戸大橋線) JR四国:本四備讃線(瀬戸大橋線)・予讃線・土讃線 |
車内サービス | |
クラス | グリーン車・普通車 |
技術 | |
車両 |
14系客車 12系客車 |
軌間 | 1,067 mm |
電化 |
直流1,500 V(京都 - 琴平間)[注 1] 非電化(琴平 - 高知間) |
最高速度 | 110 km/h |
ムーンライト高知(ムーンライトこうち)とは、ムーンライト (列車)シリーズの一つである。当列車は西日本旅客鉄道(JR西日本)・四国旅客鉄道(JR四国)が京都駅 - 高知駅間を東海道本線・山陽本線・宇野線・本四備讃線(瀬戸大橋線)・予讃線・土讃線経由で運行していた臨時快速列車である。
概要
[編集]JR化後の1989年8月1日に運転を開始[1]。主に夏期や年末年始の多客時に設定され、一時は毎週末に運行されていたが[要出典]、2005年以降では最繁忙期(ゴールデンウィーク、お盆など)とその前後数日に運転日が限定されていた。2008年度冬季を最後に運転が取りやめとなり[2][3]、使用機関車が2009年末に、客車も2010年4月末までに廃車となった。
廃止当時の運行概況
[編集]京都駅 - 岡山駅間は「ムーンライト山陽」と、京都駅 - 多度津駅(運転停車)間は「ムーンライト松山」と併結して運行されていた。これは、臨時列車とはいえ夜間に運行されることから、貨物列車などの運行に支障を及ぼさないためであった。
停車駅
[編集]京都駅 - 新大阪駅 - 大阪駅 - 三ノ宮駅 - 神戸駅 - 明石駅 - 加古川駅 - 姫路駅 - 岡山駅 - 阿波池田駅 - 土佐山田駅 - 後免駅 - 高知駅
- このほか、下りは有年駅で20分ほど運転停車して貨物列車を待避、「ムーンライト松山」との増解結のため多度津駅に運転停車していた。
使用車両・編成
[編集]牽引する機関車は、京都駅 - 岡山駅間がJR西日本の下関車両管理室に所属し関西地区に常駐していたEF65形電気機関車が、岡山駅 - 高知駅間がJR四国の高知運転所に所属するDE10形ディーゼル機関車が使用され、[1]両機関車の所要数を抑えるため、機関車交換を行う岡山駅で上下列車を行き違わせていた。
客車は基本的に、JR四国が団体用車両として改修した12系客車(高知運転所所属)3両編成を使用した。全席グリーン車指定席となっており、そのうちの一両はカーペット車であった[1]。これに、最繁忙期のみ普通車としてJR西日本宮原総合運転所所属の14系座席車が増結された[4]。したがって、普通車が連結されない日には青春18きっぷで利用することができなかった。
座席は原型の簡易リクライニングシートの車両を使用していたが、過去には14系客車の「リゾート&シュプール」車や岡山電車区所属の12系客車も使用されたことがあった[要出典]。
2009年1月現在の編成は上り下りとも京都側の3両(4-6号車)が松山編成、高知・松山側の3両(1-3号車)が高知編成であった。
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地上駅時代の高知駅で発車を待つムーンライト高知
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運用には12・14系客車を使用
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12系客車グリーン車外観(経年劣化で塗装がはげている)
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グリーン車(座席車)の車内
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グリーン車(カーペット車)の車内
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普通車の車内(座席は簡易リクライニングシート)
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側面サボ
沿革
[編集]車両のその後
[編集]廃車翌年の2011年にオロ12 6・9、スロフ12 3・6の4両が若桜鉄道に譲渡された。残りのオロ12 5・10は解体されずに高松運転所構内に放置され続けたが、同じく同所に放置されていた14系客車(2015年10月時点で車籍残存)とキロハ186-1(2013年廃車)ともども2015年12月14日に多度津工場に回送され、[5]東武鉄道のSL運転に向けた客車として譲渡された[6]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e JR四国 快速<ムーンライト高知>京都-高知を夜行で直結運転 - 鉄道ジャーナル1989年10月号
- ^ JR西日本が発表した2009年春の臨時列車運転予定では運転をしないことが明記されている。(『平成21年【春】の臨時列車の運転について』(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2009年1月23日。オリジナルの2009年2月25日時点におけるアーカイブ 。)。
- ^ 「JR:春のダイヤ改正、ムーンライト廃止 関西発の夜行列車消える」『毎日新聞』大阪版2009年4月4日付朝刊、23面、総合面
- ^ 神戸寧彦『青春18きっぷ パーフェクトガイド 2000-2001』、イカロス出版、2000年、134・135頁
- ^ “高松運転所に留置されていた客車とキロハ186が多度津工場へ”. railf.jp鉄道ニュース. (2015年12月14日)
- ^ “東武鉄道 蒸機復活運転の概要を発表。”. 鉄道ホビダス (2016年4月25日). 2017年2月2日閲覧。
関連項目
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