メデューサ (トラピーズのアルバム)
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『メデューサ』 | ||||
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トラピーズ の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | ハードロック、ファンク・ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | スレッショルド・レコード | |||
プロデュース | ジョン・ロッジ | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
トラピーズ アルバム 年表 | ||||
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『メデューサ[注釈 1]』(Medusa)は、イングランドのロック・バンド、トラピーズが1970年11月に発表した2作目のスタジオ・アルバム。
解説
[編集]オリジナル・メンバーのうちジョン・ジョーンズとテリー・ローリーは、前作『トラピーズ』(1970年)のリリースから間もなく古巣のモンタナズに復帰し、バンドは新メンバーを加えずにトリオ編成となった[2]。グレン・ヒューズは、後年のインタビューにおいて本作の音楽性を「ホワイト・ファンク・ロックみたいなものをやろうとした」と説明し、本作が自分の音楽の原点であるとコメントしている[3]。なお、ヒューズは2010年にリリースされたブラック・カントリー・コミュニオンのデビュー・アルバムにおいて、本作のタイトル曲を再録音した[4]。
本作リリース後の1970年12月、バンドはムーディー・ブルースのオープニングアクトとして、初のアメリカ・ツアーを行った[5]。そして、1971年の3月から5月にかけても、大規模なアメリカ・ツアーを実施している[5]。
ジェイソン・アンダーソンはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け「1970年代のバンド、トラピーズの最高傑作というだけでなく、この年代において特に不当評価されたハードロック作品の一つである」「グレン・ヒューズは、特に"Black Cloud"や"Your Love Is Alright"といったミッド・テンポのブルースロックの楽曲においてソウルフルなボーカルを提供しており、彼が後年に発表した作品のファンは驚くかもしれない」と評している[6]。
収録曲
[編集]特記なき楽曲はメル・ギャレーとトム・ギャレーの共作。
- 黒い雲 "Black Cloud" – 6:13
- 陪審 "Jury" – 8:13
- ユア・ラヴ・イズ・オールライト "Your Love Is Alright" (Mel Galley, Glenn Hughes, Dave Holland) – 4:56
- タッチ・マイ・ライフ "Touch My Life" – 4:08
- シーフル "Seafull" (G. Hughes) – 6:35
- 君を泣かせて "Makes You Wanna Cry" – 4:45
- メデューサ "Medusa" (G. Hughes) – 5:42
参加ミュージシャン
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 2006年再発CD (UICY-93186)の帯の表記に準拠。日本初回盤LP (THL 4)、1979年再発LP (LAX 1032)、1994年再発CD (POCD-1901)の帯では『メドゥサ』と表記されていた。
出典
[編集]- ^ 1994年再発CD (POCD-1901)英文ライナーノーツ(John Tracy、1994年)
- ^ Ankeny, Jason. “Trapeze - Biography & History”. AllMusic. 2018年5月4日閲覧。
- ^ 1994年9月1日に発売された『トラピーズ』(POCD-1900)、『メドゥサ』(POCD-1901)、『連動』(POCD-1902)共通のライナーノーツ(赤岩和美)参照。
- ^ “Black Country Communion Plays First Official Gig In London: Video Footage, Review Available”. Blabbermouth.net (2010年9月21日). 2018年5月4日閲覧。
- ^ a b “Tourography”. glennhughes.com. 2018年5月4日閲覧。
- ^ Anderson, Jason. “Medusa - Trapeze”. AllMusic. 2018年5月4日閲覧。