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メガララ・ガルーダ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
メガララ・ガルーダ

(上)オス、(下)メス
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: ハチ目(膜翅目) Hymenoptera
亜目 : ハチ亜目(細腰亜目) Apocrita
上科 : ミツバチ上科 Apoidea
: ギングチバチ科 Crabronidae
亜科 : ギングチバチ亜科 Crabroninae
: ケラトリバチ族 Larrini
: Megalara
: メガララ・ガルーダ Megalara garuda
学名
Megalara garuda
Kimsey & Ohl, 2012

メガララ・ガルーダ Megalara garuda は、ギングチバチ科ケラトリバチ族のハチ。2011年にインドネシアで発見された巨大な顎をもつハチで、発見した研究者らは「ハチの王様 (king of wasp)」とも呼ぶ[1]

発見

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2011年、カリフォルニア大学デービス校の昆虫学教授でボハート昆虫博物館 (Bohart Museum of Entomology館長でもあるリン・キムジー (Lynn Kimseyが、インドネシアスラウェシ島の南東半島部、南東スラウェシ州のメコンガ山地 (Mekongga Mountainsで発見した[2]。また同時期にフンボルト大学ベルリンのミヒャエル・オール (MIchael Ohl)もこのハチを発見しており[3]、キムジーとオールの共著で2012年3月に記載論文が学術誌「ZooKeys」で発表された[4]。学名(種小名)の garuda は、インドネシアの国章でもある神鳥ガルーダから名付けられた[2]

形態・生態

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全身が光沢のある黒色で、翅も黒色である[2]。雄バチの体長は 3.3 cmで、前脚とほぼ同じ長さにもなる長大な大顎をもつ[4][5]。雌バチは雄に比べやや小さいが ギングチバチ亜科の他のハチよりも大型である[4]

生態は不明だが、雄の巨大な顎は巣と幼虫を守るためで、幼虫は他の亜科のハチのようにバッタなどが餌として与えられているものと推測されている[1]

脚注

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  1. ^ a b Dave Mosher (2012年3月26日). “巨大な顎の新種のハチ、インドネシア”. ナショナル ジオグラフィック. ナショナル ジオグラフィック協会. 2023年11月25日閲覧。
  2. ^ a b c UC Davis Entomologist Lynn Kimsey Discovers New Species of Wasp: Gigantic Wasp with Long, Powerful Jaws”. UC Davis Department of Entomology (2011年8月19日). 24 August 2011閲覧。
  3. ^ Berliner Forscher entdeckt Monster-Wespe
  4. ^ a b c Kimsey, L.; Ohl, M. (2012). Megalara garuda, a new genus and species of larrine wasps from Indonesia (Larrinae, Crabronidae, Hymenoptera)”. ZooKeys 177 (177): 49–57. doi:10.3897/zookeys.177.2475. PMC 3317617. PMID 22532785. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3317617/. 
  5. ^ Megalara garuda, a new genus and species of larrine wasps from Indonesia Retrieved 20 July 2012.