ラスカー・ブルームバーグ公益事業賞
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(メアリー・ウッダード・ラスカー公益事業賞から転送)
ラスカー・ブルームバーグ公益事業賞 Lasker-Bloomberg Public Service Award | |
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国 | アメリカ合衆国 |
主催 | ラスカー財団 |
初回 | 1946年 |
最新回 | 2024年 |
最新受賞者 | カライシャ・アブドゥル・カリム サリム・アブドゥル・カリム |
公式サイト | http://www.laskerfoundation.org/awards/index.htm |
ラスカー・ブルームバーグ公益事業賞(ラスカー・ブルームバーグこうえきじぎょうしょう)は、アルバート・ラスカー医学研究賞の一部門。アメリカ合衆国のラスカー財団によって授与される国際的な医学賞の一つで、1946年から不規則に、2000年以後は2年ごとに公益事業に貢献した人物に送られる。
設立当初の名称はアルバート・ラスカー公益事業賞(Albert Lasker Public Service Award)であったが、2000年にアルバート・ラスカーの妻メアリー・ラスカーの業績を讃えてメアリー・ウッダード・ラスカー公益事業賞(Mary Woodard Lasker Award for Public Service)と改名された。2011年以降は、マイケル・ブルームバーグの禁煙推進事業を讃え、現行名に改称されている。
歴代受賞者
[編集]1940年代
[編集]年度 | 受賞者 | 国籍 | 受賞理由 | |
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1946年 | アルフレッド・ニュートン・リチャーズ Alfred Newton Richards |
アメリカ合衆国 | 米国科学研究開発局(OSRD)における医学研究委員会議長としての卓越した業績 | |
フレッド・ソーパー Fred Soper |
アメリカ合衆国 | 媒介昆虫の除去を新たな手法として用いた黄熱およびマラリアの抑制における行政的成果 | ||
1947年 | アリス・ハミルトン Alice Hamilton |
アメリカ合衆国 | 職業疾患の予防と労働衛生の改善に貢献した、産業毒性学における先駆的指導 | |
1948年 | ローラ・ダイアー Rolla Dyer |
アメリカ合衆国 | 微生物学分野における科学的業績、および戦中から戦後にかけてのアメリカ国立衛生研究所(NIH)所長としての顕著な功績 | |
マーサ・メイ・エリオット Martha May Eliot |
アメリカ合衆国 | 乳幼児と母親のための緊急介護プログラムの運営に関する行政的成果 | ||
1949年 | マリオン・シーハン Marion W. Sheahan |
アメリカ合衆国 | 看護・公衆衛生分野における顕著なリーダーシップ |
1950年代
[編集]1960年代
[編集]年度 | 受賞者 | 国籍 | 受賞理由 | |
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1960年 | ジョン・B・グラント John B. Grant |
アメリカ合衆国 | 国際的な公衆衛生指導者、特に予防医学と医療的ケアに関する問題における第一人者としての業績 | |
アベル・ウォルマン Abel Wolman |
アメリカ合衆国 | 産業界および政府機関に対する健康推進団体リーダーとしての助言的役割 | ||
1963年 | メルヴィン・レアード Melvin Laird |
アメリカ合衆国 | 下院歳出小委員会の健康分野における新たな法制定への承認 | |
オレン・ハリス Oren Harris |
アメリカ合衆国 | 公衆衛生分野のすべての法制定に権限を持ち、多くの主要な健康法を通過させた上院委員会議長としての長年にわたる貢献 | ||
1965年 | リンドン・ジョンソン Lyndon B. Johnson |
アメリカ合衆国 | (特別賞)アメリカ国民の健康に対する卓越した貢献 | |
1966年 | ユーニス・ケネディ・シュライバー Eunice Kennedy Shriver |
アメリカ合衆国 | 知的障害者ケアを改善するための法制定促進、およびその理念に対する献身 | |
1967年 | クロード・ペッパー Claude Pepper |
アメリカ合衆国 | アメリカ合衆国議会上下両院における、医療健康法の制定に対する持続的な献身 | |
1968年 | J・リスター・ヒル J. Lister Hill |
アメリカ合衆国 | すべての国民の健康に対する中央政府の不変の責任を示した、80本以上の健康法制定を導いたリーダーシップ |
1970年代
[編集]年度 | 受賞者 | 国籍 | 受賞理由 | |
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1973年 | ウォーレン・マグナソン Warren Magnuson |
アメリカ合衆国 | アメリカ国民のための医学研究および健康法制定における傑出したリーダーシップと支援 | |
1975年 | ジュールズ・C・スタイン Jules C. Stein |
アメリカ合衆国 | 視力の維持と回復に向けたユニークな貢献 | |
1976年 | 世界保健機関 World Health Organization |
スイス | 地球上から天然痘を撲滅した歴史的成果 | |
1978年 | エリオット・リチャードソン Elliot Richardson |
アメリカ合衆国 | 1972年、心疾患と脳卒中の主要な原因である高血圧制御を目的とした全米教育プログラムを始動させた、アメリカ合衆国保健教育福祉長官としての重要な決断 | |
セオドア・クーパー Theodore Cooper |
アメリカ合衆国 | 脳卒中、腎および心疾患による死者を激減させた、全米高血圧教育プログラムの実行 | ||
1979年 | ジョン・ウィルソン John Wilson |
イギリス | 失明をもたらす眼疾患の予防治療を目指した、実践的なプログラムを組織する力強いリーダーシップ |
1980年代
[編集]年度 | 受賞者 | 国籍 | 受賞理由 | |
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1983年 | モーリス・ヒルマン Maurice Hilleman |
アメリカ合衆国 | ある種のウイルス性疾患、特にB型肝炎の原因ウイルス発見、およびワクチン開発における先駆的な業績 | |
ソール・クルーグマン Saul Krugman |
アメリカ合衆国 | さまざまなウイルス性疾患、特にB型肝炎に対するワクチン療法の着想から開発・試験にいたるまでの持続的なリーダーシップ | ||
1984年 | ヘンリー・ハイムリック Henry Heimlich |
アメリカ合衆国 | 数多くの不必要な死を防いだ救命処置(ハイムリック法)の開発 | |
1985年 | レーン・W・アダムズ Lane W. Adams |
アメリカ合衆国 | アメリカがん協会をがんとの闘いにおける主要な戦力に拡大した卓越した運営手腕、品位と先見の明 | |
エピー・レデラー(アン・ランダース) Eppie Lederer(Ask Ann Landers) |
アメリカ合衆国 | 尊敬に足るアドバイスと権威ある医学的所見の実用的な翻訳、およびアメリカ国民の健康と福祉に対する飽くなき貢献 | ||
1986年 | 馬海徳(ジョージ・ハテム) Ma Haide(George Hatem) |
アメリカ合衆国 ( 中国) |
10億人の国民の健康を飛躍的に改善させた、中国における性病とハンセン病の制御・撲滅に向けた伝説的な貢献 | |
1988年 | ローウェル・ウェイカー Lowell P. Weicker |
アメリカ合衆国 | 連邦政府の支援による医学研究と公衆衛生プログラムを通じた、疾患と障害を取り除くための闘いにおける思いやりと献身 | |
1989年 | ルイス・トーマス Lewis Thomas |
アメリカ合衆国 | 科学者、行政官、触媒そして教師でもある、20世紀医学界の桂冠詩人 |
1990年代
[編集]年度 | 受賞者 | 国籍 | 受賞理由 | |
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1991年 | ロビン・チャンドラー・デューク Robin Chandler Duke |
アメリカ合衆国 | 家族計画と人口抑制政策によって全世界の生活の質を高めた献身的な努力 | |
チップ・オニール Tip O'Neill |
アメリカ合衆国 | 生物科学研究に対する国家的支援を高めた飽くなき貢献、および社会的弱者のための生涯を通じた支援活動 | ||
1993年 | ポール・ロジャース Paul Rogers |
アメリカ合衆国 | 国会議員あるいは一市民としての主導権を通じた、アメリカ国民のヘルスケア増進に向けたたゆまぬリーダーシップ | |
ナンシー・ウェクスラー Nancy Wexler |
アメリカ合衆国 | ハンチントン病の治療法確立に向けた科学・公共分野における画期的な業績、およびすべての遺伝病への認知を向上させた功績 | ||
1995年 | マーク・ハットフィールド Mark Hatfield |
アメリカ合衆国 | 生物医学研究に対する精力的なリーダーシップと持続的な支援活動 |
2000年代
[編集]年度 | 受賞者 | 国籍 | 受賞理由 | |
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2000年 | ベティ・フォード Betty Ford |
アメリカ合衆国 | アルコールおよび薬物依存症に関する研究・医療・健康増進に持続的な進展をもたらしたリーダーシップ | |
ハロルド・フリーマン Harold P. Freeman |
アメリカ合衆国 | 科学者と公衆に対する人種・貧困とがんの関係についての啓発 | ||
デビッド・マホニー David J. Mahoney |
アメリカ合衆国 | 脳研究の重要性についての公共教育におけるリーダーシップ、および神経科学研究を支援する基金の主導 | ||
ジョン・ポーター John Porter |
アメリカ合衆国 | 医学研究基金に対するリーダーシップの発揮、および科学企業促進への深い関与 | ||
ニューヨーク・タイムズ Science Times of The New York Times |
アメリカ合衆国 | 科学・病気およびヒトの健康についての、持続的かつ網羅的な質の高い報道 | ||
2001年 | ウィリアム・フォージ William Foege |
アメリカ合衆国 | 世界的な公衆衛生改善を導いたリーダーシップ、および天然痘撲滅における顕著な役割 | |
2003年 | クリストファー・リーヴ Christopher Reeve |
アメリカ合衆国 | 広範な医学研究および身体障害者に対する、鋭敏かつ持続的・英雄的な支援活動 | |
2005年 | ナンシー・ブリンカー Nancy Brinker |
アメリカ合衆国 | 乳がん治療を目指した世界的基金の創設、および疾患への認知を飛躍的に高めた功績 | |
2007年 | アンソニー・ファウチ Anthony Fauci |
アメリカ合衆国 | エイズおよび生物兵器に対する政府計画設計への参画 | |
2009年 | マイケル・ブルームバーグ Michael Bloomberg |
アメリカ合衆国 | 政治的意思決定における健全な科学の導入 |
2010年代
[編集]年度 | 受賞者 | 国籍 | 受賞理由 | |
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2011年 | アメリカ国立衛生研究所・臨床センター National Institutes of Health Clinical Center |
アメリカ合衆国 | 開設以来のモデル研究病院としての貢献 | |
2013年 | ビル・ゲイツ Bill Gates |
アメリカ合衆国 | 世界の喫緊の健康課題に対する見方を変えた歴史的転換、および多くの社会的弱者の生活改善 | |
メリンダ・ゲイツ Melinda Gates |
アメリカ合衆国 | |||
2015年 | 国境なき医師団 Médecins Sans Frontières |
フランス | エボラ出血熱の近年の大流行に立ち向かった力強いリーダーシップ、および健康上の緊急事態に対する継続的かつ効果的な医療援助活動[2] | |
2017年 | プランド・ペアレントフッド Planned Parenthood |
アメリカ合衆国 | 数百万人の女性に対しての1世紀以上にわたる必須の保健サービスと出産ケアの提供[3] | |
2019年 | GAVIアライアンス GAVI |
アメリカ合衆国 | 世界中の数百万人の命を救う小児ワクチンの持続的提供と予防接種の啓発 |
2020年代
[編集]年度 | 受賞者 | 国籍 | 受賞理由 | |
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2022年 | ローレン・ガードナー Lauren M. Gardner |
アメリカ合衆国 | 信頼できる公衆衛生データをリアルタイムで発信するCOVID-19感染状況ダッシュボードの作成[4] | |
2024年 | カライシャ・アブドゥル・カリム Quarraisha Abdool Karim |
南アフリカ共和国 | 異性間のHIV感染の主な要因の解明、HIVの予防と治療のための救命アプローチの導入、公衆衛生政策と擁護活動における政治的リーダーシップ。 | |
サリム・アブドゥル・カリム Salim Abdool Karim |
南アフリカ共和国 |
出典・脚注
[編集]- ^ 没後の受賞
- ^ “Award Description”. Lasker Foundation. 2015年9月9日閲覧。
- ^ “Award Description”. Lasker Foundation. 2018年9月17日閲覧。
- ^ “Award Description”. Lasker Foundation. 2022年10月7日閲覧。