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メルセデス・ベンツ・C215

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
メルセデス・ベンツ・CLクラス > メルセデス・ベンツ・C215
メルセデス・ベンツ・CLクラス
C215型
CL500
CL55 AMG
CL600
概要
販売期間 1999年 – 2006年
ボディ
乗車定員 4人
ボディタイプ 2ドアクーペ
駆動方式 FR
パワートレイン
エンジン M113E50型 4,966 cc V8 SOHC
M113E55型 5,439 ccV8 SOHC
M113E55ML型 5,439 cc V8 SOHCスーパーチャージャー
M137E58型 5,786 cc V12 SOHC
M275KE55LA型 5,513 cc V12 SOHC ツインターボ
M137E63型 6,258 cc V12 SOHC
M275KE60LA型 5,980 cc V12 SOHC ツインターボ
変速機 5速AT
7速AT 7G-TRONIC
前:4リンク式
後:マルチリンク式
前:4リンク式
後:マルチリンク式
車両寸法
ホイールベース 2,885 mm
全長 5,000 mm - 5,015 mm
全幅 1,855 mm
全高 1,400 mm
車両重量 1,840 - 2,020 kg
系譜
先代 メルセデス・ベンツ・C140
後継 メルセデス・ベンツ・C216
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メルセデス・ベンツ・C215(Mercedes-Benz C215)は、ドイツアメリカ合衆国の自動車メーカーダイムラー・クライスラー(現ダイムラー)が生産し、同社がメルセデス・ベンツブランドで販売していた2代目CLクラスである(C215はそのコードネーム)。C215はSクラス (メルセデス・ベンツ・W220) のプラットフォームをベースにしているが、大排気量のエンジンのみがラインナップされた。

1999年のジュネーブモーターショーでCL500が発表され、日本とヨーロッパでは1999年秋から販売された。2000年に12気筒エンジンのCL600が追加された。2006年3月にフルモデルチェンジされるまで46,000台のC215が販売された。

装備

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C215には金属バネをベースとしたアクティブサスペンションである アクティブ・ボディ・コントロール(ABC)が採用され、ドイツ車で初めてアクティブサスペンションを装備した車種となった。このテクノロジーはCLクラス以外ではSクラスとSLクラスのみに採用されている。

他にも以下の装備が搭載されている。

  • BAS(ブレーキアシスト)
  • バイキセノンヘッドライト & ヘッドライトウォッシャー
  • パークトロニック(駐車支援システム)
  • マルチファンクションステアリング
  • ティップシフト
  • クルーズコントロール & 可変スピードリミッター
  • メモリー付きインテグラルシート(前席)

オプション装備:

  • レーダーによって先行車を認識する ディストロニック
  • マルチコントロールシートバック&シートベンチレーター(前席)(CL500に設定)

マイナーチェンジ

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2002年にマイナーチェンジし、ヘッドライトとフロントバンパーの意匠が変更された。

CL600とCL55 AMGは新開発のエンジンが搭載された。全てのモデルに装備されているアクティブ・ボディ・コントロール(ABC)が改良され、アクティブサスペンションの制御が車両重量を考慮したものに改善された。

エンジン

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発売から2002年のマイナーチェンジまでCL600に搭載されていた5.8L V型12気筒エンジンは、2個のスパークプラグをタイミングをずらして点火させるデュアルイグニッションや、低負荷時に左側バンク6気筒を停止させるシリンダー・カットオフ・システム(ZAS)が採用されていた。2002年のマイナーチェンジで新たに搭載された新開発のツインターボチャージャー付き5.5L V型12気筒エンジンは、マイナーチェンジ前のものと比べて最高出力が36パーセント、最大トルクは51パーセント向上した一方で、シリンダー・カットオフ・システムは採用されなかった。

CL500には、5.0L V型8気筒エンジンが搭載された。トランスミッションは2003年10月までは5速オートマチックトランスミッションが搭載され、2003年11月からは7速ATである7G-TRONICが搭載された。

CL55 AMGには、発売からマイナーチェンジまでは自然吸気の5.4 L V8エンジンが搭載されていた。マイナーチェンジに伴いスーパーチャージャーを組み合わせたものに変更され、最高出力は360PSからCL600のV12エンジンと同等の500PSにまで向上した。また、同時に5速ATにマニュアルモードが追加された。

2001年11月に51台のみが製造され、その内わずか26台しか一般に販売されなかったCL63 AMGには、6.3LのV型12気筒エンジンが搭載された。なお、CL63 AMGはメルセデス・ベンツ自体ではなく子会社のメルセデスAMGを通じて販売された。

2003年に登場したCL65 AMGには、最高出力612PS、最大トルク1000Nmを発揮する6.5LのV型12気筒エンジンが搭載された。

テクニカルデータ

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CL 500 CL 55 AMG CL 600 CL 63 AMG CL 65 AMG
販売期間 1999−2003 2003−2006 2000−2002 2002−2006 1999−2002 2002−2006 2002 2003−2006
ステアリング 左/右
トランスミッション 電子制御5速A/T 電子制御7速A/T 電子制御5速A/T
エンジン型式 M113E50 M113E55 M113E55ML M137E58 M275KE55LA M137E63 M275KE60LA
種類・シリンダー数 SOHC V型8気筒 SOHC V型8気筒 スーパーチャージャー SOHC V型12気筒 SOHC V型12気筒 ツインターボ SOHC V型12気筒 SOHC V型12気筒 ツインターボ
総排気量 4966 cc 5439 cc 5786 cc 5513 cc 6258 cc 5980 cc
最高出力 225 kW (306 PS)
5600 rpm
265 kW (360 PS)
5500 rpm
368 kW (500 PS)
6100 rpm
270 kW (367 PS)
5500 rpm
368 kW (500 PS)
5000 rpm
326 kW (444 PS)
5500 rpm
450 kW (612 PS)
4800 rpm
最大トルク 460 Nm
2700-4250 rpm
530 Nm
3150-4500 rpm
700 Nm
2750 rpm
530 Nm
4100 rpm
800 Nm
1800-3500 rpm
620 Nm
4400 rpm
1000 Nm
2000-4000 rpm

外部リンク

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関連項目

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